ヒト族

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ヒト族 - (2012/09/13 (木) 00:43:26) のソース

**概要
 アルマティラ大陸に最も多く住む種族。女神アルマティラによって創造された種族です。
 突出した長所も短所もなく、何ごとにも対応できるオールラウンダです。
 全種族で最も短命で、寿命は八十年程度。若い時間が最も短いですが、繁殖能力が最も高く、今では全大陸で最も多い種族です。そのため、各地で多種多様な文化と民族が存在します。
 ヒト族絶対主義思想を持つ人種が主で、辺境や、他の大陸に近い場所では、他種族の扱いが異なります。
 地域や町によって異なる特色を持つと考えても良いでしょう。

**歴史
***最弱の種族
 人族は短所が無い代わり、長所も無かったため、創造された当初は最弱の種族として、世界に入り込んでくる魔物によって、一方的に虐殺される日々でした。それでも絶滅しなかったのは、持ち前の適応能力、繁殖力、そして一重に、アルマティラの魔力が、魔力の神としても名高いランラに匹敵するほど、強大な物だったからでした。
 
***鎧の人形
 心優しいアルマティラの人柄に惹かれて、先に存在していたランラ、デナンガン、オウジュの三柱は、それぞれの子供達をアルマティラ大陸で、人族の護衛につけ、自らが持つ技術を伝え、人族が自衛できるように指導しました。妖族は魔法を伝え、牙族は剣の扱い方を教えました。しかし中でも、転機となったのは、鬼族がもたらした〝剣の人形〟の技術でした。剣の人形は、大きさ3メートルほどの人形で、対魔物用の兵器でしたが、元々、異常なほど器用な鬼が扱う兵器だったため、人族には操るための糸繰りが難しく、一部の人間にしか習得できませんでした。
 そこで人族は、剣の人形を独自に改造。4mほどにまで大型化し、代わりに中に乗り込んで、糸繰りよりも直感的に操縦できる〝鎧の人形〟を開発したのです。鎧の人形の戦果はめざましく、魔物を倒す術を手に入れた人族は、あとは数で圧倒することで、強大な戦力を保有するようになったのです。
***邪神リュー・レイ
 しかし、力をつけた人族を、快く思わない者がいました。その者こそ、アルマティラの弟として生まれた邪神リュー・レイでした。魔力の量で才能においても豊かな姉神と違い、リューは神としての魔力は最弱で、彼の大陸のまた島と呼んだ方が自然な程度でした。神は自分の大陸に自分の世界を創造して成り立つものですが、それさえもできず、見よう見まねで創ったリューの民も、彼の性根の色を表すかのように、褐色の肌を持つ歪な姿をしていました。

 次第にリューが抱えた姉神への嫉妬は抑えきれなくなり、ある時ついに狂ってしまい、邪悪な心に身を落とし、姉神へ剣を向けました。皮肉なことに、彼は邪悪な物を創る才能にかけては随一でした。彼がリューの民に造らせた、様々な奇怪な道具は、あろうことか鎧の人形の力に匹敵したのです。しかし、数で圧倒的に勝る人族が、リューの民に負けるはずはありませんでした。
***機械戦争
 戦況が再び拮抗状態に戻ったのは、それまで友好的だったら、ランラ、デナンガン、オウジュまでもが一斉に反旗を翻したからでした。元々、急に力をつけた人族を快く思わない部分があったのでしょう、そこを邪神リュー・レイによってそそのかされたのです。全大陸を巻き込んだ戦争は熾烈を極めました。しかし主な戦場がアルマティラの大陸であったことから、地の利を活かして、人族は暴虐の神、オウジュを討つことに成功しました。しかしその直後、女神アルマティラの居住にまで、邪神リュー・レイが乗り込み、アルマティラは弟神によって殺されてしまいました。

***〝世界の敵〟とニエの姫
 アルマティラを失った人族は、乗り込んできたリュー・レイを逃すまいと、必死に戦いました。そして、あと一歩の所にまで追い詰めたその時、邪神は最後の力を使って、史上最悪の害悪たる〝世界の敵〟を創造し、世界に解き放ちました。〝世界の敵〟は実体を持たず、倒すことができないため、鎧の人形の力を用いてもなお、多くの人族が殺されました。
 しかし、死してなお、慈愛の神アルマティラは、人々に希望の光を残しました。女神より使わされた少女、〝ニエの姫〟の存在です。彼女が祝福を施した武器は、斬っても突いても死なない〝世界の敵〟を確実に滅したのです。しかしニエの姫の祝福も無尽蔵では無く、彼女は祝福を施しては、百年間は姿を隠し、再び祝福を溜めにいかなければなりませんでした。

***教会による統治国家。
 
***三国分裂・そして現在。


**慈母神アルマ・ティラ
 物語の舞台となる大陸の神。人族の創造神。最も大きな大陸であり、神々の中でも最も大きな力を持っていた。
千年前の機械戦争の折、邪神リュー・レイによって力を奪われて封印され、現在は深い眠りについていると言われている。
教会を統べる聖帝と呼ばれる人間のみが、時折、夢の中にいる彼女の声を聞くことができる。
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