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静止する事は安全なのか

24:静止する事は安全なのか

民家の一室に座る、雌の竜。
黒と赤の身体に煌びやかな金色の髪、鋭い目付き。
美しさを感じさせながら恐怖をも与える雰囲気を放っている彼女――大沼朝水は、

「……ないわー、ないない」

殺し合いに怯えていた。

「ほんと、ないわー、殺し合いなんて、ないわー。いきなり連れて来て最後の一人になるまで殺し合えって。
首輪爆弾付きとか、ああ、帰りたい、帰りたい」

外見から誤解される事が多かったが彼女は非常に小心だった。
絶叫マシン、お化けの類はかなりのウィークポイント。
そんな彼女が殺し合いなどと言うものに巻き込まれ怯えない筈は無かった。

「支給品は結構良いんだけど……重いし」

朝水に支給されたのは旧式の軽機関銃、ラハティ/サロランタM1926。
フィンランド製の非常に古い軽機関銃だが当たりの部類には入る。

「もうやだもうやだ、ああ……もうどうしよう」

ただひたすらに愚痴をこぼすしか出来ない。
こんなゲームに巻き込まれた自分の運命をただひたすらに、呪う事しか出来なかった。

「……ここでじっとしていよう」

朝水が選んだ方法は動かない事。
その方が下手に動きまわるより生き残れると踏んだのだ。
朝水は近くの座布団を手元に寄せ枕にして横になった。


【早朝/F-5市街地・飯田家】
【大沼朝水】
[状態]:健康
[所持品]:基本支給品一式、ラハティ/サロランタM1926軽機関銃(20/20、予備弾倉3)
[思考]:死にたくないのでじっとしている。



【大沼朝水】 おおぬま・あさみ
20歳の竜の女性。薬剤師見習い。
美しく恐怖さえ覚える外見とは裏腹に小心者。「ないわー」が口癖。

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最終更新:2012年07月30日 05:50
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