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油断大敵は基本

「しかし、本当に良かったんですか?さっきの3人組をスルーして」
「良いんだ。もうこの車には乗れそうもないし、第一何かヤバイ物を感じたからな」
「まあ、お前が言うんなら間違い無いんだろう」

病院が目前に迫る道路を、トラックに乗って走る3人。
やっぱり、仲間の人数が増えるのはメリットとデメリットが増加する。
命が懸かっている以上、下手な行動はできない。
それが、3人の結論だった。

「…駐車場に入ったが…どこに停める?」
「適当でいい。こんな状況じゃ、どんな停め方でも文句は言われまい」

言われるまま、本当に適当に停める。
地面に引いてあるラインを完全に無視した停め方だ。

「適当でいいとは言ったが、限度って物があるんじゃないか」
「すまん」






「おい、見てみろよ。もしかして、これって血じゃないのか?」
「…ああ。確かに、少々乾いてはいるが、確かに血だ。おまけに、何かの形になっている…まるで、肉球だ」
「肉球?犬でもいるのか…?こりゃ、中を調べる必要があるな」

もしもの事を考え、戦闘経験のあるアンドレーを先頭にし、その後に一輝が付いて行く。
武器を持たない、丸腰の夜釣りの人を最後尾に付けて、病院へ入っていく。

「!!…いきなり遺体とご対面するとはな」
「いつか見るとは思ってたが…気分悪いぜ」

ロビーに転がる2つの遺体。
名前も、素性も分からない。
遺体の傍にしゃがみこみ、喉の傷を調べる。

「…両方とも喉を一突き。この2人を殺したのはかなりの手練れのようだ」
「本当かよ…まだ、この近くにいるんだろうか?」
「いや、もうこの近くにはいないだろう…。現場の近くに長く留まっていても、メリットは無いからな」
「言われてみれば、確かにそうだ」

ふっ、とさっきの足跡の事を思い出す。
あの足跡は、外に向かっていたような…?
もしかしたら、あの足跡を辿れば、この2人を殺した奴がどこに向かったか、分かるのでは。

「…あの足跡。あれを辿るぞ」
「足跡を?…よく分からんが、やってみよう」

言われるがまま、3人で血の足跡を辿る。
足跡がだんだん薄れて、判別不能になってしまっている所まで追いかけたが、人影は見当たらなかった。

「何だ、結局誰もいなかったな」
「でも、歩いて行った方向は大体分かる。多分、南にでも行ったんだろう」
「南か…なら、ルートは限定されそうだな。D-3の橋は禁止エリアだし」
「いや、そうとも言い切れない。禁止エリアになる前に、橋を通ったかも知れないだろう?」
「あー、確かに、それもありえるな」

実際の所、この足跡の主がどこに向かって、今どこにいるのかは分からない。
どこにいるか分かった所で、説得したりすることもできない。

「…仕方無い。一回、病院に戻るぞ」
「そうするか」

一行が病院へ戻ろうとしたとき。
アンドレーの頬を、何かが掠めて行った。

「敵か!お前ら、気を付けろ!」

ミニミを構え、更なる攻撃に備える。
一輝も、慣れない手つきだがMP7を構える。

(さっきの銃撃は…背後からか?)
「姿を現せ!卑怯な真似はするな!」
「はいはい、出て来てやるから、そんな怖い顔すんなよ」

そう言って、姿を現したのは、飄々とした男だった。
俗に言う、「チャラい男」と言った感じか。

「…すぐに消えろ。怪我もただのかすり傷だった。今なら、お前を撃たない」
「何言ってるんだ?中途半端でやめるのは良くないことだろ?」
「最終警告だ。今すぐ消えろ。でなければ撃つ」
「全員一気に射殺…と行きたいところだが、お前の銃強そうだし、素直に従っとくか」
「物分かりのいい奴は嫌いじゃない。さあ、早く消えろ」

依然ミニミを向けたまま、威圧的に話す。

「はいはい…」

仕方ない、と言った調子で溜息を1つつき、D-4への道を歩いて行った。

「…さて、病院に戻るか」
「隙だらけだッ!!馬鹿野郎が!」

大声に気づき、振り向いた瞬間。
何かが、左肩を貫いていた。

「…っ!!!」

傷口を押さえ、痛みでその場に膝をつく。
一体、何が起こっているんだ…?

「あいつが、あいつが戻って来てるぞっ!!」
「何…?」

迂闊だった。
あいつが、完全に立ち去るまで、背を向けるんじゃなかった…!
いまさら悔やんでも、もう遅いが。

「に、逃げるぞ」
「ああ!」
「逃がす訳ねえだろ!」

素早くマガジンを装填し直し、銃を向ける。
その先は、いきなりの事で呆然としている夜釣りの人に向けられていた。

「クソが!!」

片手でMP7を持ち、奴に向けて弾をバラ撒く。
飛び交う弾にひるみ、敵の銃の標準がブレる。

「っああっ!」

敵の弾を右足に受け、倒れこむ夜釣りの人。

「一気に2人も手負いになるなんてな…俺の責任だ…」
「今はそんなこと言ってる場合じゃねえだろ!とにかく逃げるんだ!」
「逃がす訳ないだろ!…おいおい、予備のマガジンが無ぇ…」
(今が、逃げるチャンスだ!)

脂汗をだらだら流しながら痛みに悶えている夜釣りの人を抱え、一気に走り出す。

「そうだ、さっき拾った銃!これでお前ら皆殺しだ!」

デイパックから、拾ったMP5を取り出し引き金を引く…が弾が出ない。

「せっかく良いところだってのに故障かよ!!畜生、待て…」
「その銃、使えないようだな?これで、形勢逆転だ」
「く…」
「警告はさっきしたからな。もう警告しない。お前を…殺す」
「ま、待ってくれ!嫌だ、死にたくない、せっかく生き返れたのに…」

ミニミが火を吹くと同時に、全身を7.62mm弾が貫いて行く。
そのまま全身から血を吹き出し、息絶えた。

「…早く、2人と合流しなければ」

痛む傷を押さえ、病院へ向かっていった。

【一日目・深夜/C-4:病院付近】
【川内一輝@オリジナル
[状態]:健康
[装備]:H&K MP7(32/40)
[所持品]:支給品一式
[思考・行動]
基本:ちょっとダルいが、ゲーム脱出の為に動く。
1:夜釣りの人を連れて病院へ戻る。

【夜釣りの人@Tさんシリーズ】
[状態]:健康、右足負傷(出血中)
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、トラックのキー
[思考・行動]
基本:殺し合いはしない。
1:うう…足が痛い…

【アンドレー・アヴェルチェフ@オリジナル】
[状態]:健康、右肩負傷(出血中)
[装備]:FN ミニミ(157/200)
[所持品]:支給品一式
[思考・行動]
基本:ゲーム脱出の為に動く。
1:2人に追いつかないと。
※C-4とD-4の境目付近にH&K G36(0/30)と壊れたH&K MP5が落ちています。

【杉谷守@自己満足ロワ2ndリピーター 死亡】
死因:射殺

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最終更新:2011年07月14日 23:50
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