15話 刑事とガキ大将に降りかかる「不慮の事故」
「来須さん、何か分かりましたか?」
「いいや、何にも反応を見せない…クソ…」
A-4漁村…この場で二人の男が歩いていた。
一人は少年、剛田武……友人たちからはジャイアンの愛称で慕われている。
もう一人は来須圭吾……捜査日記の持ち主である刑事である。
来須の捜査日記は警察の情報を知るものだ。
この場に警察なんていない…。
つまり、彼の日記はほぼ無力だと言っても過言ではない。
「……まあ、どうにでもなるさ」
「のびたやドラえもんを見つけないといけないってんのに…クソッ!」
殺し合いが始まってからから約1時間…。
二人が焦るのも分かる。
「早く行きましょうよ!来須さん!」
「落ち着け…誰かいるな…」
「え?」
とある民家、そこから一人の男が出てくる。
トランプを武器として使いそうな(笑)外見をした男。
蝶ヶ崎蛾ヶ丸であった。
「私を見つけるとは…なかなかですね」
「褒め言葉ありがとさん…剛田、逃げろ」
「え…でも、来須さん…」
「良いから逃げろと言っているんだ」
「……はい」
剛田武は走ってその場を離れる。
そして、その場に残ったのは二人だけとなった。
「まったく…お前みたいな化物が最初とはな…」
「いやいや、人を化物とはひどいですね」
「化物に化物って言って何が悪い」
来須は引くことなく話す。
相手は少なくとも普通の人間ではない。
今まで相手をしてきた奴とは違う。
恐怖の念から言えば、我妻由乃に匹敵するだろう。
「まあ、とりあえず…こちらにはやるべき事があるんです」
「そうか、じゃあまたな…」
「逃がしませんよ」
蛾ヶ丸は4メートルは離れていた来須に一瞬で近づく。
来須はやむなしとして、もう一つの支給品、S&WM19を蛾ヶ丸に向けて撃つ。
しかし、その弾丸は彼を貫く事はなかった。
「な…何故だ?」
「はあ、まあ…仕方ないですよね…」
「え、な……」
来須の心臓部分に穴が開く。
そして、すぐにその場に倒れた。
蛾ヶ丸はその死体を見て、こう言い放った。
「これは、『不慮の事故』なんですから」
【来須圭吾@未来日記 死亡】
◆ ◇
「はぁ…クソッ…来須さん……大丈夫…か?」
A-4漁村から少し離れた場所で剛田武は隠れていた。
自分を守るために残った刑事さんを心配しながら。
「……疲れが、取れたら…ドラえもん達を探しに行くか…」
彼はまだ知らない。
その刑事が死んだ事も、野比のび太が死ぬ運命にある事も。
【真昼/A-4漁村付近】
【剛田武】
[状態]身体的疲労(中)
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:殺し合いからの脱出。
1:しばらくしたらここから離れる。
2:のび太、ドラえもん達、来須さんとの合流。
3:蝶ヶ崎蛾ヶ丸を危険視。
[備考]
※願いは不明です。
※参戦時期は未定です。
※蝶ヶ崎蛾ヶ丸の容姿を記憶しました。
◆ ◇
「さて…球磨川さんを探さないといけないんですが…どうしましょう」
S&WM19を拾い、死体を海に沈めた彼は海を見ながら言った。
「まあ、なんとでもなるでしょう…」
いつもの冷静な彼らしくなかった。
それはこの状況での焦りか、怒りか…。
でも、彼はそれを他人に押し付けてきたはずだ。
押しつけられない、理由でもあるのか。
「よし、じゃあ行きましょうか」
ここに一人の蝶が舞う。
しかし、その生き様はまるで蛾のようである。
そんな男、蝶ヶ崎蛾ヶ丸は漁村から離れていった。
【真昼/A-4漁村前】
【蝶ヶ崎蛾ヶ丸】
[状態]健康、若干の怒りや焦り
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)、S&WM19(5/6)
[思考・行動]
基本:『過負荷』の敵となる者を殺す。
1:まずは球磨川さんと合流。
2:先ほどの少年は…まあいいでしょう。
3:黒神めだか、人吉善吉は早く抹殺したい。
[備考]
※願いは不明です。
※参戦時期は生徒会戦挙会計戦前です。
※剛田武の容姿を記憶しました。
※『不慮の事故』には制限がかかっています。
●感情を他人に押し付けることはできない。
●ダメージを他人に押し付けるのは10分インターバルが必要。
●首輪の爆発は即死です。
※A-4漁村内に来須圭吾の支給品と捜査日記のレプリカが落ちています。
【支給品説明】
【捜査日記のレプリカ@未来日記】
来須圭吾に支給
未来の自分の捜査状況が記録される能力を持つ。
これにより起こる事件を事前に知ることができる。
その特性上、得られるのは当人が所属する桜見署の管轄内の情報に限られる。
そのためこの殺し合いでは機能しなかった。
【S&WM19@現実】
来須圭吾に支給
スミス&ウェッソン社が発売している代表的なリボルバー拳銃。
コルトパイソンと共に世界の警察で使用されている拳銃。
日本の警察も使用している。
最終更新:2011年07月12日 21:27