ぶっちゃけありえない ◆0HuVNy/fQM
「い、いや……」
「こ、来ないで下さい!」
暗い森の中で、小さな声と大きな声があがった。
小さな声は、恐怖に怯える神山満月のもの。 訳も解からず始まった殺し合い、そして目の前の光景に、幼い精神は限界まで追い詰められていた。
大きな声は、満月を庇うようにして立つマシロのもの。 その声音も目つきも凛としたものを失っていないが、やや及び腰であることは否めない。
そして彼女達の前に立ち危ない笑顔を浮かべているのは、緑のブレザーを着た高校生──谷口だった。
「ど、どうせ俺なんかが生き残れる訳がねえ! な、なら、せめて死ぬ前に……」
「いやぁ!」
「やめて下さい!」
恐怖の余り精神に異常を来し、凶行に及ばんとする谷口。 息も荒く、目の前のか弱い獲物二人に手を伸ばす。
しかし──
「ふん、つまらぬ男よ」
突如として聞こえた第三者の声。 谷口が振り向くと、そこにはダンディな口髭を蓄えた筋肉マントが立っていた。
「な、なんだお前…… 俺の青春を邪魔すんなー!」
もはや目の前の男との格差すら察することが出来ず、谷口は銃と剣を合体させた奇妙な武器で襲い掛かる。
しかし男が鼻で笑った直後、凄まじい突風の様な圧力が谷口の動きを止めた。
「な、なんだ、体が動かねぇ……」
「既に葬っている!」
「わ、わ…… うわらば!」
谷口の体はしばし痙攣したと見るや、踊るように跳ね回りながらバラバラに砕け散った。
これぞ北斗琉拳奥義・摩舞紅燥。 谷口を一瞬で屠ったこの男こそ、修羅の国を支配する羅将の一人・ハンである。
マシロは咄嗟に満月の目を覆っていたが、惨劇を隠し切ることは出来なかった。 恐怖の余り、少女の下着が湿り気を帯びてくる。
助かった、とは思えない。 それは男が冷徹な視線を向けて来たことで解かった。
「ふん、弱きことよ。 どのみち生き残れはすまい、せめて苦痛も無く葬ってやろう」
ハンはもはや谷口の屍骸など振り向きもせず、ゆっくりと二人に歩み寄っていく。
(こ、こんなところで…… アリカちゃん、ニナちゃん、エルスちゃん……!)
(や、やだ、やだ…… わたし、まだ死にたくないよ……)
間近に迫る絶望的な結末に、満月とマシロは強く抱き合った。
「こ、来ないで下さい!」
暗い森の中で、小さな声と大きな声があがった。
小さな声は、恐怖に怯える神山満月のもの。 訳も解からず始まった殺し合い、そして目の前の光景に、幼い精神は限界まで追い詰められていた。
大きな声は、満月を庇うようにして立つマシロのもの。 その声音も目つきも凛としたものを失っていないが、やや及び腰であることは否めない。
そして彼女達の前に立ち危ない笑顔を浮かべているのは、緑のブレザーを着た高校生──谷口だった。
「ど、どうせ俺なんかが生き残れる訳がねえ! な、なら、せめて死ぬ前に……」
「いやぁ!」
「やめて下さい!」
恐怖の余り精神に異常を来し、凶行に及ばんとする谷口。 息も荒く、目の前のか弱い獲物二人に手を伸ばす。
しかし──
「ふん、つまらぬ男よ」
突如として聞こえた第三者の声。 谷口が振り向くと、そこにはダンディな口髭を蓄えた筋肉マントが立っていた。
「な、なんだお前…… 俺の青春を邪魔すんなー!」
もはや目の前の男との格差すら察することが出来ず、谷口は銃と剣を合体させた奇妙な武器で襲い掛かる。
しかし男が鼻で笑った直後、凄まじい突風の様な圧力が谷口の動きを止めた。
「な、なんだ、体が動かねぇ……」
「既に葬っている!」
「わ、わ…… うわらば!」
谷口の体はしばし痙攣したと見るや、踊るように跳ね回りながらバラバラに砕け散った。
これぞ北斗琉拳奥義・摩舞紅燥。 谷口を一瞬で屠ったこの男こそ、修羅の国を支配する羅将の一人・ハンである。
マシロは咄嗟に満月の目を覆っていたが、惨劇を隠し切ることは出来なかった。 恐怖の余り、少女の下着が湿り気を帯びてくる。
助かった、とは思えない。 それは男が冷徹な視線を向けて来たことで解かった。
「ふん、弱きことよ。 どのみち生き残れはすまい、せめて苦痛も無く葬ってやろう」
ハンはもはや谷口の屍骸など振り向きもせず、ゆっくりと二人に歩み寄っていく。
(こ、こんなところで…… アリカちゃん、ニナちゃん、エルスちゃん……!)
