愛しさと切なさと心の弱さ

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5話 愛しさと切なさと心の弱さ


「うーん……なんて運が無いんだろう」

◆9QScXZTVAcはE-4の温泉の付近をうろついていた。
開始して、支給品が全て水の中に落ちてしまった彼は、ただうろつくくらいしか考えが無かったのだ。
唯一携帯電話は救出できたが、後は全滅だった。
水も救出は出来たが、食料が全滅のためどうしようもなかった。

「こうなると、不幸だーーーーッ!って叫びたくなる」

しかし、そんな事をすれば、誰かに見つかるのがオチだ。
そんな衝動に負ければほぼ死が待っているので我慢する。

「まあ、とりあえず…誰か探すか」

◆9QScXZTVAcは足を速めた。



  ◇           ◆


「……あれ」

彼、音無結弦はこの場に立っていた。
自分は死んだ世界で、少しの間だが仲間と暮らしていた。
しかし、それはとある日に終わった。
メンバーが消えて、彼と彼の最愛の人が残った。
しかし、彼女は彼を残して消えてしまった。
彼は泣いた。彼女が消えて、泣いた。
そして、この場に飛ばされた。

「………」

彼は泣きやんでいた。
そして、状況を整理することにした。


まず、自分が呼ばれたのは殺し合い。
それは間違いない。
で、一人の男が殺された。
これで、自分の力が強大だと見せつけられた。
じゃあ、自分が取る行動は?
一体何をすればいいんだ?

「ああ、駄目だ…考えがもうまとまらない」

仕方なく、バックを確認する。
入っていた物は、ベレッタM92Fだった。
銃を撃てる彼にとってはうれしいものである。

「……他には、って…なんだ?この紙」

音無は黒い紙を取り出す。
そこに書かれている文字を見て、彼の眼の色が変わった。
それに書かれていた事は…。



  ◇           ◆


「うーん、って誰かいる」

◆9QScXZTVAcは人がいる事に気が付いた。
声をかけようか悩んだところで、向こうがこちらに気付いた。
ここで逃げるのもなんなので、声をかけることにした。

「や、やぁ…どうも」
「……どうも」
「俺は、◆9QScXZTVAcって言うんだけど…君は…」
「音無結弦…」
「ああ、音無君ね…よろしく」

◆9QScXZTVAcは彼の事を知ってはいた。
しかし、それを表に出してはいけないと判断してあえて知らないようにふるまった。

「……あのさ」
「ん?どうかしたの?」
「……」
「……」

「死んでくれないか?」

バンッ!という音とともに、◆9QScXZTVAcに弾丸が襲う。
かけられた声に反応してしゃがんだ彼の肩に弾が貫通した。
しかし、しゃがんでなかったらそこは心臓のある場所だった。
つまり、九死に一生を得た…と言える状況だった。

「ちょ、ま、、待て!なんでこんな殺し合いに!」
「……あんたに教えてやる義理はない」
「な、ちょ…まじ不幸だ…」

◆9QScXZTVAcは目を閉じた。
今までの人生の思い出がよみがえる。
ああ、俺は死ぬんだな。
そう実感した瞬間でもあった。


「おーい、そこの二人ィー何やってんでさー」


そんなときに、救いの声が入る。
そこにいたのは、真選組一番隊隊長沖田総悟だった。

「……あんたには関係ないだろ」
「いやいや、そこで腰抜かしてるお兄さんが肩から血ぃ出てんだけど」
「……」
「あんたは敵か…分かった分かった」
「状況が分かってるのか?俺は銃を持っていて、あんたは刀だけだ。俺が有利じゃないか」
「…退けっつってんだろィ」
「退かない!俺には…叶えなきゃいけない!」

「退けっつってんだろ」

沖田が目を細め、威圧的に言う。
◆9QScXZTVAcと音無は萎縮した。
音無は、仕方ないと言わんばかりにその場を去っていった。

「おーい、そこの兄さん…大丈夫かー」
「……ありがとう」
「あー、礼なんざいらねーよ」
「いや、貴方が来なければ…俺死んでたし」
「気にすんな、で…あんたに聞きたい事がある」

沖田が座ってバックから簡易治療セットを取り出して、◆9QScXZTVAcの前に置いた。

「……え?」
「自分の傷くらい自己責任だろィ」
「…デスヨネー」

仕方なく治療しながら話を聞くことにした。

「えーと、沖田さんが探しているのが…坂田銀時、志村新八、土方十四郎、山崎退…の四人ですね」
「ああ、で…そっちが何て読むのか分からない6人かィ」
「はい、一応知り合いなので」
「そうか、傷の治療は済んだか?」
「ああ、出来ました…感謝します」
「んじゃ、行くぞー」

二人は温泉から離れていった。

【真昼/E-4温泉付近】
【沖田総悟】
[状態]健康
[装備]打刀
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:あの主催の野郎をぶっ殺す。
1:◆9QScXZTVAcと行動。
2:坂田銀時、志村新八、土方十四郎、山崎退との合流。
[備考]
※願いは不明です。
※参戦時期は真選組動乱編終了後からです。
【◆9QScXZTVAc】
[状態]左肩に銃創(治療済み)
[装備]なし
[所持品]携帯電話、水(二本)
[思考・行動]
基本:殺し合う気はない。
1:沖田総悟と行動。
2:他の書き手さん達と合流。
[備考]
※願いは不明です。
※元の世界の知識はある程度残っています。

※ゴミ箱の中に、◆9QScXZTVAcの基本支給品(携帯、水抜き)と不明支給品(1~2)が入っていますが水浸しです。



  ◇           ◆



「くそ…なんで俺は……」

音無は、ベレッタM92Fを握りしめつぶやく。
彼のポケットからとある紙が落ちた。
そこには、こう書かれていた。

『貴方が優勝した際には、立華奏と会う権利を譲渡します』

彼はこの願いだけのために、殺し合いに乗った。
些細な願いかもしれないが、彼は真剣だった。
しかし、これで彼女が喜ぶわけが無い。
それは分かるはずだ。
しかし、今の彼にはそんなふうに考えるだけの冷静さなど残っていなかった。

【真昼/E-4温泉付近】
【音無結弦】
[状態]健康
[装備]ベレッタM92F(14/15)
[所持品]基本支給品、ベレッタM92Fのマガジン(3)
[思考・行動]
基本:願いをかなえるために殺し合いに乗る。
1:もっと強力な武器が欲しい。
2:先ほどの男を警戒。
[備考]
※願いは『立華奏と会う権利』です。
※参戦時期は最終回で立華奏が消えた後からです。
※名簿を見ていないので知り合いがいる事を知りません。

【支給品説明】

【ベレッタM92F@現実】
音無結弦に支給。
イタリアで開発された多目的拳銃。
アメリカ軍が1985年に「M9」の名称で正式採用した事で、一気に各国の軍部や警察からの注文が殺到した。
現在アメリカ軍、イタリア軍、韓国軍を始めとする軍隊、各国警察機関、航空保安官、麻薬捜査官などの国家機関に、幅広く使用されている。

【打刀@現実】
沖田総悟に支給。
日本刀の一種。通常、室町時代以降は「刀」というと打刀を指す場合が多い。
全長は70~90cm、重さ:700~1400g前後である。
最終更新:2011年06月16日 19:02
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