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這い上がれ地獄の底辺から

「ふざけやがって……神様とやらは俺をなめているのかっ……」

帝愛グループ『元』幹部の一条は、静かに怒りを燃やしていた。
彼は充実した暮らしを送れる未来が待っているのを確信していたのに、ある日ーーーーー彼に経営の任されている違法レートカジノに一匹の『野良犬』がやってきてから全てが悪い方向へと進んでいってしまった。
地下での労働すらまだ始まっていないのに、今度は殺し合いときたもんだ。
どこから、世界は崩れてしまったのだろう。
一条はデイバックの中から一丁のコルトバイソンを取り出す。
銃の使い道などさっぱりではあるが、引き金を引きさえすれば無慈悲な殺意の塊が相手に向かって突き進むのだ。持っておいて損はないだろう、と思った次第である。

「躍らされてたまるかっ……今度は俺が潰してやるっ……このゲームをっ…」

また。彼は、『野良犬』伊藤カイジとの戦いの中、そして度重なる絶望を知ったことでゆるやかに変わっていったのかもしれない。

ふと視界の隅に目をやると、茂みの中で震える少女が目に入った。
黒髪をサイドテールにしたごく一般的な女子高生、というのが率直な感想であった。

一条は人前に出る際の『一条』の顔で少女に話しかける。

「こんにちは。貴女もこの殺し合いに巻き込まれたのですか?」

笑顔で言った。少女の行動がすべて演技だとも考えられなくはなかったが、不審な動きをするようなら一切の容赦なく射殺する覚悟であった。

「は、はい…私は、北野由比っていいます…」

おとなしそうな少女だな、と一条は思う。
このような極限の状況では、下手に気が強い者はパートナーとしては不向きなのだ。下手に挑戦をしたり、プライドに固執して単純なミスをする。こんな考えができるのも全てあの忌々しい帝愛の恩恵だというのはどうしても認めたくなかったが。
つまり、北野由比と最初に会えたのはかなり後々有利になると推測した。

「私は一条という者です。早速ですが北野さん、貴女の支給された武器は何でしたか?私はコルトバイソーーー、銃です」

由比には銃の名前など分からないか、と思い言い直した。
どうやら由比には焼夷手榴弾らしきものが支給されたらしく、ひとまず武器の面では安泰か、と少し安堵し、自分がかなり幸運に恵まれていると一条は実感した。

とりあえず一緒に行動しよう、ということになり、首尾よくひとりの仲間を手に。

【一条@賭博破戒録カイジ】
基本:このゲームを潰す。
1:北野由比と行動する。
2:伊藤カイジについては保留。
3:敵対する者には容赦しない
※カイジに敗北した後からの参加です

【北野由比@オリキャラ】
基本:死にたくない。
1:一条さんにとりあえずついていく。

【北野由比】
17歳の女子高生。艶のある黒髪をサイドテールにしている。
ごく普通の人間で、特別勇気があったりはしない『普通』を体現したような少女

題名の無い物語 投下順 救いの無い世界
GAME START 一条 [[]]
GAME START 北野由比 [[]]

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最終更新:2011年07月05日 10:09
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