アットウィキロゴ

戦争の開始だ

35話 戦争の開始だ


「……11人死んでるらしいぜ?お二人さん」

A-2の商店街にいた三人のうち、最初に口を開いたのは古川正人だった。
彼の殺す目的である三瀬竜二は死んだ。
しかし、すぐに彼は死ぬという訳にもいかない。
目の前に二人の人間がいるんだ。

「お前ら…これからどうする?」

まずはこれからの行動方針を聞く。

「俺は、めだかちゃんを探したい…手伝ってくれないか?」

次に口を開いたのは人吉善吉だ。
自分の幼馴染である黒神めだかを探したいと言う。

「めだかちゃんがいれば、どうにかこの殺し合いを止めれると思うんだよ」
「ふーん、6Lさんはどうする?」
「……手伝うよ、死んだ8n氏のためにも止めなきゃいけないんだ」
「うんうん、分かった…じゃあ、黒神さんって言う人を探す…ってことでOK?」
「ああ…二人とも、ありがとう」
「いや、お礼は僕よりは古川君の方に言ってあげてよ」
「堅苦しいのは無しな」

古川が気にせず歩き出そうとした。
そう、歩き出そうとしたが動けなかった。

「……人吉、手伝え」
「は?どうしたんだよ…ッ!?」
「……そこの三人、少し話をしてもいいか?」

三人の目の前に現れた男は淡々と話してきた。
古川も人吉も戦闘態勢に入った。

「6Lさん……逃げてくれ」
「え……でも、相手は……」
「足手まといだ…と言えばいいのか?」
「ッ…!」
「悪い、でも…あいつはやばい、逃げてくれ」

桐山から視線をそらさずに行っている所から、本気だと分かった。
◆6LQfwU/9.Mは急いでその場を離れようと後ろを向いて走り出した。
古川はそれで安心しきってしまった。

パン

乾いた音、そして後ろから聞こえてくる嗚咽…それが銃を撃った音だと分かるまでに時間はいらなかった。
古川は急いで後ろを見る。
するとそこには、血を流して倒れていた◆6LQfwU/9.Mがいた。

「6Lさん!」

急いで古川が◆6LQfwU/9.Mの所に走る。
人吉がなんとか桐山を引きつけている間に、◆6LQfwU/9.Mの所にたどりついた。

「は、はは…無、理だと、は…思ってたけど、さ」
「くそ…ゴメン……俺がもっとしっかりしてれば…!」
「気にしないで、古川君」

◆6LQfwU/9.Mは少し笑ったような顔を見せた。
そして、弱弱しい口から、最後の言葉が放たれた。

「ああ、でも…もっと、皆と、話したかっ、たな…」

◆6LQfwU/9.Mの最後を看取った古川はすぐに名刀「電光丸」を構えて桐山のもとへ走っていく。
その目は、青い鬼と対峙した時と同じ目だった。
古川がいきなり頭を狙うと、桐山はM4カービンの銃身で受け止める。

「テメェ…!ふざけてんじゃねえぞおおおおおおお!!!」
「古川!落ち着け!」
「……」

桐山は一切押される事もなく、古川の刀を受け止めている。
それどころか、若干押しているようにも見えた。
桐山は、古川を払いのけて銃を撃つのではなく、刀を使うような構えにする。

「く、ナメてんじゃねえぞおおおおお!!!」

古川が電光丸で対抗しようとするが、古川がそこである事に気が付く。
桐山の筋が、自分の筋に異常なほどに似ている事に。

「テメェ……まさか、一回ので俺のを盗んだとでも言うつもりなのかよ…」
「………」

それでも、古川は気にせずにとはいかないがある程度落ち着き戦いを続ける。
武器の重さ、威力から見ても古川に圧倒的な分があったはずなのだ。
それなのに、古川が押されている理由は至極簡単な事であった。

天才と凡才の圧倒的な力量差……それだけだった。

いつの間にか、桐山に傷ひとつないまま古川はボロボロになっていた。
人吉が加勢しても勝てない、圧倒的な力量差だ。

「……あー、駄目だなーこりゃあ」
「おい、あきらめんじゃねえよ…!」
「でも、こりゃあどうすんだっての…俺の唯一の剣技も通じないしさ…」

半分諦めたような表情に古川が変わった。
それを見た桐山が、とどめを刺すかのように銃を構え、発砲した。

パラララッ

その音とともに、古川はその場からいなくなっていた。
倒れた訳でもない。桐山に向かって突進していた。
腹部に銃弾を受けながら、それでも止まることなく桐山の懐に飛び込んだ。

