「まったく、ちょっと居眠りしてたら1回目の放送聞き逃したし。禁止エリアは地図見れば分かるからいいんだけど」
ちょっと苛立ちつつ、森を抜ける守。
食事の後、だいたい2時間近く眠っていた事になる。
2時間もあれば、1人は殺害できるはずだったのに…。
「こち亀が100巻まで揃えてあった、って以外はもう何も残ってなかったしな、あの部屋」
まあ当然のように、100巻みんなデイパックに入れて来たが。
かなりの重量になるはずなのに、デイパックは全く重くならない。
何で重くならないのか考えたが、1分でやめた。
分かったところで、何の役にも立たないだろうし、原理が理解できるかどうかも怪しい。
「生きて帰ったら、全巻売り払うか。結構な金になるはずだぜ」
殺し合いの最中だと言うのに、妙に呑気だ。
これも、1回死んだからだろうか?
死を達観しているのか、ある意味何かを悟ったのか。
(しっかし、誰もいねえな…今頃こんな地味な場所にいる奴なんていねえよなあ)
開けた場所に出る。
禁止エリアギリギリの場所に、銃らしき物が放置されている。
周りに死体がない、と言う事は誰かの遺品では無い事がわかる。
とすると、次に考えられるのは、「銃を餌にした罠」と言う可能性だ。
しかし、こんな開けた場所で罠なんか仕掛けても、引っかかるのはかなりのバカくらいだろう。
結局、なんであんな所に武器があるのかは理解できないままに終わった。
「まあ、落ちてるんなら貰って行くことにするか」
落ちている銃に近づき拾い上げる。
見た所、普通の銃。取り回しも良さそうだ。
とは言え、まだG36が使えるのでデイパック内にしまっておく事にした。
…壊れているとも知らずに。
「ま、とりあえず街の方に行ってみるか…人もいるだろうしな」
行こうと思った矢先、突然目の前に壁が出現する。
いや…この体温がある物は…壁じゃない。
「うわああああああ!!化け物――!」
もはや「醜い」としか形容しようがない顔の男が立っていた。
見る限り2mはある。
「…この野郎!!!」
とにかく我武者羅に5.56mm弾を目の前の化け物にブチ込む。
弾が当たった所からどんどん血が吹きだしてくる。
いくら巨大な化け物でも、流石にそこは人と変わらないようだ。
しかし、何事も中途半端は良くない。
中途半端にダメージを与えたのが良くなかった。
「ああああ!!!」
いきなり滅茶苦茶にノコギリを降り回し出した!
おそらく、痛みで混乱しているのだろう。
下手に近づけば、あのノコギリでザックリ斬られてしまう。
後ろに引こうにも、1m先は禁止エリアの境目。
横に逃げようとしても、そこはあの男の攻撃範囲内だ。
もう、逃げ場は無い。
「仕方ねえ、勝てるかどうか知らんがやるしかねえ!」
(体を狙ってもダメ、となると狙うのは頭しかねえじゃねえか!)
出来るだけ頭を狙って、再度我武者羅に撃ち込む。
「ううう…うおおおおおおおおお!!」
頭部を弾丸が貫通し、そこから血液が吹きだす。
巨体が、ゆっくりと倒れて行く。
ズズーン…と重い音を立てて、ノコギリ男は倒れた。
頭部からの夥しい出血は、以前頭の周りに血の海を作っている。
「こんな化け物だ。復活してくるかもしんねえし、トドメをさしとくか」
(首輪を撃てば十分だな)
首下まで近寄り、首輪目掛けて1発お見舞いする。
その衝撃で首輪が爆発し、首と胴が別れ別れになる。
「ヤバかったああ…」
安心感からか、その場にへたり込んでしまう。
一歩間違えれば、自分が殺されていた。
それほどの激戦の後で、自分の命が助かったことを喜ばない奴がいるだろうか。
(しっかし、マガジン1つ使い切っちまった。結構な消費だぜ、これは)
【一日目・朝/D-6】
【杉谷守@自己満足ロワ2ndリピーター】
[状態]:健康、疲労(中)
[装備]:H&K G36(0/30)
[所持品]:デイパック、G36マガジン×2、壊れたMP5A3、こち亀(100巻)
[思考・行動]
基本:ゲームに乗る。
1:ヤバかったぜ…。
【ノコギリ男@Tさんシリーズ 死亡】
死因:射殺
最終更新:2011年07月04日 22:22