23:今切ないの、今悲しいの
「ううっ、くそっ……」
分校の教室で悪態をつくのは、狐獣人の青年宮古早太。
突然
殺し合いの場に放り込まれ途方に暮れ、何も無い虚空に文句を呟くばかり。
「殺し合いなんて、どうすれば良いんだ……死にたくない……」
「こんにちは」
「うわっ……」
嘆く早太に声を掛けたのは人間の少女。
美少女だったがこの状況で声を掛けられても早太は警戒の念を抱くしか出来なかった。
「とっ、止まれ!」
「うっ」
早太は支給されていた非常に小型のリボルバー、NAAミニリボルバーを少女に向け威嚇する。
自分でも酷い事をしている、とは早太も思ってはいたが、襲われるかもしれないと言う不安には、
どうしても勝てなかった。
「落ち着いて、私は殺し合う気なんてないよ」
「しょ、証拠はあるのか」
「え、ええと、ちょっと待ってね、撃たないでよ」
「……?」
少女は早太に釘を刺すと、デイパックを床に下ろした。
そして、いきなり服を脱ぎ始める。
「何してんの!?」
突然の少女の行動に驚きを隠せない早太。
あれよあれよと言う間に、少女は靴と靴下と首輪を残して全裸になってしまった。
豊満な乳房と肉付きの良い肢体が露わになる。
「ちょ……ちょっと」
「ね? 殺し合い乗ってるならわざわざ裸になったりしないでしょう?」
「分かった、分かったから、もう、その、服着て……」
とてもスタイルの良い少女の裸に抵抗の無い早太は目のやり場に困り、
毛皮の下の皮膚が赤くなるのを感じた。
「えーと私は平井優帆、あなたの名前は?」
「え? 俺は宮古早太、いや、服着て」
「あなたも殺し合う気は無いのね」
「無い……いや話聞いてる? 服を着てって」
「だが断る」
「は?」
「お近付きの印に、エッチを、しよう、な」
「はい!? いやいやちょっと、ちょっと」
「大丈夫、気持ち良くしてあげるから……」
「いや、あの、う、あ、あーーーーーーーーーーーーーー!?」
……
……
「宜しくね早太君」
「……うん」
早太はすっかり疲弊していた。色んな意味で。
【早朝/D-4分校】
【宮古早太】
[状態]:疲弊
[所持品]:基本支給品一式、NAAミニリボルバー(5/5、予備弾5)
[思考]:……。
【平井優帆】
[状態]:満足、全裸
[所持品]:基本支給品一式、???
[思考]:殺し合いはしない。早太君と行動する。
【宮古早太】 みやこ・そうた
17歳の狐獣人。高校生。特に大きな事件にも巻き込まれず特に目立った能力も無く、
「普通」に生きてきた。ラーメン好きで創作ラーメンを作るのが趣味。
【平井優帆】 ひらい・ゆうほ
14歳の中学生の少女。しかし高校生ぐらいに見える大人びた魅力のある身体。
外見から考えられないような筋力の持ち主でもある。そして痴女。
最終更新:2012年07月28日 18:10