「冥土の土産だ!受け取れ!!」

腹部に電光丸を刺し、そのまま勢いに任せて転がっていった。

「あー、クソ……いてぇな…笑子、すまねぇ…駄目っぽいわ」

そして、桐山がFNハイパワーを発砲する。
古川の頭には穴があき、血が流れ出ていた。
それを桐山は、まるで虫でも見るかのような目で見ていた。
人吉はその状況を見て異常だと思った。
銃で撃たれても臆することなく突進して、相手に傷を負わせた。

「クソ…!こうなりゃ、使うしかないか…」

<欲視力>を発動する。
そして、桐山の視界を撮る。
その視界に映ったのは、全て同じような物と取っている世界だった。
そう、すべて平等にしたような視界である。

「な、なんだこいつ…!」
「……」

桐山はグレネードを人吉に向けて撃った。
それを蹴って、遠くに弾き飛ばした。
弾き飛ばして、終わりではなかった。
桐山はその後すぐにリロードしていたM4カービンを乱射した。
その弾は人吉でも避けられず、弾丸が彼の体を襲った。

「ゲ……ホッ…!?」
「………」
「ちく、しょ…まちやが、れ……!」

人吉は這いつくばりながらも桐山の足を掴む。
それは彼の最後の意地と言っても過言ではなかった。

「めだかちゃんを、悲しま、せるわけにはいかないんだよ…!」
「………」

桐山はバックからグレネードを取り出し、装填する。
それを、人吉の顔に向かて撃とうとする。
しかし、それをするにはあまりにも危険だと判断して桐山は心臓部に撃った。
爆発して、人吉の体は動かなくなっていった。

「……」
「待ちなさい……!」
「?」

桐山がその場を離れようとした時、いつの間にか縄の拘束を解いていた我妻由乃が立っていた。
鉈を右手に構えて、桐山にいまにも襲いかかりそうな雰囲気を出していた。

「お前…ユッキーを殺そうとしているな…!」
「…………」
「見ていたぞ…お前はきっとユッキーもこいつ等と同じように殺す気だな…!」
「……そのユッキーが誰かは知らんが、俺は全員殺すことに変わりはない」
「ならっ…!死ねェェェェェェェェエエエエエエエ!!」

鉈で足を斬りつけようとするが、それは避けられる。
次に由乃は古川が使っていて、落ちている電光丸を桐山に投げつけた。
丸でナイフ投げのように、刀を投げつけたのだ。

「……」

キィン、とはじく音とともに由乃は桐山を斬りつけていた。
古川でもなしえなかった桐山への無傷での攻撃。
これこそまさに『愛』のなせる技であった。

「ユッキーと私の恋を邪魔するんなら…友人だろうと親だろうと神だろうとなんだろうとぶち殺すわ!」

彼女が言うと冗談に聞こえない、というか本気で言っているのだろう。
鉈を再び構えて、桐山を攻撃する態勢に入った。
桐山は、M4カービンの中に残弾が入っていないのを確かめて、グレネードだけ我妻由乃に向かって撃つ。
それをすぐに避けるが、桐山はM4カービンを投げつけた。
それを鉈で無理やり地面に打ち付けて、銃口を破壊する。

「さぁ、あんたの武器はなくなったわよ…!」
「……」

桐山は次に、電光丸を拾った。
こいつは自分が思っているよりも強敵だ。
あの殺し合いの中でもここまで苦戦したのは三村と川田と七原の三人くらいだろう。
遠距離がだめなら近距離線だ。
古川の筋を見切った彼には、それ以上に力を引き出せている。
由乃がすぐに桐山を狙うが、それをはじかれてしまう。
そのはじいている間に桐山が無理やりに心臓に向かって刀を突きだした。
それで終了、と行く訳もなく由乃はその刀を素手で受け止めた。
握った部分から血が流れる、しかしそれは桐山を掴んだ事と同等だった。

「勝機、死ねええええええええええええええええええええええ!!!!」

由乃は鉈で桐山の脳天を割ろうとする。
それを桐山は、刀を離して左に避ける。
そして、由乃を思いっきり蹴りつける!

