一度死んだ男同志の対面

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10話 一度死んだ男同志の対面


「……本当、何の冗談だこれは」

川田章吾は歩きながら毒吐く。
E-2の鉄塔付近をうろついているが、人が誰もいない。

「……まさか、三度目となるとはな」

彼はこれで三度目の殺し合いとなる。
一度目は自分が恋した女を殺した。
二度目は生還まであと少しだったもの、半ば倒れた。
そして、三度目…。

「この場には、七原と桐山がいる…桐山をいかに避けて七原と合流するか、だな」

七原秋也は信頼できる。
絶対に殺し合いには乗っていないと断言できる。
しかし、桐山和雄は別だ。
あいつは警戒するべき男である。
七原、中川と協力してなんとか殺せた相手だ。
仲間のいない自分では、確実に負けるだろう。

「……どうしようか」

武器が無い自分は、銃を持ったこのゲームに乗った奴に会ったら死んでしまうだろう。
今すぐ何をすべきか、考えが付かない。

「とりあえず、眺めでも見て落ち着きながら考えるか」

川田は鉄塔を昇って行く。
カン、カンと一歩進むたびに音が出る。
数分経って、半分くらい昇ったところで景色が見える所に出る。

「…!?」

川田がそこで見たのは、血を流して倒れている男だった。
少し驚くが、すぐに男に駆け寄る。
息をしているか確認する。
息はしている、しかし…おかしい。

「なぜ、これほどの出血量で生きているんだ…?」

出血の量から言って確実に男は死んでいる。
なのに男は何もないように生きている。

「ん、ぐっ……」
「おい!アンタ!目を覚ませ!」
「……あ、おはよう」
「おはようじゃないだろう、おい…あんたこれは一体何があったんだ?」
「え?何が?どういう事?」
「今の状況が分からないのか?」
「……うわあああああああああ!!何これ!血まみれ!?」
「おい、興奮すると血がまた出て…って、なんでだ?」
「え?なんでって?何が?」
「……気付かないのか?」
「え…まさか、傷跡が…無くなってる!?」

そう、◆WYGPiuknm2の斬られただろう部分が完全に塞がっている。
まるで、全てを無かったことにされたかのように。

「お前、何者だ?」
「俺が聞きたい…」

頭を抱えて悩む二人。
そんな時、◆WYGPiuknm2がある事に気付いた。

「あ…理由、分かった」
「なんだと?どういうことだ」
「これ、俺の支給品だと思うんだけど」

鏡石を取り出して川田に見せる。
この石は一度死んでも生き返る機能を持つ。
説明をすると、今度は川田が悩むような表情を見せる。

「……いまいち分からないんだが、その石は生き返る事が出来る石…ってことか」
「とりあえず…そんな感じ」

そんな会話をしていると、川田の表情が変わった。
◆WYGPiuknm2は何事かと聞こうとした。
その時だった

バババッ

川田が反応してギリギリのところでかわす。
◆WYGPiuknm2は動けなかったが運よく当たらなかった。

「……チッ」

少しだけ見えた陰が消えた。
川田は追いかけることはなかった。
今の自分の武器では返り討ちにされるのがオチである。
だからここは仕方なく止まる事を考えよう。

「……ちょうど良い、あんた…名前は?」
「◆WYGPiuknm2…だ」
「…?」

川田は何を言っているんだというような顔をする。
まあ、こんな名前は何処にもないから。

「……偽名か?」
「そうじゃなきゃ何だって言うんですか、でも…本名は思い出せないんですね」
「…分かったよ」

川田は少し怪しんだが仕方なく了承する。

「あんた、WYGさんだったか?」
「ああ、なんだ?」
「俺に協力してくれないか?」
「……なんで俺?」

◆WYGPiuknm2は何故自分なのか全然分からなかった。
先ほど自分が撃たれそうになった時に動けなかったのを彼は見ているはずだ。

「…数がいればそれだけでも相手に重圧を与えれる…理由は他にいるか?」
「いえ、文句はありませんよ」

二人は、共同戦線を組む。
ここに一度死んだ二人がいるのである。

【真昼/E-2鉄塔】
【◆WYGPiuknm2】
[状態]健康
[装備]ペーパーナイフ
[所持品]基本支給品、鏡石×2
[思考・行動]
基本:死にたくない。
1:川田と行動、守ってもらいたい。
[備考]
※元々の世界の知識はある程度残っています。
※願いがなにかは不明です。
【川田章吾】
[状態]健康
[装備]
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)(銃に勝てる武器は入ってない模様)
[思考・行動]
基本:主催への対抗。
1:◆WYGPiuknm2と行動。
2:七原と合流する。桐山は警戒する。
[備考]
※願いがなにかは不明です。



   ◇          ◆



12:50
[E-2]
二人の男はあの場から動いてない模様
周りに他の人はいない


「由乃…どこにいるんだ…」

グロック18Cを構え歩いている天野雪輝。
無差別日記を見て周りに誰もいないのを確認する。

「…せっかくつかんだんだ…二度と放してたまるものか」

天野雪輝の眼に闘志が宿っていた。
この場にいるのはきっと強者ばかりだろう。
しかし、我妻由乃…彼女と会えさえできれば。

「待っててくれ…由乃!」

天野雪輝は、止まることなく歩きだした。

【真昼/E-2】
【天野雪輝】
[状態]健康
[装備]グロック18C(12/18)、無差別日記のレプリカ
[所持品]基本支給品、グロック18Cのマガジン(2)
[思考・行動]
基本:ハッピーエンドをつかむ。
1:我妻由乃と合流したい。
[備考]
※原作本編終了後からの参戦です。
※願いがなにかは不明です。

【支給品説明】
【グロック18C@現実】
天野雪輝に支給
グロック社が近接近戦闘用に開発したマシンピストル。
グロック17を原型にしているので一見拳銃の様にに見えるが、フルオート機能が付いているので民間人は所持できない。
室内戦などの近距離戦で強力な火力を要求とされる特殊部隊などに提示している。
スライドに丸いセレクターレバーがあるのが特徴。

【無差別日記のレプリカ@未来日記】
天野雪輝に支給
自分を中心とした周囲の未来を無差別に予知する能力がある。
全日記中最多の情報量を持つが、普段から雪輝が傍観者でいようとしたため、自分自身のことが一切書かれていないという欠陥がある。
また、あくまで雪輝主観の情報に依存するため、雪輝が間違った情報を把握した場合は間違った情報のままの未来が表示されてしまう。
最終更新:2011年06月24日 19:21
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