ゴツい女とヒョロい男

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「海の上か…どうしよう」 スタート地点が海の上だった白川剛。 何故か自分の支給品(と思われる)ヨットの上に乗っていた。 「結構いいヨットだな。部屋も付いてるし」 (全てが終わるまで、ここにいるのもいいな。) 確かに、人一人が暮らすのには十分だった。 食料もある。 テレビもある。何も映らないが。 「しっかし、やる事がねえな…ん?」 ゴリラが泳いでくる。 正確にはゴリラ…のような女だが。 あっけに取られている剛を尻目に、勝手に船に登ってくる。 「おい、勝手に入ってんじゃねーよ、ゴリラ!」 「…今何て言ったの?」 「はっ?」 見た目とは裏腹に、素早く懐に潜られる。 「なっ…」 「うおりゃああああああ!!」 そのまま、巴投げで海へ放り出される。 「うわあっ!!な、何しやがる!!」 「私のことを『ゴリラ』なんて言うからよ。素直に謝るなら、引き上げてあげる」 「…分かった。俺が悪かった…。」 「分かればよろしい」 ◇ お互い濡れた服を着替え、脱いだ服を干す。 何とか着れそうな服がおいてあったのが、不幸中の幸いか。 「そういや、アンタ武器かなんか持ってるのか?」 「いいえ、ガラクタの詰まった袋だけよ。」 袋の中身を乱雑に出す。 『1975/08/15』と書いてあるテープに、腕の部分が破り取られたミロのヴィーナスのイラスト。 象形文字の書かれた石、「爆弾」と書かれた謎の設計図… どれも、役に立たないガラクタばかりだ。 「こんな物渡して、何がしたいんだか」 「さあな。とりあえず、今はここで服が乾くのを待とう」 【一日目・深夜/B-4】 【大岩忍@オリジナル】 [状態]:健康 [所持品]:支給品一式、ガラクタ袋@ロアシリーズ [思考・行動] 基本:殺し合いなんてしたくない。 1:とりあえず、ここで服が乾くのを待つ 【白川剛@オリジナル】 [状態]:健康 [装備]: なし [所持品]:支給品一式 [思考・行動] 基本:殺し合いなんてしたくねーな。 1:服が乾くのを待つ 2:服が乾いたら、どうしよう ※F-3付近にクルーザーが浮いています。 ≪キャラ紹介≫ 【大岩忍(おおいわ しのぶ)】 18歳/女/高校生 高校で柔道部の主将をしている。 強さは折り紙付き。 【白川剛(しらかわ つよし)】 17歳/男/高校生 高校でも特に目立たず、ひっそり過ごしている。 ≪支給品紹介≫ 【ガラクタ袋@ロアシリーズ】 一見するとただのガラクタだが、どれもロアに登場する物。 オカルト好きにはたまらない物かもしれない。

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