アットウィキロゴ

桃色な二人

20:桃色な二人

佐藤拓海と佐藤美羽の二人は図書館の中で支給品を確認していた。

「拓海兄、銃?」
「ベレッタCx4とか言う奴らしいが……見た事無いな。美羽は?」
「iPod」
「え?」
「正真正銘ただのiPodだよ! 音楽でも聴いてろって言うのかよ! 畜生!」
「俺にキレられても困る」
「はぁ、てなわけで拓海兄、私をちゃんと守ってね」
「…言われなくてもそうするさ。お前は俺が守る」

そっと、拓海は美羽を抱き寄せる。
思わず顔を赤らめる美羽は、拓海の胸に顔を埋める。

(こ、このまま押し倒してくれたりしないかな……しないよね)

妙な期待を胸に抱く美羽だったが少ししたら拓海は離れてしまい、美羽は内心残念に思った。

(……危ない危ない、押し倒したい衝動に駆られたぞ今、流石にそれはまずいよな)

しかし実際は拓海は美羽の期待していた事をする寸前で理性を利かせていた。
そのまま理性など放り投げてしまえばむしろ美羽の喜ぶ結果となったかもしれない事に、
拓海が気付く筈も無い。

「首輪かぁ…何とか出来ないかな」
「下手に弄ったり逃げようとしたら爆発するって言ってたしな……」
「でも逃げるにしたって、この首輪どうにかしないと、どうにもならないでしょ?
内部の構造が分かれば、どうにか出来そうな気もするんだけど……」
「おいおい、本気か? 確かにお前、結構頭は良いとは思ってるけど…機械なんて分かるのか?」

美羽は学校ではその美貌と頭脳の明晰振りで知られ、
兄貴分の拓海もその事は知っており、たまに恥を忍んで勉強を教えて貰ったりする事もあった。
また、家でも壊れたコンポやテレビを分解し一通り構造に目を通しただけで直してしまうと言う、
メカニック顔負けの技術を披露する事もままあった。
そんな彼女が、今回の殺し合いにおいて参加者達を縛る枷となっている爆弾付の首輪の、
解除を目指すのはごく自然な流れとも言えた。
しかし、今回は家電製品とは異なる、爆弾内蔵の危険物、理由が違う。
拓海が懸念を示すのも、ごく自然と言えた。

「……正直分からない、もしかしたら構造見ても手が出せないかもしれない。
でも、何もしないで諦めるより何かしてから諦めた方が良くない?」
「まあ、な……」
「でしょ……?」
「でも首輪はどうやって手に入れるんだ?」
「あ……それは」
「……まあそれは後で考えよう、取り敢えず……どうするかな」

拓海はこれからの行動指針を考え始める。


【早朝/F-3図書館】
【佐藤拓海】
[状態]:健康
[所持品]:基本支給品一式、ベレッタCx4ストーム(15/15、予備弾倉2)
[思考]:美羽を守り抜き、この殺し合いから脱出する。

【佐藤美羽】
[状態]:健康
[所持品]:基本支給品一式、iPod
[思考]:拓海兄と行動、首輪をどうにかしたい。



【佐藤拓海】 さとう・たくみ
18歳の高校生。獅子獣人。快活な性格で運動神経抜群、但し勉強は少し苦手。
学校の女子からの人気も高いが今の所誰とも付き合っていない。
美羽と言う妹のように可愛がっている従兄弟がいる。

【佐藤美羽】 さとう・みう
16歳の高校生。人間。スタイル抜群の青髪ポニテの美少女で、頭脳明晰な天才肌。
どんな事も一通り目を通せばこなせてしまう。学校の男子からの人気は高いが今の所彼氏はいない様子。
拓海と言う兄のように慕っている従兄弟がいる。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年07月17日 00:49
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。