野比「ドラえもん、待っててね」

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野比「ドラえもん、待っててね」」(2011/06/10 (金) 23:41:03) の最新版変更点

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バァァン 乾いた音が、洞窟内で鳴り響く。 その音はいつまでも洞窟内で反響し、とどまっている。 いや違う。その音は、消える、唐突に。 音を立てながら。 しかし音を聞いたものはいない。 否、最後の消えゆくまで聞けたものはどこにもいない。 時間を遡るとしよう。 これは、野比のび太と、岡島幸喜の、不幸話である。  ◇ 「俺って何かしたかなぁ」 岡島幸喜は、溜息交じりの声でそう呟く。 その声は本当にボヤッとしたもので、それを聞きとれる者はいないだろう。 もしかしたら本人すらも分かってないかもしれない。 ここは洞窟。 しかし対して反響もせずに、途切れていく声は、何やら哀愁漂うものだった。 そんな時。 コツコツコツ 足音が、響く。 それは、岡島の声よりも響いたんではないだろうか。 そんな描写をおしている内に、その足音の主は現れた。 真選組バズーカを構えて。 「ごめんなさい」 「―――――――はぁ?」 ここで冒頭に戻る。  ◇ では、野比のび太の方を見ていこう。 まず、野比が目を覚まして、そこにいたのは、◆VxAX.uhVsMだった。 「のび太。てめぇ、殺し合いに乗って、あ。これ命令ね」 「―――――へ?」 素っ頓狂な声を挙げる。 それも仕方ないのかもしれないが。 何せいきなり殺し合いの中で、本当に人を殺せと命じられたんだから。 「ちゃんと俺の方で理由付けさせとくから。ほらこれみろよ」 野比は◆VxAX.uhVsMに手渡されたDVDプレイヤーの眺める。 初めは少し驚いたが何て事は無い。映っていたのはただの野比の家だった。 しかし、それは壊れていく。 そこに映っていたのは、父、母、そして機械。それらの残骸とも呼べる品物があったからだ。 家は血に塗れ、血に汚れ、血が映えて、血が光る。 そして、一旦砂嵐が入り、次に移されたのは、源しずかの家だった。 「―――――まさか」 野比の予感は的中した。 それは野比にとって、いい情報では無い。最悪な報告だった。 未来の婚約者が、ぐちゃぐちゃになって死んでいた。 「―――――――――――――――――ぁ」 声が漏れた。 何も感じることことない、抑揚も、感情もないものだった。 そんなことを知ってか知らずか、プレイヤーの画面は次の場面へと移っていた。 ジャイアンこと剛田武。彼も毒牙にかかる。 彼もまた、死んでいた。間違っても生きているとは思えない。 その小学生の割にがたいのいい身体がねじ曲がり、曲がり、曲がり曲がり曲り曲り曲曲曲まがまがまがままままま―――――。 とにかく、原型を留めてなかった。 野比も、彼の家という物が映っていなければ、それを彼と信じる、見分けることはできなかったであろう。 「―――――――――――おぇ……」 嘔吐感が身体を襲う。 怠惰感も身体を襲う。 自責感は身体を襲う。 そんな野比の心中を察することもなく、物語は終焉へと向かって行く。 最後に映されるは、野比たちが通う、学校だった。 教室の中には、いつも通りに先生が出席を取っている。 空席が4つ、それを知っても特に触れることもなく、出席を終えた。 その時だった。 日常が、終わった。 迎えるものは、何もない。 一斉に、生徒、先生、その全てが腹から二つに裂かれた。 そして痛みを感じる暇もなく、楽しむことも、哀しむことも、怒ることも、喜ぶことも、何もすることなく終わった。 そしてその血の池に、死体の山に、腐臭を放つ空の中、佇むもの一人。 ◆VxAX.uhVsM。 そして、今野比の目の前にいる彼自身の言葉を代弁するかのように、話し始める。 「以上だ。まぁ安心していいよ。のび太が優勝さえすれば、皆生き返る。だから、殺し合え」 その言葉を最後に、プレイヤーの電源は、切れた。 「………………」 「というわけで、やってくれるよな?」 むしろそれは、脅迫の様な声色だったが、それを無視して、 自分の意思で、自分の決意で、自分の醜悪で、宣言した。 