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第4章『太極拳カタストロフィー』
アナンは旅立ちの準備を進めていた。取調べを受けた日以来、毎日電車の夢を繰り返し見ていた。アナンは最初の夢で太極拳を試みた時、中吊り広告の夏川純を見逃していなかった。
それ以来、アナンは彼女を忘れられなくなり、毎日電車の夢を見るようになっていたのだ。通勤電車で彼女とスカイラブ太極拳を成功させる夢を。
アナン「キタノハーテを出ねぇといつまでもアイツを忘れられねぇ。オラ借金も増えて利子すら払えねえのに、なんかワクワクすっぞ!」
その時、アナンは横に気配を感じた。振り向くと、まさに太極拳を試みている夏川純
夫(45)が平成のぱぴぷぺぽを踊っていた。
夏川純夫「ぱっ、ぴぷぺっぽ、ぽぺぷぴぱッ!」
アナン「・・果てしなく消えろ」
純夫は言葉通り果てしなく消えた。
ここしばらくアナンの身の回りではこのような状況が続いていた。訳のわからないやつが近付いてきては、しょうがなく果てしなく消していた。
何ともやり切れない感たっぷりのアナンはとりあえず駅に向かった。途中オレンジジュースを買ったが、鼻から注入しただけで残りはたしなめる程度で破棄した。
アナン「しゃあねぇ、困った時の占いぱぱだ」
色々な意味で行き詰まったアナンは、キタノハーテで名高い占い師である、占いぱぱの元へ向かう事にした。
スルットKITANOHATEカードを改札に通すと、ちょうど電車がホームに滑り込んできた。すると駅に着いて軽く興奮状態だったアナンも逆に電車に滑り込んだ。ホームにいた乗客達は思わず息を飲んだ。
・・ポキッ。
アナンの左足がポキッと逝った。
アナン「いッ、いちぇッ!」しかもアナンはその拍子にスルッとKITANOHATEを線路に落としてしまった。
アナンは太極拳で拾おうと試みたが手が届かなかった。
アナン「ちくしょう、手があと3メートルだけ長ければ…まあ、でもあと120ティバクーしか残額無かったし、しょうがないかあ…」
その時だった。線路の下から女神が出て来てアナンに尋ねた。
女神「アナタが落としたスルッとKITANOHATEはこの9500ティバクー残額があるカードですか?それとも、120ティバクーの残額のカードですか?」
アナン「(ここは正直に答えて9500のカードも狙いに行くのか、それとも貰えない可能性を考えて120のカードと答えるのかは…)」
女神「…」
アナン「自由だァーーーッ!」
女神「…」
アナン「スルッと is freedom、スルッと is freedom…」
女神「…」
アナン「(だがやっぱり、ここはセオリー通りで…)120っす!」
女神「シャッチョサン、正直ネー。じゃあカード返すアルね」
アナンはまさに落としたカードを手渡された。納得がいかないアナンは帰ろうとする女神を呼び止めた。
アナン「女神さん、あなたは私の大事なスコウターを壊してしまいました。やっぱり9500ティバクーのカードも渡してもらいましょうか。」
女神「(ここは、スコウターのことなんて全然知らないけど怒らせたら恐そうなので大人しく9500ティバクーのカードを渡すか、それともシャッチョサンのキャラでもう一度しのいでみるのかは・・・)」
アナン「…」
女神「自由だァーーーッ!」
アナン「…」
女神「女神 is freedom、女神 is freedom…」
アナン「…」
女神「さあ皆も一緒にぃ」
アナン「自由だァーーーッ!」
女神「自由だァーーーッ!」
アナン「自由だァーーーッ!」
女神とアナンはとことん、しかし時には控え目にフリーダムだった。言い換えると、男子大学生の尻を自由に触っていいと主張している訳ではなかった。
そんな事をしているうちに二人は占いぱぱのところまで来ていた。
ぱぱ「何か用かお前たち。」
占いぱぱは長い髪の毛を歌舞伎のように振り回していた。髪は白髪ではなく輝くような金色だった。
アナン「欧米か!」
瞬時に突っ込んだアナンは勢い余って、何故かぱぱの背後にあった線路上に転落しつつある女神に欧米ツッコミをいれながらの救出を試みた。
アナン「欧米・・とうッ!」
アナンはまさに間一髪のところで、落下する女神をホーム上に引き揚げた。
が、その反動でアナンはバランスを崩してしまった。よく考えたら、アナンの左足は電車へのスライディングでポキッと逝っていたのである。
アナン「ぐふッ」
女神「キャッ、あなた!」
アナン「ここから離れるんだッ!俺のことはいいからッ!」
アナンは落下しながら女神に向かって叫んだ!
