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2人のベテラン遭遇する

森の中を、息を潜めて進んで行く。
ここは「殺し合い」と言う戦場だ。いつ襲われてもおかしくはない。
いきなり、銃弾が飛んでくる事も考えられるし、物陰からいきなり人が飛び出してくるかもしれない。
いずれにせよ、用心するに越したことはない。

(あいつらがどうやって生き返ったのかは置いておくとして、何故こんなことを……)

全く意図が読めない。
何故、こんなことをしでかしたのか?
そもそも、こんなことをして何になるのか。
戦場に身を置く自分はともかく、何の関係もない一般人まで巻き込むとは。

「しかし……全くと行っていい程、奴らに辿り着く方法が無いな」

このまま、色んな場所を見て回れば、少しはヒントになるような物が見つかるのだろうか。
そう思うと、急に今の時刻が気になってきた。
デイパックからPDAを取り出し、時計を呼びだす。

(今の時刻は……1時50分か。夜明けはまだまだだな)

夜が明けるまで行ける範囲はどれくらいだろうか。
辺りが明るくなると、視認性がもの凄く上がるが、それは相手も同じ事だ。
もし狙撃銃を持っている敵がいたなら、その明るさに乗じて狙撃される可能性も有り得る。
相手の腕前や、銃の精度にもよるが下手をすると1撃で頭を撃ち抜かれてしまうだろう。
とはいえ、それほどの腕前を持つ人間がいるかどうかは、まだ分からないが。

(まあ、用心するに越した事はないな)






(くそっ……ふざけやがって)

少しの間に、仲間を全て失って、呆然としていた。
そして、気がついたら森の中にいた。
気がついた直後は朦朧としていた意識も、時間が経つにつれはっきりしていった。
そうしていく内に、自分がやるべき事も思い出して行った。
ちゃんと、地図やルールの確認も行った。

(自分の新しい武器は日本刀。そして妙な機械も、手に付けてみた)

武器は別に何でもよかった。この妙な機械も、別に気にならない。
モニターらしき場所には、何も表示されていない。

(これが何なのかは良く分からないが、おいおい分かるだろう)
「動くな」
「……っ!」

いきなり、後頭部に何かを押し付けられる。
こんなときに、何が押し付けられているかなんて、大体分かる。
……銃口だ。

「……お前は、この実験に賛同する気があるか?」
「いいや、さらさらない……銃を下ろしてくれないか」
「……分かった」

後頭部から、銃口の間隔が消える。
それに合わせて、無意識に安堵の溜息が出てしまう。

「お前、名前は?」
「野村……和也だ」
「日本人か」
「ああ。アンタ白人主義者か何かか?」
「いいや、人種差別する気はない……俺はStrelok」

ここで、初めてStrelokの顔を見ることになる。
顔立ちは、どうやらロシア系のような気もするが、それより気になるのは……頭部だ。
ツルツルで、髪の毛一本生えていない……が別にどうでもいい。

「Strelokか……」
「俺の名前が、珍しいか?」
「ああ、まあな。外国人の友達なんていないからな」
「そうか。……もうすぐ、2時だな」

Strelokに言われ、なんとなく時計を確認する。
……1時59分45秒。

「あと15秒で、放送の時間だ」
「……そうか」

15秒。
短いようで、長い15秒。

「……」
「……」

お互い、何も喋らない。
重油のように、べっとり重い沈黙。
その沈黙を破ったのは、この場に似つかわしくない、軽い声だった――。

『――よう、お前ら。元気か?』

【一日目・深夜/D-5】
【Strelok@S.T.A.L.K.E.R.】
[状態]:健康
[装備]:Gauss gun(10/10)@S.T.A.L.K.E.R.
[所持品]:支給品一式、専用バッテリー、不明支給品(確認済み)
[思考・行動]
基本:C-Consciousnessの所へ向かい、再度殺害する。
1:……放送か
2:この男と同行する
3:C-Consciousnessの居場所を突き止めたい
4:何故自分が日本語を理解できるのかも調べたい

【野村和也@途中参加者】
[状態]:健康
[装備]:日本刀
[所持品]:支給品一式、不明支給品(確認済み)
[思考・行動]
基本:必ず、このゲームを破壊する。
1:放送か……
2:Strelokと行動。

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最終更新:2011年09月04日 23:40
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