「僕は皆を殺す。――――そうしないとみんな帰ってこないんでしょ?」 「御明察」 と。 ◆VxAX.uhVsMは余裕の笑みを浮かべる。 野比のび太は悲痛の苦笑いを浮かべる。 「まっ。頑張ってよ、応援してるから」 「本当に、生き返らせてくれるんだよね」 「勿論。約束は守るぜ、俺は」 「本当に?」 「本当さ」 「「……」」 無言のまま、野比は転送された。 そして、目を覚ました先にあったのは、洞窟。 ここで冒頭に戻る。  ◇ そこに誰もいない。 ただの、洞窟だったはずの残骸だけ。 野比の放ったバス―カの弾は岡島に当たらず、背後の岩場に命中してしまった。 そもそも、小学生という身体がまだ成長しきっていない身体で、バズーカなんて反動が大きいものが満足に撃てるわけがなかった。 そしてその理論は見事に破られることは無く、的外れな場所に着弾した。 …… さて、洞窟に直接着弾したら、どうなるのだろうか。 答えは簡単明瞭。 洞窟が崩れるだけ。 崩れる。音を立てて。 豪快に、静寂に。 派手に、地味に。 勿論二人はその巻き添えを食らう。 圧死。 だから、誰もいない。いなくなった。  ◇ ◆VxAX.uhVsMは呆れた顔をする。 「いやいや、これねぇだろ。幾らのび太でもこりゃねぇって」 「まぁいっか。次はどいつを刺激してみようかな?」 ◆VxAX.uhVsMは面白そうに、楽しそうに、笑い声を堪えながら、監視を再開する。 【岡島幸喜@オリキャラ:死亡】 【野比のび太@ドラえもん:死亡】 【◆VxAX.uhVsM】 スタンス:主催 【岡島幸喜 (オカシマ コウキ)】 [性別]男 [年齢]22歳 [性格]自分不信 [職業]大学生 [備考] 自分不信とはようは自身の無いって感じ。 なんか既にキャラが適当になってるのは気のせいか?気の所為だ。 |[[戯言遣い「ぼくと君は似ている」]]|投下順|[[]]| |&color(orange){GAMESTEAT}|野比のび太|&color(red){GAME OVER}| |&color(orange){GAMESTEAT}|岡島幸喜|&color(red){GAME OVER}|
バァァン 乾いた音が、洞窟内で鳴り響く。 その音はいつまでも洞窟内で反響し、とどまっている。 いや違う。その音は、消える、唐突に。 音を立てながら。 しかし音を聞いたものはいない。 否、最後の消えゆくまで聞けたものはどこにもいない。 時間を遡るとしよう。 これは、野比のび太と、岡島幸喜の、不幸話である。  ◇ 「俺って何かしたかなぁ」 岡島幸喜は、溜息交じりの声でそう呟く。 その声は本当にボヤッとしたもので、それを聞きとれる者はいないだろう。 もしかしたら本人すらも分かってないかもしれない。 ここは洞窟。 しかし対して反響もせずに、途切れていく声は、何やら哀愁漂うものだった。 そんな時。 コツコツコツ 足音が、響く。 それは、岡島の声よりも響いたんではないだろうか。 そんな描写をおしている内に、その足音の主は現れた。 真選組バズーカを構えて。 「ごめんなさい」 「―――――――はぁ?」 ここで冒頭に戻る。  ◇ では、野比のび太の方を見ていこう。 まず、野比が目を覚まして、そこにいたのは、◆VxAX.uhVsMだった。 「のび太。てめぇ、殺し合いに乗って、あ。これ命令ね」 「―――――へ?」 素っ頓狂な声を挙げる。 それも仕方ないのかもしれないが。 何せいきなり殺し合いの中で、本当に人を殺せと命じられたんだから。 「ちゃんと俺の方で理由付けさせとくから。ほらこれみろよ」 野比は◆VxAX.uhVsMに手渡されたDVDプレイヤーの眺める。 初めは少し驚いたが何て事は無い。映っていたのはただの野比の家だった。 しかし、それは壊れていく。 そこに映っていたのは、父、母、そして機械。それらの残骸とも呼べる品物があったからだ。 家は血に塗れ、血に汚れ、血が映えて、血が光る。 そして、一旦砂嵐が入り、次に移されたのは、源しずかの家だった。 「―――――まさか」 野比の予感は的中した。 それは野比にとって、いい情報では無い。最悪な報告だった。 未来の婚約者が、ぐちゃぐちゃになって死んでいた。 