が、その時運の悪いことに電車が滑り込んできた!
アナン「ちっ、ちきしょう!左足さえカモシカのような脚だったらモデルとして活躍出来たのにっ…!」
アナンは何か勘違いしていた。
ぱぱ「まずはスネ毛を剃りなされ」
女神「そうよこの私のようにッ!」
女神は裾を捲ってアナンにスネを見せた。
アナン「南米かッ!」
女神のスネは見事なロナウジーニョだった。
アナン「ずあっ!」
アナンは左脚をちぎり、その下から新しい左脚が生えて来た。
ぱぱ「トカゲの尻尾はいかがでしょうか~?新鮮ですよー」
アナン「二つもらおうか。おう女神、お前も食うよな?」
女神「・・う、うん・・」
女神はどこかそわそわして落ち着かない様子であった。
アナン「おいおい、どうしたんだよ。行儀よく座ってないと、オラと地球の元気玉くらわせっぞ!?」
その時店内の照明が一気に落ち、暗闇の中から花火でデコレーションを飾った華やかなケーキを持った女性が現れた。女性はアナンの元へとやってきた。
??「お誕生日おめでとう。お久しぶりね、アナン兄ちゃん」
アナン「お、お、お前は!!ジェ二ファーじゃないかッ!」
ベイベはゆっくりと微笑んだ。
アナン「・・イ、イタチの最後っ屁ってやつだ・・」
アナンはベイベとの再会に驚いた弾みの放屁について、臭いが充満する前にイタチのせいにした。
アナン「さあ、ぱぱ、俺たち二人の運命を占って貰おうか!」
女神「まあ、ストレートね。」
女神は毎日ロナウジーニョにストレートパーマをかけていたが無力だった。
ぱぱ「うむ…よろしい、だがワシは高いぞ。まさかタダで占って貰おうと言うのではあるまい、何をワシに捧げるのだ?」
アナン「ベイベを捧げます。」
ベイベ「えっ…?」
即答だった。
ぱぱ「よろしい、では占ってしんぜよう。お前ら二人は…」
その時、先程からアナンに迫って来ていた電車が今頃目の前に現れた。
アナン「ほげっ!」
アナンはりんかい線直通新木場行きにブラックホールキャノンを半分持って行かれた。
ぱぱ「お前ら二人は、時に優しく時に激しく、そして時に熱く時には鋭く、だが時にざらつき時にはなめらかに、時には入らず時には早く、とはいえ時にはいいじゃないか人間だもの」
ぱぱの占いはよくわからない上に、あいだみつをの語調を微妙にぱくればなんとかなるんじゃないか?的なものだった。
アナンは深く共鳴した。
アナン「ぱぱ・・いや、今から師匠と呼ばせてくれ!」
ぱぱ「・・断る!」
アナン「・・・」
ベイベ「・・・」
ぱぱ「やつはやがてこの世を救うてくれるのじゃ!」
アナン「・・・ペペロン吉田は来ているか?」
女神「来てたわよ」
アナン「よし、口が滑ってベイベを捧げるとか言っちまったが、ペペロン吉田でも代わりに捧げておいてくれ。」
女神「ええ~っ、あの人必要だったの?ペペロンはいい感じのストレートヘアだったからロナウジーニョで吸収したわよ。」
アナン「ええ~っ!じゃあ今からお前がベイベじゃ~!ここに残れぇ!」
アナンは女神を取り押さえた。普段取り押さえられる経験が豊富なだけに女神をしっかりホールドし、しっかり顔に向けて放屁した。
ロナウジーニョ「ギョッ!」
一瞬何か声がしたが放屁の音にカヴァーされた。
ベイベ「
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第4章
『太極拳カタストロフィー』
アナンは旅立ちの準備を進めていた。取調べを受けた日以来、毎日電車の夢を繰り返し見ていた。アナンは最初の夢で太極拳を試みた時、中吊り広告の夏川純を見逃していなかった。
それ以来、アナンは彼女を忘れられなくなり、毎日電車の夢を見るようになっていたのだ。通勤電車で彼女とスカイラブ太極拳を成功させる夢を。
アナン「キタノハーテを出ねぇといつまでもアイツを忘れられねぇ。オラ借金も増えて利子すら払えねえのに、なんかワクワクすっぞ!」
