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ばとるろわいあるのじゆーけんきゅー

榎本瞳を壊れている子だとすると。
愛崎一美は囲われている子。

一心同体で、正反対と揶揄される。

それでいて仲が良かったのは、愛崎一美が榎本瞳を欲したのと同じ様に。
榎本瞳もまた、愛崎一美を必要としていたからだろう。

楽しい人生を送る故で、どちらがどちらとも。
欠かせない存在であることには、違いなかった。


 &



せかいわさいこーにたのしいよね。
ゆめときぼうがつまってる。
たのしくてたのしくて、せかいがひろがって、とってもたのしい。

ひとみんといるこのろくねんはとくにたのしかった。
あいつはいろいろしってるから。
あたしがしらないことをいーっぱい。


だからあたしはいきていきたいんだ。



 &



愛崎一美という少女を紹介するにあたって、こちらからは紹介するような事柄はない。
というよりできないのだ。

ある時は、変質者。
ある時は、哲学者。
ある時は、逃亡者。
ある時は、追跡者。

キャラがぶれているといるというよりかは、変質する。
根本的から、覆されている。捉えどころが見当たらないのだ。
良く言えば、無垢すぎる。
故に彼女は、周りからの情報によって、キャラがあっちへこっちへと移り変わる。
とにかく逢うたび逢うたびに色を変える彼女を一言で紹介しろというのがまず無理なのである。

付け加えるなら、それは常に更新していく。
新たな知識を蓄えたなら、前の性格の殻は脱ぎ捨てて、新たな性格を有する愛崎一美に生まれ変わる。
自己性がない。
アイデンティティなど存在しない。

強いて言うならば、それが愛崎一美という少女だった。


とはいえベースというものがある。
それこそ榎本瞳が評したように、活気な女の子。
今まで、12年とはいえども、社会に溶け込めていたのはそれこそ榎本瞳のキャラクター操作の賜物ともいえるが、
少なからずこのベースも微量ながら善き方向へと進んだろう。
それに、周りが小学生ばかりであったという幼さも功を奏したのか。

ともあれ、榎本瞳。
一美曰く、一心同体の相棒。パートナー。
まあ的を射て射ているとは思う。
確かに、「操作人」、「ストッパー」たる榎本瞳の存在がなければ、彼女の存在は破綻の一路を辿っていただろう
既に、小学生としては壊れている、ぶれない彼女の手助けがなければ確かに危うかった。
いいように、もてあそばれていたであろう。

閑話休題。


まあともあれキャラがない彼女の目の前に現れた男。
これがまた―――――厄介だった。



 &



「あたしのなまえぇ?
 んなもんひとつにきまってんだろ。
 愛崎一美。つーしょー「かずみん」。よろしくぅ! にゃはははは!」
「………っ」

二人の人間が対面している。
否、対面はしていない。
一人の少女は、血液の付着するナイフ片手に口笛でも吹きそうな勢いでランランとしている。
一方で、もう一人の中学生相応の人間は違った―――――――死にかけている。
心臓に穴をあけて、「何で」といった具合の顔を少女に向けていた。
絶望的な表情。絶望的な症状。
もう虫の息、その虚弱さは既に虫の域。
声すらまともに発することが許されずに、ただただ地に伏せ、後悔と懺悔と、そして憎悪を抱いた。
二度目となる今回に当たり、まさか自分がこうも簡単に死ぬことになるなんて。

格段、過去の勝者の余韻に浸って油断をしている訳でもなかったし、むしろ警戒を怠らなかったといっても本人的には過言ではない。
しかし実際は、小学生に刺されたのだった。
呆気なく、されど当然のように。ぐさりと、ただただ、そんな記号的な擬音の元、生命を終わらせられた。

