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この身を捧げる

ゲームが始まる数時間前。
机と椅子しか無い部屋に、参加者の一人である矢部翼は呼びだされていた。

(一体、こんな所に俺なんか呼びだしてどうするつもりだ…)

高校生の時に事故で両親を失ってからは、妹と一緒に2人暮らしをしていた。
頑張って入学した高校もやめ、数少ない仕事を見つけて食いつないでいた。
それに、自分の分も妹にいい学校に行って貰いたい。
そう思い、毎日一生懸命働いていた。

「てのに、何でこんな所に連れてこられなきゃならないんだ」
『そんな事をお前が考える必要は無い』

どこからか声が聞こえる。
空から聞こえてくるようでもあり、背後から話しかけられているようでもある。

「どこにいやがる!姿を見せろ!」
『まあそう熱くなるなよ。お前にはある"課題"を出す。それをクリアしてもらう』
「課題だと…?」
『そうだ。お前には、後から始まる殺し合いで優勝して貰う』

殺し合いで優勝…。
意味不明だ。

『イヤとは言わせねえ。これを見ろ』

突然、モニターが目の前に現れる。
それに映っているのは…。

「…由美子!?何でこんな所に…」

自分の大切な妹、矢部由美子が椅子に縛りつけられていた。
その首には、奇妙な首輪が嵌められている。

『"課題"を途中で投げ出したりしようとすれば、お前の大事な妹が死ぬぞ』
「…!!」
『さあどうする?やるか、やらないのか、どっちだ』
「…やればいいんだろう…やれば」
『そうか。それじゃ、スタートまで眠っててくれ』

辺りを霧が包む。
その霧を吸い込んだ途端、眠たくなってくる。

『一応、武器には色つけてやるから。妹の為に、頑張って殺せよ』




時間は過ぎ、今へと至る。

「…由美子…お前のために殺人鬼になる俺を許してくれ」

病院の屋上で、支給品のFN SCAR-Lを片手に妹への懺悔を捧げる。
自分が優勝しないと、妹が殺される。
さっきの男の最期を見る限り、俺がやらなければあいつは本当に妹を…。

「…やるしかねーか」

【一日目・深夜/C-4:病院:屋上】
【矢部翼@オリジナル
[状態]:健康
[装備]:FN SCAR-L(30/30)
[所持品]:支給品一式、SCARマガジン×3
[思考・行動]
基本:妹を殺させないために、ゲームで優勝する。
1:他の参加者を探さないと…。

≪キャラ紹介≫
【矢部翼(やべ つばさ)】年齢:18歳 性別:男 職業:アルバイト
大体の説明は本文内にあるので割愛。

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最終更新:2011年06月07日 20:56
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