(や、やだ、やだ…… わたし、まだ死にたくないよ……)
間近に迫る絶望的な結末に、満月とマシロは強く抱き合った。
その時、異変が起こった。
満月とマシロに支給されていたデイバッグから、眩い光が"飛び出した"のだ。
「何……?」
奇妙な光景に、ハンの足が止まった。 ふわふわと浮遊しているその光は、蝶々の形をしているように見える。
そしてその光は、ゆっくりと満月とマシロの元に飛んで行った。
「え……」
「な、なにこれ……」
二人もまた、呆気に取られて光の蝶を見詰める。 蝶はゆっくりと彼女達の左手に留まり、急にその光度を増したかと思うと、溶けるように形を変えていった。
一瞬の後、満月とマシロの左手には、見たことも無い腕時計の様なものが装着されていた。
「は?」
「え?」
「ん?」
およそ理解を超えた現象に、その場にいる三名は頓狂な声をあげる。
しかしここから先、さらに奇怪な展開が彼等を待ち受けていた。
満月とマシロに支給されていたデイバッグから、眩い光が"飛び出した"のだ。
「何……?」
奇妙な光景に、ハンの足が止まった。 ふわふわと浮遊しているその光は、蝶々の形をしているように見える。
そしてその光は、ゆっくりと満月とマシロの元に飛んで行った。
「え……」
「な、なにこれ……」
二人もまた、呆気に取られて光の蝶を見詰める。 蝶はゆっくりと彼女達の左手に留まり、急にその光度を増したかと思うと、溶けるように形を変えていった。
一瞬の後、満月とマシロの左手には、見たことも無い腕時計の様なものが装着されていた。
「は?」
「え?」
「ん?」
およそ理解を超えた現象に、その場にいる三名は頓狂な声をあげる。
しかしここから先、さらに奇怪な展開が彼等を待ち受けていた。
腕時計のカバーが開き、そこから細かな光が零れ出す。
「プリキュア、メタモルフォーゼっ!」
満月とマシロは凛々しい声で叫びながら、体の前で両腕を交差させた。
「プリキュア、メタモルフォーゼっ!」
満月とマシロは凛々しい声で叫びながら、体の前で両腕を交差させた。
「は?」
「え?」
「ん?」
三人は再び声をあげる。
満月とマシロは、自分達の訳の解からない行動に対して。 意図してやった訳ではなく、体が勝手に動いたとしか言いようがない。
そしてハンは無論、彼女達の奇行に対して。
「え?」
「ん?」
三人は再び声をあげる。
満月とマシロは、自分達の訳の解からない行動に対して。 意図してやった訳ではなく、体が勝手に動いたとしか言いようがない。
そしてハンは無論、彼女達の奇行に対して。
三人の理解を待たず、事態は流れる様に展開してゆく。
急に凄まじい光が発生し、満月とマシロの姿を覆い隠した。
「な、何っ!?」
風圧すら感じ、ハンは思わず顔を腕で庇う。
その状況はどれだけ続いたか、やがて光が治り、満月とマシロが姿を現した。
しかしその時、彼女達の姿は一変していた。
急に凄まじい光が発生し、満月とマシロの姿を覆い隠した。
「な、何っ!?」
風圧すら感じ、ハンは思わず顔を腕で庇う。
その状況はどれだけ続いたか、やがて光が治り、満月とマシロが姿を現した。
しかしその時、彼女達の姿は一変していた。
「夢を照らす月の輝き! キュアフルムーン!」
「真白き決意の証! キュアヴィントブルーム!」
「真白き決意の証! キュアヴィントブルーム!」
「ふたりはプリキュア!!」
「は?」
「え?」
「ん?」
三人の声は、今度こそ自身の正気を疑うものだった。
「え?」
「ん?」
三人の声は、今度こそ自身の正気を疑うものだった。
【D-7 /一日目 深夜】
【神山満月@満月をさがして】
[服装]プリキュアっぽい服
[装備]ピンキーキャッチュ@Yes! プリキュア5 Go Go!
[支給品]支給品一式
[状態]健康、キュアフルムーンに変身中
[思考・行動]
1:?
[服装]プリキュアっぽい服
[装備]ピンキーキャッチュ@Yes! プリキュア5 Go Go!
[支給品]支給品一式
[状態]健康、キュアフルムーンに変身中
[思考・行動]
1:?
【マシロ@舞-乙HiME】
[服装]プリキュアっぽい服
[装備]ピンキーキャッチュ@Yes! プリキュア5 Go Go!
[支給品]支給品一式
[状態]健康、キュアヴィントブルームに変身中
[思考・行動]
1:?
※れっきとした男です。
[服装]プリキュアっぽい服
[装備]ピンキーキャッチュ@Yes! プリキュア5 Go Go!
[支給品]支給品一式
[状態]健康、キュアヴィントブルームに変身中
[思考・行動]
1:?
※れっきとした男です。
【ハン@北斗の拳】
[服装]重厚な服とマント
[装備]無し
[支給品]支給品一式、ランダム支給品(確認済み)
[状態]健康
[思考・行動]
1:?
[服装]重厚な服とマント
[装備]無し
[支給品]支給品一式、ランダム支給品(確認済み)
[状態]健康
[思考・行動]
1:?
【谷口@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡】
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