悔しくないわけがなかった。
彼にはまだやることもあったのに。不可解なこともあったのに。
それでも。
そうであったとしても、終わるものである。

彼は最後に、憎き自らを殺した相手を睨みながら、そして彼女の声を聞きながら、生を終わらしてゆく。
不快以外なにものでもなかったが、どうすることもできず。


「(早口に)あ、じゃあじゃあその無駄な骨を抜き取って、
 その紅き内臓をひっぱりだしてくんねーかな。それをあたしは解剖したいんだよね。
 いやさあ困ったもので、ひとみんやさっきのあの人にその美しさを聞かされた日からあたしのこの胸の高まりは止まないんだよね。
 紅き血ていうのも一回味わってみたかったんよね。聞くに鉄の味がしてすげー変な感じって言ってたんだけどさ。
 ずっとあたしは外で走りまわってばっかいたから、ひとみんみたいなインドアタイプの知識って言うのがどうにも欠けてるんだよ。
 ここであんたの出番さ。その無駄に健康そうな身体の内臓、早く取り出してみてよ。どうせ死んじゃうんだったらそのぐらいしてみて。
 もしくは心臓でもいいよ。ドクンドクンいってるの見てみたいんだ。生命の不思議って奴?
 いいよね、人の身体って。ひとみんから聞けば聞くほど面白そうで困ってるんだよ。ワクワクとドキドキとウズウズがとまらない。
 ひとみんの知識の倉庫はあたしにとっては宝物庫って奴だね。キラキラ輝いて目が離せない。
 そーゆーのあんたも興味あるでしょ、でしょでしょ。だから付き合ってよ。このあたしが頼んでるんだからさ!
 ていうかさ、もう無理だよね。はやく止めを刺してあげるね。ねぇねぇねぇ。
 楽しみだな楽しみだな。どんな色がするんだろうね。どんな匂いがするんだろうね。どんな味がするんだろうね。
 快感なのかな。うっとりしちゃうのかな! さっきのあの人は、特にそんな風でもなかったし。
 うーん、どうなんだろうねえ。どうなんだろうねえ。あの人は何て思ったのかな。ってかさ、ひとみんいわく綺麗だという内臓とか見ないのかな。
 ん? ありあり。ひとみんって内臓って言ってたっけ? 違うよなあ。心臓だって言ったっけ? まあそんなところかな。
 とにかくとにかく、その内蔵いただきまーす。その心臓食べちゃいまーす。手を合わせていったっだっきまーす」


ざくっ。
ざくっざくっ。


―――――ざくっ!


実際、そんな音が鳴っていたのかは分からない。
それでも、そう表すのが適当だと思う。
それぐらい小気味よく、気味が悪い音だったのだから。


意識が遠のいてゆく。
感覚を手離してゆく。


最後に感じたことと言えば。
ただの、生への願望だった。


 &



その男。
七原秋也という人間は、リピーターという重要な役割を持ちながら。
特に描写もなく、ここに終わる。


呆気ない。
呆気にとられる余裕すらなく。ここに――――幕を閉じる。


【七原秋也@バトルロワイアル:OUT】
※支給品は愛崎一美により持ち去られていきました。



【一日目/黎明/H-Ⅶ 住宅街】

【愛崎一美@オリキャラ】
[状態]健康、狂気に傾き中
[装備]無銘@戯言シリーズ
[道具]KS×1、RS(4~6)
[思考]
基本:………?
?:人体の麗しさを知りたい。


 &



「かはは」

笑い声を上げる一人の男。
その人物の外見的特徴と言えば、凄まじい。
白く染め上げて、加え斑模様の入る特徴的な髪もさることながら、
顔面に刻み込まれた大きな刺青の描写を欠かすことは許されない。

兎も角その男。
零崎人識は、困っていた。

「…………変な入れ知恵しちまったかな」

脳裏に思い浮かべるは、一人のツインテール少女。愛崎一美。
今回、彼女の思想を塗ったのは、よりにも寄って殺人鬼だった。
彼は何となく、暇つぶしの為に、あの少女を拾い、そして――――逃げたのだ。


ある約束故、人を殺さないため。


「まさか、俺を殺しにかかってくるなんてな、かはは。傑作だぜ」

前の俺じゃなくてよかったな、と彼は続ける。
そう、彼を愛崎一美は殺しにかかったのだ。殺人鬼の話を聞いていると、うずうずと湧きあがった一つの欲望が為。
人の命の重さも知らない。無垢でいて、無邪気でいて、無知でいる彼女。
だから彼女は、ただ殺そうとしたのであった。

「あー、どうせならあのナイフ奪っときゃよかったなー。ま、とはいえもうどっか行っちまったし」

どっかで殺人とかやってなきゃいがな、と。
時すでに遅し。警戒という警戒を一片としてやってなかった、
小学生だというあり得ない存在に対する動揺と同時に、無力さから、某書き手とは違い、警戒を怠ってしまったのが彼の敗因だ。


ともあれ、彼は再び歩みを進める。
ただ黙々と。放浪する。


【一日目/黎明/H-Ⅶ 住宅街】

【零崎人識@戯言シリーズ】
[状態]健康
[装備]
[道具]KS×1、RS(1~3)
[思考]
基本:ぶらぶらする
1:特にこれといって目的はないな
2:欠陥製品はあったらあったで考える。
3:人は殺さないようにしねーとな
[備考]
※少なからず哀川潤と約束してからの参戦です


 &



ふう、しかしなんとも淡白な物語であった。
人が死んだとは思えないほど、呆気なく。
人が狂ったとは思えないほど、希薄である。

書いた甲斐というものを感じない。
とはいえ愚痴を言うつもりはない。

俺とて、物語は動かせないからね。
そういう物語も―――――あるのだから。

っと、まだ放映が続いていたのか。危ない危ない。
ほら、忘れものだ。
それじゃあ、またどこかで。



【オリキャラ紹介】
【愛崎一美】
[身体的特徴]135cm、黒のツインテール
[備考]
刻銘学園小学部6-A組所属、榎本瞳とは親友
※キャラがありません
※人から聞いたことは何でも信じます
※そしてそれを実行に移したがります
※ベースは明るい性格です。そこからオプションとして新たな性格が蓄積されていきます
※口調なども唐突に変わることがあります(テンションが上がってきたら)




がんばるということ 投下順 [[]]
GAME START 愛崎一美 [[]]
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最終更新:2012年01月13日 22:43
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