その時、アナンは横に気配を感じた。振り向くと、まさに太極拳を試みている夏川純
夫(45)が平成のぱぴぷぺぽを踊っていた。
夏川純夫「ぱっ、ぴぷぺっぽ、ぽぺぷぴぱッ!」
アナン「・・果てしなく消えろ」
純夫は言葉通り果てしなく消えた。
ここしばらくアナンの身の回りではこのような状況が続いていた。訳のわからないやつが近付いてきては、しょうがなく果てしなく消していた。
何ともやり切れない感たっぷりのアナンはとりあえず駅に向かった。途中オレンジジュースを買ったが、鼻から注入しただけで残りはたしなめる程度で破棄した。
アナン「しゃあねぇ、困った時の占いぱぱだ」
色々な意味で行き詰まったアナンは、キタノハーテで名高い占い師である、占いぱぱの元へ向かう事にした。
スルットKITANOHATEカードを改札に通すと、ちょうど電車がホームに滑り込んできた。すると駅に着いて軽く興奮状態だったアナンも逆に電車に滑り込んだ。ホームにいた乗客達は思わず息を飲んだ。
・・ポキッ。
アナンの左足がポキッと逝った。
アナン「いッ、いちぇッ!」しかもアナンはその拍子にスルッとKITANOHATEを線路に落としてしまった。
アナンは太極拳で拾おうと試みたが手が届かなかった。
アナン「ちくしょう、手があと3メートルだけ長ければ…まあ、でもあと120ティバクーしか残額無かったし、しょうがないかあ…」
その時だった。線路の下から女神が出て来てアナンに尋ねた。
女神「アナタが落としたスルッとKITANOHATEはこの9500ティバクー残額があるカードですか?それとも、120ティバクーの残額のカードですか?」
アナン「(ここは正直に答えて9500のカードも狙いに行くのか、それとも貰えない可能性を考えて120のカードと答えるのかは…)」
女神「…」
アナン「自由だァーーーッ!」
女神「…」
アナン「スルッと is freedom、スルッと is freedom…」
女神「…」
アナン「(だがやっぱり、ここはセオリー通りで…)120っす!」
女神「シャッチョサン、正直ネー。じゃあカード返すアルね」
アナンはまさに落としたカードを手渡された。納得がいかないアナンは帰ろうとする女神を呼び止めた。
アナン「女神さん、あなたは私の大事なスコウターを壊してしまいました。やっぱり9500ティバクーのカードも渡してもらいましょうか。」
女神「(ここは、スコウターのことなんて全然知らないけど怒らせたら恐そうなので大人しく9500ティバクーのカードを渡すか、それともシャッチョサンのキャラでもう一度しのいでみるのかは・・・)」
アナン「…」
女神「自由だァーーーッ!」
アナン「…」
女神「女神 is freedom、女神 is freedom…」
アナン「…」
女神「さあ皆も一緒にぃ」
アナン「自由だァーーーッ!」
女神「自由だァーーーッ!」
アナン「自由だァーーーッ!」
女神とアナンはとことん、しかし時には控え目にフリーダムだった。言い換えると、男子大学生の尻を自由に触っていいと主張している訳ではなかった。
そんな事をしているうちに二人は占いぱぱのところまで来ていた。
ぱぱ「何か用かお前たち。」
占いぱぱは長い髪の毛を歌舞伎のように振り回していた。髪は白髪ではなく輝くような金色だった。
アナン「欧米か!」
瞬時に突っ込んだアナンは勢い余って、何故かぱぱの背後にあった線路上に転落しつつある女神に欧米ツッコミをいれながらの救出を試みた。
アナン「欧米・・とうッ!」
アナンはまさに間一髪のところで、落下する女神をホーム上に引き揚げた。
が、その反動でアナンはバランスを崩してしまった。よく考えたら、アナンの左足は電車へのスライディングでポキッと逝っていたのである。
アナン「ぐふッ」
女神「キャッ、あなた!」
アナン「ここから離れるんだッ!俺のことはいいからッ!」
アナンは落下しながら女神に向かって叫んだ!
