26:虎と少女と馬と男
森を抜けた長岡虔、戸沢あすか両名は、
平原地帯の道路を歩いている男と馬に出くわした。
男は馬の背中に乗っている。
「あんたらもやる気にはなってないんだな、良かった、俺達以外にも同じ考えの人はいるみたいだぜ、あすかちゃん」
「ですね」
「ヤる気はあるけどな」
「病院での事を思い出すだけで僕、もう……」
「……お、お熱い仲のようで」
「……(馬の***って腕くらいあるんだっけ、ちょっと、興味あるなぁ)」
「俺は大谷迅馬」
「僕はカルステンです」
「長岡虔」
「戸沢あすかです」
自己紹介の後、四人は支給品を見せ合う。
「俺は警棒、で……あすかちゃんそれか。今更だけど」
「おろし金です……わーい大根がおろせるよー……はぁ」
外れとしか言いようの無い支給品に嘆息を漏らすあすか。
「俺は、鉈だ」
「僕は、馬用精液採取器でした。でも……こんな玩具なんて僕には必要無い!
僕には迅馬さんの穴があるから!」
「大声で何言ってんだお前は」
鼻息を荒げる牡馬に呆れながら突っ込みを入れる虔。
「さて、どうする? 俺達島の南部にある市街地の方に向かおうと思ってたんだけども」
「俺とあすかちゃんは娼館に行ってみようと思って、あ、別に変な事しようとは思ってないぞ」
「まあ、大人数で行動してたら目立つしな……俺とカルステン以外にも、
乗ってない奴がいるって事が分かっただけでも大きな収穫だ。
無理に一緒に行動しなくても良いだろうとは思うが、どうだ? 長岡さん」
「うーん」
確かに、迅馬の言う通り、余り大勢で固まっているのは標的になりやすく危険だろうと、虔は考える。
目的地も別なようなのでここは別行動の方が良いと、判断した。
「んじゃ俺達行くわ。お二人さん、どうぞ愉しんできてくれ」
「余り声は大きくしない方が良いですよ、ニヤニヤ」
「だからそんなんじゃないっつの、カルステンだったっけ? お前律儀に見えて下品だな、物言いが」
「……大谷さんとカルステンさんも気を付けて、死なないように。
私、森の中で殺され掛けたんです、乗っている人も多分かなりいると思いますから……」
「気を付けるよ」
「まだ迅馬さんの穴を十分愉しめてませんから、死ねませんよ」
「このエロ馬が……」
「ありがとう、最高の褒め言葉ですよ長岡さん」
「はぁ……とにかく、二人共用心な」
カルステンとその背中に乗った迅馬は市街地のある西の方へと向かって行った。
「これで放送で名前呼ばれたら最悪だな」
「はい……何事も無ければ良いですね」
「俺らも行こうか、あすかちゃん」
「はい」
虔とあすかは娼館へと歩き始めた。
【朝/B-6平原】
【長岡虔】
[状態]:健康
[所持品]:基本支給品一式、警棒
[思考]:
殺し合いはしない。あすかちゃんと行動する。娼館に向かってみる(変な気は無い)。
【戸沢あすか】
[状態]:首にロープの痕
[所持品]:基本支給品一式、おろし金
[思考]:死にたくない。長岡さんと行動。娼館に向かってみる(変な事されたい)。
【カルステン】
[状態]:健康、大谷迅馬を背中に乗せている
[所持品]:基本支給品一式、馬用精液採取器
[思考]:殺し合いはせず、同じ考えの参加者を捜す。迅馬さんと島の南部の市街地へ向かう。
【大谷迅馬】
[状態]:健康、カルステンの背中に乗っている
[所持品]:基本支給品一式、鉈
[思考]:殺し合いはせず、同じ考えの参加者を捜す。カルステンと島の南部の市街地へ向かう。
最終更新:2012年08月02日 16:11