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操り操られカラクリの果て

47話:操り操られカラクリの果て

「……小崎史哉が優勝しました」

岩岡朋佳が吉橋寛和に報告する。
寄生虫によって怪物と化した小崎史哉が優勝、それはある意味一番危惧していた事態だった。

「……そうか」

寛和は手元にあった電話機に手を伸ばす。
元々は井本萌実の体内に、そして今は小崎史哉を操っている寄生虫は、
決して世間に公にしてはならない極秘中の極秘の存在。
優勝者は生かして返す手筈だったが、こうなっては返す訳にはいかない。

「……俺だ。処分を開始しろ」


◆


二機の黒塗りの戦闘ヘリが、会場となった島上空を飛ぶ。
そして島役場前の駐車場にて、目標を発見する。
上空高く飛んでいてもはっきりと分かる、全身血塗れの触手の怪物。

「こちら一号機、目標を発見した。そちらからも確認出来るか、二号機、どうぞ」

一号機ヘリのパイロットが無線で隣を飛ぶ二号機ヘリのパイロットに訊く。

『こちら二号機、こっちからも確認出来る。いつでも攻撃可能。どうぞ』
「了解した。これより目標を攻撃する。続いて攻撃せよ。どうぞ」
『了解、以上』

双方のヘリのパイロットは、島役場の駐車場にいる怪物に照準を合わせる。

「……折角優勝出来たのにな……可哀想だが、こっちも任務なんだ」

怪物を憐れむように一号機のパイロットが呟く。
そして。

「……照準良し……発射!」

ヘリに搭載されたガトリングが火を噴いた。
二機のヘリから掃射された銃弾の雨は、役場駐車場にいた怪物は愚か、
その周囲に停めてあった車や、アスファルト、役場の建物をも容赦無く穿つ。

数分後、怪物は跡型も無くなった。

「……目標の破壊を確認」
『こちらも確認した』
「……これより帰還する」
『了解……さて、これで今回の仕事も終わりだな、さっさと帰って一杯やるか』
「……そうだな、俺はどうするかな」


◆


「小崎史哉の処分が完了したそうです」
「分かった……さあて、つまらんデスクワークに勤しむとするかな……軍部への報告とか本部への報告とか、めんどくせー」
「ちゃんと自分でやって下さいね、私に押し付けて風俗とか行かないで下さいよ」
「分かってるって……」


【小崎史哉  死亡】




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最終更新:2012年05月28日 19:24
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