「―――――――――――――――――ぁ」 声が漏れた。 何も感じることことない、抑揚も、感情もないものだった。 そんなことを知ってか知らずか、プレイヤーの画面は次の場面へと移っていた。 ジャイアンこと剛田武。彼も毒牙にかかる。 彼もまた、死んでいた。間違っても生きているとは思えない。 その小学生の割にがたいのいい身体がねじ曲がり、曲がり、曲がり曲がり曲り曲り曲曲曲まがまがまがままままま―――――。 とにかく、原型を留めてなかった。 野比も、彼の家という物が映っていなければ、それを彼と信じる、見分けることはできなかったであろう。 「―――――――――――おぇ……」 嘔吐感が身体を襲う。 怠惰感も身体を襲う。 自責感は身体を襲う。 そんな野比の心中を察することもなく、物語は終焉へと向かって行く。 最後に映されるは、野比たちが通う、学校だった。 教室の中には、いつも通りに先生が出席を取っている。 空席が4つ、それを知っても特に触れることもなく、出席を終えた。 その時だった。 日常が、終わった。 迎えるものは、何もない。 一斉に、生徒、先生、その全てが腹から二つに裂かれた。 そして痛みを感じる暇もなく、楽しむことも、哀しむことも、怒ることも、喜ぶことも、何もすることなく終わった。 そしてその血の池に、死体の山に、腐臭を放つ空の中、佇むもの一人。 ◆VxAX.uhVsM。 そして、今野比の目の前にいる彼自身の言葉を代弁するかのように、話し始める。 「以上だ。まぁ安心していいよ。のび太が優勝さえすれば、皆生き返る。だから、殺し合え」 その言葉を最後に、プレイヤーの電源は、切れた。 「………………」 「というわけで、やってくれるよな?」 むしろそれは、脅迫の様な声色だったが、それを無視して、 自分の意思で、自分の決意で、自分の醜悪で、宣言した。 「僕は皆を殺す。――――そうしないとみんな帰ってこないんでしょ?」 「御明察」 と。 ◆VxAX.uhVsMは余裕の笑みを浮かべる。 野比のび太は悲痛の苦笑いを浮かべる。 「まっ。頑張ってよ、応援してるから」 「本当に、生き返らせてくれるんだよね」 「勿論。約束は守るぜ、俺は」 「本当に?」 「本当さ」 「「……」」 無言のまま、野比は転送された。 そして、目を覚ました先にあったのは、洞窟。 ここで冒頭に戻る。  ◇ そこに誰もいない。 ただの、洞窟だったはずの残骸だけ。 野比の放ったバス―カの弾は岡島に当たらず、背後の岩場に命中してしまった。 そもそも、小学生という身体がまだ成長しきっていない身体で、バズーカなんて反動が大きいものが満足に撃てるわけがなかった。 そしてその理論は見事に破られることは無く、的外れな場所に着弾した。 …… さて、洞窟に直接着弾したら、どうなるのだろうか。 答えは簡単明瞭。 洞窟が崩れるだけ。 崩れる。音を立てて。 豪快に、静寂に。 派手に、地味に。 勿論二人はその巻き添えを食らう。 圧死。 だから、誰もいない。いなくなった。  ◇ ◆VxAX.uhVsMは呆れた顔をする。 「いやいや、これねぇだろ。幾らのび太でもこりゃねぇって」 「まぁいっか。次はどいつを刺激してみようかな?」 ◆VxAX.uhVsMは面白そうに、楽しそうに、笑い声を堪えながら、監視を再開する。 &color(red){【岡島幸喜@オリキャラ:死亡】} &color(red){【野比のび太@ドラえもん:死亡】} 【◆VxAX.uhVsM】 スタンス:主催 【岡島幸喜 (オカシマ コウキ)】 [性別]男 [年齢]22歳 [性格]自分不信 [職業]大学生 [備考] 自分不信とはようは自身の無いって感じ。 なんか既にキャラが適当になってるのは気のせいか?気の所為だ。 |[[戯言遣い「ぼくと君は似ている」]]|投下順|[[]]| |&color(orange){GAMESTEAT}|野比のび太|&color(red){GAME OVER}| |&color(orange){GAMESTEAT}|岡島幸喜|&color(red){GAME OVER}|

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