25:死体に道具はいらぬ
村田刀を携え、志村伊緒は給油所を訪れる。
かなり古い建物で一見すると使われていないかのようだが、
一応敷地内の雑草は刈られていたり比較的新しい軽トラックが停まっていたりしている事から、
まだ現役で使われている事が窺える。
ガレージに給油所の名前が書かれた小型の給油車が停まっているのを見付け、
伊緒は足代わりに入手出来ないかと給油車に向かう。
しかし鍵が掛かっていた。
「この中にあるかしら」
事務所の中に給油車の鍵がある可能性は高い。
伊緒は警戒しつつ事務所への扉を開ける。
しかし中に入った途端、血の臭い。
「……?」
カウンターの奥に血の臭いの元があると見て伊緒は進む。
そこには頭から血を流した少女の死体が横たわっていた。
遺書らしき物や、拳銃が手元に転がっている事からどうやら自殺したらしい。
「気の毒に……」
殺し合いと言う状況に絶望し、自ら命を絶ったのだろう。
伊緒は気の毒に思った。
しかし転がっている拳銃は無視出来ない。
武器は多い方が良い、死体に武器はいらない。
伊緒は転がっていた拳銃――S&WM49ボディガードを拾い、また少女の荷物から予備弾を入手した。
「鍵は……」
当初の目的だった車の鍵の捜索に戻る。
それはレジの下の引き出しから簡単に見付かった。
それを持ってガレージに戻り、給油車の運転席の鍵穴に差し込むと、難なく受け入れてくれた。
鍵を開け車に乗り込み、エンジンを掛ける。
「取り敢えず、集落の方に行ってみよう」
シフトノブをバックから一速に入れ、伊緒はゆっくりと車を発進させた。
【上杉麗乃 死亡】
【早朝/D-2給油所】
【志村伊緒】
[状態]:健康、給油者を運転中
[所持品]:基本支給品一式、村田刀、S&WM49(4/5、予備弾10)
[思考]:生き残る。
【上杉麗乃】 うえすぎ・れの
17歳の高校生。ネット上に愛犬との獣姦画像をアップし愉しんでいる。
愛犬と散歩に行ったついでに野外プレイに耽るのが最近のマイブームらしい。
最終更新:2012年07月31日 21:15