「ぐ、ガァっ!」

凄まじい音、皮膚が削れる音がするがそんな事も気にせず由乃は受け身を取った。
そして、そこで二人とも止まった。
攻撃する隙を窺っているのだ。
桐山はFNハイパワーを持っているが、無駄に撃てばそれが隙となる。
簡単に撃つ事が出来ないのだ。

「…………」
「…………」

二人は、しばらく動かなかった。
そして、静寂が支配していたその時…一つの雑音が場を包んだ。
その音に反応したのは我妻由乃の方だった。
しかし、隙を見せる事が出来ないため見ることも難しい。

「………」

桐山は相変わらず隙を見せない。
ここで、我妻由乃は一つ作戦を立てる。
あえて、隙を少し見せて襲いかからせよう。
そんな単純な作戦ではあるが、それはとても危険な事である。
それでも、自分の恋人である天野雪輝に何かあったとすれば気にせずにできる訳が無い。
一時的な欲と勝利を両方勝ち取る、そんな作戦だったのだ。
形だけは完ぺきな作戦だったのだ。

由乃はちらっと携帯電話を見る。
書かれている文字を見る、そこに書かれていたのは。


15:40
[??]
どうしよう!ユッキーが襲われてるよ!
由乃が助けなきゃいけない!

15:50
[??]
ユッキーが死んじゃった…


「ッ!?」

それは予想外の日記であった。
雪輝が殺される日記だなんて誰が予想したか。
それが、異常なほどの隙を作ってしまった。
これを桐山が見逃すはずが無く、斬りつけに行く。
由乃は急にきた桐山への対応に手間取った。
結果、桐山の刀が由乃の右肩を貫いた。

「グ、ワァ!!」
「………」
「くそ……ふざけんな………このクソ野郎があああああああ!!!」

彼女は焦っていた。
雪輝の死亡表示…それだけで彼女にとって焦るべきことなのだ。
時間ももう少しと来ている。
だから、早く終わらせないといけない。
それが、とても大きな焦りと隙を生んでいるとも知らずに。

「………」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

斬りつける、しかし避けられる。
再び斬りつける、再び避けられてしまう。
それが延々と続く。
結果、体力が限界を迎えた我妻由乃と体力に余裕がある桐山和雄の図だった。

「くそ…相手をしやがれ…!」

戦力でも差があるうえに、心理状態でも差をつけられてしまった。
これで、勝負の結末は見えてしまった。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
死ねえええええええええええええええええええええええええ
えええええええええええええええええええええええええええ
えええええええええええええええええええええええええええ
ええええええええええええええええええええええ!!!!!」

桐山は、臆することなく我妻由乃を迎え撃ち、斬りつけた。
腹から、大量の血液が噴き出す。

「ゆ、、ッキー、ご…めん、愛しているよ…ユッ、キー」

我妻由乃は、一度神となった少女はここで命を落とした。
そして、この場に立っていたのは神の子。
いや、悪魔の子……桐山和雄だった。



   ◆       ◇



「ふん、終わったか」

全員殺し終わった彼には、疲れの色もなかった。
彼にとって殺すことは当然のことだ。
特に、この殺し合いと言う場にとってはだ。

「……?紙が、いつの間に」

白紙で何も書いてなかった紙に字が浮き出ていた。
それに書かれていた字を読む、そこに書かれてたのは。

『あなたが守ろうとした人を、生き返らせる権利を与えます』

そう、それは願ってもない事ではある。
約束を勝手に破ってしまったのだから。
それは最低限の罪滅ぼしにはなるであろう。

「………」

彼は歩き出した。
その近くに転がっていた死体には、いっさい目もくれずに。

【◆6LQfwU/9.M@非リレー書き手 死亡】
【古川正人@オリキャラ 死亡】
【人吉善吉@めだかボックス 死亡】
【我妻由乃@未来日記 死亡】

【午後/A-2商店街】
【桐山和雄】
[状態]右肩に銃創、腹部に刺し傷、
[装備]FNハイパワー(6/13)、名刀「電光丸」(バッテリー切れ)
[所持品]基本支給品、ゲームセンターのコイン(19)、 FNハイパワーのマガジン(2)
[思考・行動]
基本:この殺し合いに優勝する、そしてせめてもの罪滅ぼしをする。
1:中央部…学校に向かう。
2:七原と川田はと会っても、容赦しない。
[備考]
※願いは『守ろうとした人を、生き返らせる権利』です。
※マンガ版死亡後からの参戦です。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年07月21日 22:20
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。