が、その時運の悪いことに電車が滑り込んできた!
アナン「ちっ、ちきしょう!左足さえカモシカのような脚だったらモデルとして活躍出来たのにっ…!」
アナンは何か勘違いしていた。
ぱぱ「まずはスネ毛を剃りなされ」
女神「そうよこの私のようにッ!」
女神は裾を捲ってアナンにスネを見せた。
アナン「南米かッ!」
女神のスネは見事なロナウジーニョだった。
アナン「ずあっ!」
アナンは左脚をちぎり、その下から新しい左脚が生えて来た。
ぱぱ「トカゲの尻尾はいかがでしょうか~?新鮮ですよー」
アナン「二つもらおうか。おう女神、お前も食うよな?」
女神「・・う、うん・・」
女神はどこかそわそわして落ち着かない様子であった。
アナン「おいおい、どうしたんだよ。行儀よく座ってないと、オラと地球の元気玉くらわせっぞ!?」
その時店内の照明が一気に落ち、暗闇の中から花火でデコレーションを飾った華やかなケーキを持った女性が現れた。女性はアナンの元へとやってきた。
??「お誕生日おめでとう。お久しぶりね、アナン兄ちゃん」
アナン「お、お、お前は!!ジェ二ファーじゃないかッ!」
ベイベはゆっくりと微笑んだ。
アナン「・・イ、イタチの最後っ屁ってやつだ・・」
アナンはベイベとの再会に驚いた弾みの放屁について、臭いが充満する前にイタチのせいにした。
アナン「さあ、ぱぱ、俺たち二人の運命を占って貰おうか!」
女神「まあ、ストレートね。」
女神は毎日ロナウジーニョにストレートパーマをかけていたが無力だった。
ぱぱ「うむ…よろしい、だがワシは高いぞ。まさかタダで占って貰おうと言うのではあるまい、何をワシに捧げるのだ?」
アナン「ベイベを捧げます。」
ベイベ「えっ…?」
即答だった。
ぱぱ「よろしい、では占ってしんぜよう。お前ら二人は…」
その時、先程からアナンに迫って来ていた電車が今頃目の前に現れた。
アナン「ほげっ!」
アナンはりんかい線直通新木場行きにブラックホールキャノンを半分持って行かれた。
ぱぱ「お前ら二人は、時に優しく時に激しく、そして時に熱く時には鋭く、だが時にざらつき時にはなめらかに、時には入らず時には早く、とはいえ時にはいいじゃないか人間だもの」
ぱぱの占いはよくわからない上に、あいだみつをの語調を微妙にぱくればなんとかなるんじゃないか?的なものだった。
アナンは深く共鳴した。
アナン「ぱぱ・・いや、今から師匠と呼ばせてくれ!」
ぱぱ「・・断る!」
アナン「・・・」
ベイベ「・・・」
ぱぱ「やつはやがてこの世を救うてくれるのじゃ!」
アナン「・・・ペペロン吉田は来ているか?」
女神「来てたわよ」
アナン「よし、口が滑ってベイベを捧げるとか言っちまったが、ペペロン吉田でも代わりに捧げておいてくれ。」
女神「ええ~っ、あの人必要だったの?ペペロンはいい感じのストレートヘアだったからロナウジーニョで吸収したわよ。」
アナン「ええ~っ!じゃあ今からお前がベイベじゃ~!ここに残れぇ!」
アナンは女神を取り押さえた。普段取り押さえられる経験が豊富なだけに女神をしっかりホールドし、しっかり顔に向けて放屁した。
ロナウジーニョ「ギョッ!」
一瞬何か声がしたが放屁の音にカヴァーされた。
ベイベ「
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