アットウィキロゴ

わしは全宇宙でもっとも押されたい存在なのじゃ

海沿いの路上に、一人の男が立っていた。
見た目から察せられる年齢は、そこそこ高め。超高級とまではいかないが、質のよいスーツを身にまとっている。
男の名は、ガイ。だがこの名は、仮初めのものでしかない。
彼の真の名前は、アポロガイスト。あらゆる世界の悪が大同団結して誕生した究極の悪の組織、「大ショッカー」の大幹部に名を連ねる存在である。

「いったいどうなっているのだ……」

ガイは困惑していた。彼はBLACKとRXという二人の仮面ライダーに追いつめられ、次元を歪めて大ショッカーの基地へ逃亡したはずだった。
なのに気が付けば体を拘束され、あの場所でバトルロワイアルの説明を聞かされていたのだ。

「むう、次元を渡る力が発動しないだと……! 何らかの方法で封じられているというのか。おのれ忌々しい!」

ガイはまず、自らの能力でこの世界から脱出することを考えた。
しかし、いくら頑張ろうとも異世界に行くためのオーロラは出現しない。
彼は早々に、この力による脱出を諦めなければならなかった。

「そうなると、さっさと他の連中を皆殺しにしてバトルロワイアルゲームとやらを終わらせるしかないのか……。
 あの小娘に従うのは癪だが、それが一番早く済みそうだな」

ガイは焦っていた。彼には、時間がないのだ。
彼は改造人間である。だが改造手術の際の不備により、わずか一週間しか生きられない体となってしまったのである。
それを補うために、彼は「パーフェクター」という器具を使用していた。
パーフェクターによって他の生物から生命力を奪い、それを自らに取り込むことで寿命を延ばしていたのだ。
しかし現在、パーフェクターはガイの手元にはない。ディケイドとディエンドに奪取されてしまったのである。
一刻も早くパーフェクターを取り戻さなければ、彼の寿命は尽きてしまう。こんなくだらないゲームに付き合っている余裕はない。
ゆえに、彼は自らの優勝という形で少しでも早くゲームを終わらせることを決意していた。

「ならばまずは、どんな武器が配られたのか確認しなくてはな。
 どうやらアポロショットもガイストカッターも取り上げられてしまったようだし」

そう呟きながら、ガイは足下に置かれていたデイパックを開ける。
その瞬間、彼の視界をあるものが覆い尽くした。

「これは……。亀の山!?」

デイパックから出てきたのは、大量の亀。いや、正確には亀の甲羅だった。
色が緑のものと赤のもの、二種類あるようだ。

「投擲すればそれなりに強力な武器になるのか。
 あまり見た目はよくないが、いちおうは当たり武器だな。他には何かないか?」

付属の説明書を読んだガイは大量の甲羅をいったんカバンから出し、さらに中を探る。
その結果、彼の手はあるものをつかんだ。

「ほう、これを私に支給するとは……。皮肉のつもりか?」

彼の手の中にあるものは、傍目から見れば用途不明のがらくたにしか見えない。
だがガイには、その道具の有用性がよくわかっていた。
ある時はポールに。ある時はロープに。ある時は剣に。様々な姿を持つ万能武器・ライドル。
それこそがこの道具の正体である。
そしてライドルの真の持ち主は、仮面ライダーX。かつてガイと激闘を繰り広げた宿敵だ。

「あいにく、私はこれに動揺などしないぞ。使えるものはなんでも利用してやるのだ」

不敵な笑みを浮かべると、ガイはライドルをポケットにしまう。
そしてデイパックを背負い、悠然と歩き出した。
目的はただ一つ。目にした者を、皆殺しにすることである。


◇ ◇ ◇


数分後、ガイは砂浜に立っている一人の老人を発見した。

トムじいさんが現れた!

「なんだ!? 何か世界観というかそんなものが変わったような……」

「押してくれんかのー」

トムじいさんは押してほしそうにガイを見ている!

「…………」

ガイは様子をうかがっている。

「押してくれんかのー」

トムじいさんは押してほしそうにガイを見ている!

「そんなに押してほしいのなら押してやろう」

ガイはトムじいさんをつきとばした!
トムじいさんは海に落ちた!

ゴポゴポゴポ……

トムじいさんは死んでしまった!

「しまった……。支給品と首輪のチップを回収しておけばよかったか……」

静かな砂浜に、ガイのつぶやきがむなしくこだました。

【トムじいさん@ドラゴンクエスト4コマ漫画劇場 死亡】


【一日目・深夜/F-2・砂浜】
ガイ(アポロガイスト)@仮面ライダーディケイド】
【状態】健康
【装備】ライドル@仮面ライダーSPIRITS
【道具】支給品一式、アカこうら@犬マユゲでいこう×3、ミドリこうら@犬マユゲでいこう×3
【思考】
基本:優勝して一刻も早く帰還する。
1:見かけた参加者は迷わず殺す。
※第27話で、BLACKとRXのダブルライダーキックを受けた直後からの参戦です。
※パーフェクターがありませんが、ロワの期間中に寿命で死ぬことはありません。
※次元を越える能力は、制限により使用できません。



Back::第二楽章♪キバの凡人 時系列順で読む Next:ゲームセンターY.N
Back::第二楽章♪キバの凡人 投下順で読む Next:ゲームセンターY.N
GAME START トムじいさん GAME OVER
GAME START ガイ(アポロガイスト) Next:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2009年11月26日 15:39
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。