「繭……繭ゥ」
森繁朔太郎は、壊れていた。
もっともそれはこの
殺し合いにおいてそうなった訳ではない。『篠崎サチコ』の呪いーーーーー天神小学校にて、彼は後輩であり、妹のような存在を失った。
何の因果か、自分は他人の不幸としてそれを写真に納めていたのだ。
潰された、死体。
臓物(ハラワタ)を撒き散らし、顔の判別もつかない死体。
彼が見てきた死体の中でも、一際無惨な死体。
ーーーーーみないで
「やめろ………」
ーーーーーわたしの、
「やめろぉぉおおおおお!」
森繁の絶叫だけが響きわたって、やがて静寂が訪れる。
襲ってくるのは、不思議と恐怖心ではなかった。
あの時、繭を守れなかった。なら、今回は僕が優勝して繭を生き返らせよう。
参加者名簿を冷静な面持ちで眺める。そこにあった名前で知っているのは『持田由香』『篠崎あゆみ』の二人。どちらにも自分が危険人物だと悟られているのは厄介だな、と舌打ちをする。
他の名前と写真を見ると、不可解なものに気付く。
「獣人……?何だそれ……?」
驚くのも無理はない。
森繁朔太郎の居た世界には獣人などという種族は存在していなかったのだから。
だが、もしもそんな種族が実在するなら。狼や獅子の力に襲いかかられたなら生きてはいられないだろう。先手必勝で攻撃して殺すのが一番安全な方法だ。
幸い、森繁の支給品にはまさしく獣に対する最高の凶器、銃が支給されていた。
銃の型番はコルトガバメント。
これで狙い撃ちすれば、いくら狼の戦闘能力の高さを保ってしても逃れられない致命傷を与えることができるだろう。
ーーー運に恵まれている。
弱者をなるべく狙って殺して、少しずつ人数を減らしていく。
壊れた少年は堕ちていく。どこまでも、底へ底へと。
【深夜/d-1】
【森繁朔太郎】
基本:優勝して繭を生き返らせる。
1:弱者を優先して殺していく。
2:獣人に注意するが、見かけたらなるべき殺していく。
※錯乱した後からの参加です
最終更新:2011年07月09日 15:44