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It goes to the surface danger area

33話 It goes to the surface danger area

「ん……」

森の中を軽トラックを運転し走らせていた宮本春樹は、人狼と少年と思しき竜種を発見する。
見る限りでは――――人狼が竜少年を性的な意味で襲おうとしているように見えた。

「おい、お前ら」
「ん、どうした春樹……ん?」
「あれは…」
「どうしたの…えっ」

荷台に乗っていた四人も気付いたようだ。
遠方で、少年(竜だが)が、大人(人狼だが)に襲われようとしている。性的な意味で。
これを見て見ぬ振りが出来る者は一人もいなかった。

「…お前ら」
「分かってる」
「良いよ」
「うん」

五人の意見は一致した。

……

「やっぱり我慢できねぇ、ここでお前を犯す」
「い、嫌だあ…」

嫌がる少年竜、大谷裕次郎の尻を無理矢理犯そうとするのは茶色の人狼レオポルト。
尻尾を上げ、その部分を露わにさせそこにいきり立つ己自身を宛がう。

「覚悟しな…もう逃れられねぇよ、呑まれちまえば楽になるぞ」
「さようなら、僕のお尻…」

子供の力で大の大人の力に敵う筈も無く、遂に裕次郎は運命を受け入れるかの如く、
涙を流し抵抗する事を止めた。

「うへへ、よし……行くか……」

邪な大人の欲望が無垢な少年を貫こうとした正にその時。

パアーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

「!!」
「えっ」

けたたましいクラクションの音が響き渡る。

「うおおおお!!?」
「うわっ!?」

白い古い型の軽トラックが自分に向かって猛スピードで突進してくるのをレオポルトは確認し、
思わず悲鳴を上げる。裕次郎も然り。
そして二人のすぐ手前で急ブレーキにより軽トラックは停車した。

「な、何だ、何だよ」

突然の事に目を白黒させるレオポルトと裕次郎だったが、
やがて軽トラックの運転席から一人の男、荷台から人狼と、獣人の女子高生二人が下りてくると、
何が起きたのかようやく理解してきたレオポルトは一気に青ざめる。
五人は全員自分に対して蔑視の眼差しを送ってきていた。

「いかんなぁ、同族として見逃せんな、青少年に対する性的暴行とは」

人狼、クライヴが拳をポキポキと鳴らしながら低めの声で言う。

「大丈夫? 君」
「うん」
「あっ、てめぇ、いつの間に!」

青色の猫の少女がいつの間にか裕次郎を保護していた。
裕次郎は少女、サーシャの胸に顔を埋め嗚咽を漏らしていた。

「おいィ、殺し合いの中だからって、何でも許されるとか思ってんじゃねぇぞコラ」
「俺も男好きだが少年には手を出さないと決めている…ゲイとしてお前と言う存在は許すまじ」
「お仕置きが必要だな」
「ま、待て待て待てこれは、その、えーと」

自分に迫る白髪猫耳少女、シルヴィアと男、宮本春樹、そしてクライヴに迫られ、
必死に弁明しようとするレオポルトだったが生憎この場を上手く切り抜けられる言い訳を考えられる程、
レオポルトは機転が利く訳では無かった。



「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」



森に、激しい殴打の音と、男の悲鳴が響いた。

……

「…ありがとうございます、助かりました…もう駄目だと思ってました」
「いやいや無事で良かったよ」

再び森の中を走る軽トラックの荷台。
フルボッコにされ気絶したレオポルトと、保護された大谷裕次郎を含めた荷台組が会話していた。
シルヴィアとサーシャは自分達のクラスメイトの事を裕次郎に尋ねるが、裕次郎は知らないと答えた。
彼はこの殺し合いが始まってからずっと変態人狼に連れ回されていた。

「ごめんなさい…分かりません」
「そうか…」
「ありがとう」
「……なぁ、放っておくのもアレだし連れてきたけどコイツ起きたらどうする?」
「…(シルビーこんな喋りだったっけ)」

