遠近法
三次元の空間を二次元の平面上に立体的に表現するための技法。
よく使われる代表的な遠近法を以下に述べる。
アニメの画作りでは、これらの遠近法が単独で使われるのではなく、複数を組み合わせて使われている事が多い。
▼線遠近法(透視図法)
消失点とパース線を使って奥行きを描く基本的な遠近法。
一点・二点・三点透視図法などがある。
建物・室内・街並みなどに多用される。
▼空気遠近法
遠くの物体ほど空気の影響で色味が薄くなり、青白くかすんで見えるという視覚効果を利用した遠近法
主に山や空、遠景の自然描写などで使われる。
▼重ね遠近法
手前の物体が奥の物体を部分的に隠すことで、前後関係を自然に表現する技法。
キャラクターや小物の重なり具合だけで立体感が出せるため、パース線が不要な簡便な手法でもある。
絵に「レイヤー感(階層感)」が生まれ、視覚的情報の密度やリアリティが増す。
▼色彩遠近法
暖色(赤・橙・黄)は近く、寒色(青・緑)は遠く感じるという視覚心理を応用した遠近法。
美術や背景塗りで使われることが多い技法。
▼フォーカス遠近法(焦点遠近)
カメラのピントを意識し、画面の手前や奥をぼかす(ボケ)ことで距離感を演出する。
アニメ制作では、「セルボケ」や「BG(背景)ボケ」として、撮影工程で指示・実装される。
参考になるリンク・文献
- 遠近法・・・(武蔵野美術大学 MAU造形ファイル)
関連項目
最終更新:2025年10月19日 14:13