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題名の無い物語

暗いホール。幾人もの人間たちが、イスに拘束されていた。指一本動かすことさえままならない状況の中、ある者は怒りに、ある者は恐怖や不安に身を震わせた。
ーーーただならない事態が始まる。
誰もが、それを感じ取っていた。

「はーい、ちゅうもーく」

突如光が灯され、壇上のみライトアップされる。照らし出されたのは、銀髪を腰まで伸ばしている高校生くらいの少女と、黒髪に老け顔の眼鏡男の姿だった。どちらも白衣を着用しており、何かの研究員と見て取れた。

「きゃははっ、ごめんなさいー。えーと、今日あなた達を呼びつけたのには一つ理由がありまーす!辻所長、説明をどうぞ!」

無邪気な声。しかしそれはどこか不安感と圧倒的嫌悪感を感じさせた。
所長と呼ばれた男は、険しいままの表情で淡々と述べた。

「私は辻元造。とある研究機関のプロジェクトの責任者である。こいつはリリーステイク。プロジェクトの発案者だ。貴様等に遂行してもらう"プロジェクト"はーーー、」


「皆さんにはー、ちょっと殺しあってもらっちゃいまーす☆」


リリーステイクは笑顔のまま言い放った。
辻がまるで付け足すように概要を説明する。最後の一人まで殺し合う。

たった一つの優勝権のために行動する人間の行動パターンの把握と考察という名目であり実際はリリーステイクの娯楽だということ。
しかし、生き残った者にはどんな願望も叶える権利が与えられる。

「ふざけんなよ」

拘束された少年ーーー人吉善吉は、しっかりと元蔵とリリーステイクを睨みつけて発言した。恐れなどはなく、あるのは娯楽のために命の尊厳を弄ぶことに怒りを燃やしている。
リリーステイクはニコニコと微笑みながら、善吉に言った。

「突然ですがクエスチョーン!人吉善吉くんの大事な大事な幼なじみの女の子は、私たちを止めるために戦いを挑んできました。しかし、私たちはここにいて、その子はここにはいませーん。さて、女の子はどうなってるでしょーかぁ?」

答えなど聞くまでもない。モニターには、ボロボロの黒神めだかが映し出されていた。
リリーステイクの口ぶりからするに推定するのは難しくない。
リリーステイクは、黒神めだかと戦い、勝利した。

「でねでね!みんなの首に首輪がついてるでしょ?それ、爆発したらーーーこうなるからね。えへへっ♪」

ボォン!という音。黒神めだかの喉笛に穴が開き、死んだ。

「めだかちゃーーーーー」

少年の悲痛な叫びとともに、すべてが闇へと墜ちた。

【オリ版権ミックスロワ  開幕】
【残り40人】

【リリーステイク】
某国の機密研究機関の幹部にして今回のプロジェクトの発案者。
能力者でもあり、かなりの力。

【辻元造】
45才で、プロジェクトの責任者。優秀な人材なので、各部署から勧誘を受け続けているが、なぜかリリーステイクについていく。
参加者の一人、辻結花の叔父で、彼女に大罪の力を与えた。

GAME START 投下順 這い上がれ地獄の底辺から
GAME START リリーステイク [[]]
GAME START 辻元造 [[]]
GAME START 人吉善吉 [[]]
GAME START 黒神めだか GAME OVER

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最終更新:2011年07月05日 10:07
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