食わなきゃやってられない時もある

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17話 食わなきゃやってられない時もある

安野賢史は幼少期から肥満気味だった。
何度か痩せようとしてはみたものの全てにおいて失敗。
本人の意思が強くないのもあるがどうやら賢史は元々太りやすい体質のようだった。
肥満体型で、そして外見のイメージ通り鈍い彼は良く同級生からからかわれていた。
そのストレスが元で更に食べ、太ると言う悪循環を賢史は辿ってしまっていた。

賢史は無人のコンビニを訪れる。
電気は点いているが、店員も客もいない。
彼は店内を物色し始める。
店員がいないのなら、物色して物を持っていったとて誰も咎めやしないだろう。
カゴを持って目に付いた弁当やおにぎり、お菓子、ジュースを片っ端からカゴに突っ込む。

後はこれを食べるだけだ、どこで食べよう?

賢史は辺りを見回し「STAFF ONLY」のプレートが貼られたドアを見付ける。
あの先は従業員用の事務所等があるのだろう。
ならあそこで食べよう、と、賢史はカゴに入れた食糧を持って歩き出す。
そしてドアノブに手を掛け、押し開いた。

恐らく自分と同年代と思われる少女の姿。
その手には金槌が握られている。
少女はその金槌を振り上げて――――賢史の頭目掛けて振り下ろした。

頭部に衝撃を受け、賢史は手と足が痺れるのを感じた。
食糧の入ったカゴを落としてしまう。
そして再び頭に衝撃。
一気に意識が遠のいていった。
賢史は自分は気を失うのだと思っていたが、実際に失ったのは命だった。

金槌で人の頭を殴るとこういう風になるのかと、若干呼吸を乱した少女、成沢由枝は思った。

殴った金槌に血が付着している事は勿論だが、
殴った相手の肥満気味の少年の頭部は殴られた部分が見事に凹み血が溢れていた。
頭蓋骨も脳も酷い損傷を受けている事は良く考えなくても分かる。
しかし、初めて殺人を犯したが、思ったよりも自分の動揺は少ない。
感覚が麻痺を起こしているだけかもしれないが。

由枝は肥満少年の所持品を漁る。
しかし、出て来た物はただの錆止め用スプレー。
もっと良い物が欲しかったと落胆する由枝だったが、このスプレーも目潰しぐらいには使えると考え、
結局持って行く事にした。

少年の衣服で血を拭い、由枝はコンビニの裏口へと向かう。


【安野賢史  死亡】
【残り39人】


【F-2/コンビニエンスストア/早朝】
【成沢由枝】
[状態]健康
[装備]金槌
[持物]基本支給品一式、錆止めスプレー
[思考]
基本:殺し合いに乗り、優勝を目指す。


《人物紹介》
【安野賢史】 読み:あんの・さとし
17歳、高校生。生まれた時から肥満気味。鈍く大人しい性格故にからかわれいじめられている。
そのストレスで更に食べると言う悪循環を繰り返す。

【成沢由枝】 読み:なるさわ・ゆえ
16歳高校生。生徒会役員を務めている。
特に目立つ所も変な性的趣味も無い普通の子。


016:残影 目次順 017:克服出来る? 出来ない?
ゲーム開始 安野賢史 死亡
ゲーム開始 成沢由枝 030:三人の修羅
最終更新:2013年02月28日 00:29
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