~OP前編~まずは仕分けから

ここはとある部屋。そこにはイスが2脚、テーブルが1つ置いてあるだけの殺風景な部屋。そこには2人の男がイスに座りなにやら話していた。一人は全身黒ずくめの男。もう一人は普通の男の格好だ。
「この中の100人の中から本選に出場させるのを10人選びたいのですが…いかが致しましょうか?」
といい黒スーツの男が、もう1人の男に名前と写真が並んだ100人の名簿を見せる。
「100人の中から!?そりゃあまた随分な人数で…」
男は驚くと名簿を見てそのまま考え込んだ…
「まあ適当に選抜しましたから。」
「適当って…弱そうなのばっか…こんなんじゃ即殺されるって…」
「いや、でもこれでも考えたんですよ?」
「だからな…」
この後だれを本選に出場させるかという議論は2時間ほど続いていたという。


           □□□


「分かった。こいつらにする。」
そう言い名簿の40人の名前と写真に丸をつける。他の60人の名前は黒々と塗りつぶしてある。
「いや30人多いです。ところでこの60人はいかが致しましょう。」
「殺す。」
「はあ…何故?」
と黒スーツ男が聞く。すると男がいきなり立ち上がった。
???「そいつらはイラネ。だって選ばれなかったんだぜ?もう必要なし。全員呼んで首輪つけて爆破しちゃおうよ☆」
男はジェスチャーで爆発を表現する。しかし、男はそれを気にせず
「それではそうしましょう。して、この40人はどうするのですか?」
そう黒スーツの男は聞く。男はゆっくり笑顔になり
「そうだ!バトルロワイアルをしよう!その40人を戦わせてその中で生き残った10人を本選に出せばいいじゃない!」
と言い切った。男はうんうんと頷く。
「我ながらナイスアイディア!こうすれば誰が強いのが分かるじゃない!」
しかし黒スーツの男はしかめ面だ。
「・・・死体の処理が面倒くさいがやむをえないか…」
「なにか言った?」
そう男が言うがそれを無視し黒スーツの男は
「それではバトルロワイアルをしましょう。準備は私がしておきます。」
そう淡々とした口調で言った。男は無視され不機嫌だったが
「・・・そうしといて」
そう言いイスに座り込んだ。


       □□□


「ところでこの40人の内誰が生き残ると思いますか?」
と黒スーツの男は聞く。その男は考え込んだ。そして
「うーん・・・コイツとコイツと…」
そう言い5人の男と5人の女を指差す。
「なるほど。しかしこの女は…」
そう言いその女を指差す。その女はいかにも弱そうな女だった。しかし男はニヤリと笑うと
「人は見かけによらないんだぜ?俺が思うにだな…」
そう言うと男は立ち上がり、その女がなぜ生き残ると言ったのかを延々と説明し続けた。
「もう良いです…充分に分かりましたから…」
黒スーツの男は非常にウンザリとした顔で男に言った。
「え?もういいの?これからが本番なのに…」
男はガッカリとした表情でイスに座り込む。


       □□□


「それではもうよろしいのですね?明日には準備に取り掛かりますが。」
黒スーツの男はもう一人の男に再度問う。男はウンザリとした表情で
「いいって言ってるじゃん…そこだけ心配性だから…」
「あなたはこのバトルロワイアルのゲームマスターですよ?それくらい聞いて当然です。」
と男は淡々とした口調で喋る。男は驚いて
「嘘だろ!」
と叫んでいた
「お前が仕切るんじゃないのか!」
慌ててそう聞くが
「あなたが発案したのだから当然です。私達ができるのはあなたのサポートくらいです。これが台本です。それでは頑張ってください。」
そう言うと黒スーツの男は部屋から立ち去った。残された男はイスに座ると用意していた台本で、言うべきセリフの練習をし始めた。





こうしてこのバトルロワイアルは1ヶ月後、始まることになる。ただ一ついえることは男が選んだ10人が生き残り本選に出場することだった。

GAME START 投下順 ~OP後編~そして始まる
GAME START 黒スーツの男 :[[]]
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最終更新:2012年01月23日 20:15
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