ゲームが始まる数時間前。
机と椅子しか無い部屋に、参加者の一人である矢部翼は呼びだされていた。
(一体、こんな所に俺なんか呼びだしてどうするつもりだ…)
高校生の時に事故で両親を失ってからは、妹と一緒に2人暮らしをしていた。
頑張って入学した高校もやめ、数少ない仕事を見つけて食いつないでいた。
それに、自分の分も妹にいい学校に行って貰いたい。
そう思い、毎日一生懸命働いていた。
「てのに、何でこんな所に連れてこられなきゃならないんだ」
『そんな事をお前が考える必要は無い』
どこからか声が聞こえる。
空から聞こえてくるようでもあり、背後から話しかけられているようでもある。
「どこにいやがる!姿を見せろ!」
『まあそう熱くなるなよ。お前にはある"課題"を出す。それをクリアしてもらう』
「課題だと…?」
『そうだ。お前には、後から始まる
殺し合いで優勝して貰う』
殺し合いで優勝…。
意味不明だ。
『イヤとは言わせねえ。これを見ろ』
突然、モニターが目の前に現れる。
それに映っているのは…。
「…由美子!?何でこんな所に…」
自分の大切な妹、矢部由美子が椅子に縛りつけられていた。
その首には、奇妙な首輪が嵌められている。
『"課題"を途中で投げ出したりしようとすれば、お前の大事な妹が死ぬぞ』
「…!!」
『さあどうする?やるか、やらないのか、どっちだ』
「…やればいいんだろう…やれば」
『そうか。それじゃ、
スタートまで眠っててくれ』
辺りを霧が包む。
その霧を吸い込んだ途端、眠たくなってくる。
『一応、武器には色つけてやるから。妹の為に、頑張って殺せよ』
◇
時間は過ぎ、今へと至る。
「…由美子…お前のために殺人鬼になる俺を許してくれ」
病院の屋上で、支給品のFN SCAR-Lを片手に妹への懺悔を捧げる。
自分が優勝しないと、妹が殺される。
さっきの男の最期を見る限り、俺がやらなければあいつは本当に妹を…。
「…やるしかねーか」
【一日目・深夜/C-4:病院:屋上】
【矢部翼@
オリジナル】
[状態]:健康
[装備]:FN SCAR-L(30/30)
[所持品]:支給品一式、SCARマガジン×3
[思考・行動]
基本:妹を殺させないために、ゲームで優勝する。
1:他の参加者を探さないと…。
≪キャラ紹介≫
【矢部翼(やべ つばさ)】年齢:18歳 性別:男 職業:アルバイト
大体の説明は本文内にあるので割愛。
最終更新:2011年06月07日 20:56