微笑む"魔王"

「…あーあ。失敗かよ。荒耶の奴も使えねえな」

真っ暗な部屋で、一人の男が舌打ちをする。煙草を消すと、計画書のような書類に目を通し、今度は口元をにやり、と歪めた。
表紙には『プログラム2』とだけ明記されている。
男は、鎖に繋がれていた。なのに、少しも惨めには見えない。

ーーー数年前
とあるテロ組織が現れ、警察は主犯の"魔王"と名乗る男を射殺したと報じた。
しかし、"魔王"は拘束され、地下に軟禁されただけであった。

「……そろそろいい頃だよな、Vx氏」

コードネーム・◆9QScXZTVAcは、『DOLバトルロワイアル』と呼ばれる一つの惨劇の首謀者ーーー◆VxAX.uhVsMに話しかけた。

「そろそろ始めようぜ、Vx氏。次のゲームをさ」

二人の男は、ただ笑った。

「交わした約束、忘れないよ」 投下順 THE END?

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最終更新:2011年07月19日 20:11
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