ロープで縛られた気絶中のレオポルトを指差しシルヴィアがクライヴに訊く。
サーシャはシルヴィアのいつもとは違う乱暴な言葉遣いに戸惑いつつも、慣れつつもあった。

「まあ、取り敢えず裕次郎、お前を襲わせるような真似はさせんから安心しとけ」
「は、はい」
「…俺がたっぷり味わうかもしれんがなぁ(ジュル)」
「「「ぞくっ」」」

レオポルトを見ながら舌舐めずりするクライヴにサーシャ、シルヴィア、裕次郎の三人は悪寒を感じた。

「しかしいつになったら森から出れんだろうな…」

軽トラックを運転する春樹は終わりが見えない森を疎ましく思っていた。


【朝/F-5森】
【宮本春樹@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]軽トラック(運転中)、クロスボウ(1/1)
[持物]基本支給品一式、クロスボウの矢(5)
[思考・行動]
0:殺し合いはする気は無い。脱出したい。
1:クライヴ、シルヴィア、サーシャ、裕次郎と行動。市街地に向かう。レオポルトは保留。
[備考]
※軽トラックを運転しています。クライヴ、シルヴィア、サーシャ、大谷裕次郎、レオポルトを荷台に載せています。
※シルヴィア、サーシャのクラスメイトの情報を二人から聞いています。

【クライヴ@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]PPSh41(71/71)
[持物]基本支給品一式、PPSh41のドラムマガジン(3)、バトルアックス、レオポルトのデイパック
[思考・行動]
0:殺し合いには乗らない。襲われたら容赦しない。
1:春樹、シルヴィア、サーシャ、裕次郎と行動。市街地に向かう。
2:レオポルトを監視。
[備考]
※宮本春樹の運転する軽トラックの荷台に乗っています。
※シルヴィア、サーシャのクラスメイトの情報を二人から聞いています。

【シルヴィア@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]シモノフSKSカービン(10/10)
[持物]基本支給品一式、SKS装弾クリップ(3)
[思考・行動]
0:殺し合いをする気は無い。
1:サーシャ、宮本さん、クライヴ、裕次郎と行動。他のクラスメイトも一応捜す。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※宮本春樹の運転する軽トラックの荷台に乗っています。

【サーシャ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康、衣服が少し汚れている
[装備]ナガンM1895(7/7)
[持物]基本支給品一式、7.62㎜×39R弾(14)
[思考・行動]
0:殺し合いはしたくない。
1:シルビー、宮本さん、クライヴさん、裕次郎君と行動。他のクラスメイトも一応捜す。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※宮本春樹の運転する軽トラックの荷台に乗っています。

【大谷裕次郎@オリキャラ】
[状態]肉体疲労(中)、安堵
[装備]鉄子の刀@銀魂
[持物]基本支給品一式、自主製作映画企画書@自作キャラでバトルロワイアル
[思考・行動]
0:死にたくない。
1:とりあえず安心。
[備考]
※自主製作映画企画書@自作キャラでバトルロワイアルには目を通していません。
※シルヴィア、サーシャのクラスメイトの情報を二人から聞いています。
※宮本春樹の運転する軽トラックの荷台に乗っています。

【レオポルト@オリキャラ】
[状態]気絶、身体中にダメージ、拘束されている
[装備]
[持物]基本支給品一式
[思考・行動]
0:殺し合いをする気は無いが襲われたら戦う。
1:(気絶中)
[備考]
※宮本春樹の運転する軽トラックの荷台に乗っています。


032:かつて夢見た美しき 目次順 034:ボロボロの雌猫と眼鏡と二人の女狐

022:安心のルール捨てよう 宮本春樹 036:Satan's boy
022:安心のルール捨てよう クライヴ 036:Satan's boy
022:安心のルール捨てよう サーシャ 036:Satan's boy
022:安心のルール捨てよう シルヴィア 036:Satan's boy
010:スロウダンス レオポルト 036:Satan's boy
010:スロウダンス 大谷裕次郎 036:Satan's boy

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最終更新:2011年07月13日 18:59
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