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汚い花火

10:汚い花火

港には小さな漁船やボートが係留されている。
動かせる状態ではあったが、女性――◆8nn53GQqtYには船の動かし方など分からない。
例え動かせたとしても、地図の外に出れば首にはめられた首輪が作動し死ぬだろう。

「やっぱり逃げるのは無理よね……ちょっとでも希望を持ったのは間違いだった」

波止場に踵を返し、港地区の建造物に向かって歩き始める◆8nn53GQqtY。
事務所と思しき建物の扉を開け、中に入る。

「他の書き手さんは、大丈夫なんだろうか……」

名簿には彼女と同職のメンバーが数人載っていた。
彼らがこの殺し合いにおいてどのような行動を取っているのかは分からないが、
何にせよ無事にいて欲しいと言うのが彼女の思いである。
そして奥にある「ロッカー室」と言う札が貼られたドアを開けた。

「うーん、ここには誰もいないのかな」

見える物は雑多に置かれた段ボールと幾つものロッカーのみ。ここには誰もいないのだろうと、
◆8nn53GQqtYが判断しようとしたその時、彼女は後頭部に強い衝撃を感じた。
目の前が真っ白になり、そのまま◆8nn53GQqtYの意識は途絶した。

再び意識を取り戻した時、◆8nn53GQqtYの耳にエンジンの駆動音が聞こえた。
自分は固い床の上に寝かされているようだ、微妙に身体が揺られている。

「ここ…は…?」

後頭部に鈍痛を感じながら身体を起こす。
意識を失う直前までいた建物では無い事は明らかだった。
操作盤、エンジン音、ガラスのウィンドウ、その向こうには、猛スピードで迫ってくる大きな岩場――――?


……


港から少し離れた所にある巨岩にモーターボートが猛スピードで突っ込み、大爆発を起こして粉砕した。
火炎が巻き起こり、破片が飛び散り、もうもうと黒い煙が上がり、やがて静かになる。
それを港の船着き場の上から見届けていた少女がいた――北沢樹里。

「汚い花火ね…」

そう呟くと、ボートに乗せ現在は木端微塵となった女性が持っていた、
半自動散弾銃、ブローニングオート5を携えその場を後にした。
他にもあの女性からは予備の散弾もデイパックの中から頂いている、自分の支給品が、女性を気絶させるのに使った、
一升瓶三本(使ったのはその内一本)だけだったのを考えると装備はずっと良くなったはずだと樹里は思う。

「武器は手に入った……行こう」

樹里は踵を返し内陸部の方へ歩き始める。
この殺し合いで、今度は生き残るため殺し合いに乗るため、そして、一人の人物に報復するために。


【◆8nn53GQqtY@非リレーロワスレ書き手  死亡確認】
【残り  50人】


【早朝/D-7港】
【北沢樹里@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]ブローニングオート5(5/5)
[持物]基本支給品一式、12ゲージショットシェル(10)、一升瓶(2)
[思考・行動]
基本:生き残るために殺し合いに乗る。倉沢ほのかに血の報復を。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。


009:好きなように生きるのは難しい 目次順 011:こんな勇者に誰がした

GAME START ◆8nn53GQqtY 死亡
GAME START 北沢樹里 030:腐ってく未来

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最終更新:2012年02月12日 13:43
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