覗きは良くないと思います

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19話 覗きは良くないと思います

上泉賢通と言います。
殺し合いに巻き込まれ、僕は恐らく生きて帰れないでしょう。
どうしてこんな事になってしまったのか、神様は酷いですね。
さて、僕は今、分校の教室の掃除用具入れの中に隠れています。
なぜかと言うと、教室で支給品を確認していたら誰かが分校の中に入ってくる音が聞こえたので。
咄嗟にこの掃除用具入れの中に入った訳ですが良く考えたら、ばれる可能性高いですね。これ。
ああ、失敗した。窓から逃げれば良かった。
でも今更どうしようもないし、それに、急いで逃げる必要も無さそう。

「ああん、駄目、ハヤトぉ」
「良いじゃん良いじゃん、もう我慢できないよ」

「……」

掃除用具入れの通気口、その向こうに見える宴に僕は心臓を高鳴らせ興奮していた。
教室の真ん中で、踊り子っぽい格好の金髪の女性と、白い毛皮の大きな狼がいちゃついていた。
金髪の女性は、必要な部分だけ隠していると言ったような格好で、大きな乳房と形の良い尻が良く見えた。
白い狼は、凄く欲情しているらしく、股間の一物がそそり立ち揺れ動く。

(もしかして、ここで、するのか?)

僕は、期待してしまっていた。
通気口の向こうの一人と一匹が、行為を始めてくれるんじゃないかって。
僕の両手はいつしか、ゆっくりとベルトを外し、ズボンのチャックを下ろし、硬くなった愚息を露出させていた。
僕は今17歳、高校二年、男と女の、雄と雌の交わる場面など静止画や動画でしか見た事は無い。
それが今、生で見れようとしている、こんな機会は恐らく無いだろう。
殺し合いの事はこの時だけは忘れたい。
お二人、どうか始めちゃって下さい!

「もう、しょうがないなぁ……」
「ズボズボやって、楽しもうぜ? なあ、そこの、掃除用具入れの中のお前もよ?」

……え。


上泉賢通は掃除用具入れの中から引きずり出されてしまった。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

覗き見していた事を咎められると思った賢通は土下座して必死に謝った。
下半身の息子はとっくに縮こまってしまっていたが、丸出しのまま。その事を賢通は失念していた。

「何謝ってんだお前? 俺らは別に怒ってる訳じゃねえよ。なあ? 怜佳」
「うんうん」
「ほ、本当ですか? あ、あの、覗き見するつもりは無かったんですけど、
この教室で支給品確認してたら、物音がして、咄嗟に掃除用具入れの中に隠れて……」
「そうか、驚かせちゃったね……大丈夫、私もハヤトも殺し合いには乗ってないよ」
「え、ええ、多分そうかなとは思ったんですけど……」
「殺し合いの最中にヤろうとしてたからか?」
「あ、えと、そ、そう、です……」
「ははは、そうビビんなって、さっきも言ったろ。怒ってねぇって。
改めて自己紹介すっか、俺はハヤテって言うんだ。前までヤクザの幹部の家で番犬やってた」
「私は板倉怜佳。この格好見てみれば分かると思うけど、踊り子やってるの」
「僕は上泉賢通って言います、高校二年です……」
「そうか、ところで賢通、チ*コ丸見えだぞ」
「え? あ!」

ここに来て賢通はようやく自分の性器が露出したままになっている事に気付く。
顔を赤らめ急いでそれをしまう。
仮にも女性の前だと言うのに、これは良くない。
先程、行為に及ぼうとしていた怜佳とハヤトを見て自慰を始めようとしておいて何だが。

「賢通君、一人なの?」
「そうです……」
「それじゃ私達と一緒に行動しない? 一人じゃ不安でしょ」
「え? い、良いんですか?」
「良いよね? ハヤテ」
「おう、全然構わねえよ」
「よ、宜しくお願いします……板倉さんに、ハヤテさん」
「怜佳で良いよ」
「れ、怜佳、さん」

女性を下の名前で呼ぶのは賢通にとって初めてであった。
妙に緊張してしまいどもってしまう。
その様子を見て怜佳は心の中で賢通の事を「可愛い」と思っていた。

「支給品確認してたって言ってたよな? 何支給されたんだ?
仲間になったんだから支給品見せ合おうぜ」
「ああ、僕の支給品は……これです」

賢通が二人に見せたのは、ペンタブレット。ペンタブと言った方が分かりやすいだろう。
箱に入った恐らく新品で、しかもかなり高級な物らしい。
普段の生活で、絵を描くのが好きな者ならば垂涎ものなのだろうが、
今は殺し合い、賢通はそれ程絵を描くのも好きでは無かったので、完全に外れだった。

「ペンタブなんて渡して吉橋とやらは何がしてーんだ?」
「分かりません……」
「それじゃあ、俺の支給品渡してやるから装備したらどうだ?」

ハヤトは自分の支給品を賢通に差し出した。
マイナスドライバー、その気になればプラス用ネジでも回せる工具。
ペンタブよりはマシではあろうが、それでも武器とするには心許無い、が、先述したようにペンタブよりはマシである。

「ありがとうございます」

賢通はマイナスドライバーを受け取った。
折角差し出されたのを無碍に断るのも悪い。

「私はこれなんだけど……」

怜佳が賢通に見せたのは、有名なゲーム会社任天堂がかつて製造・販売していた、
「ニンテンドーゲームキューブ」、紫色。
電源ケーブルも映像出力ケーブルもコントローラーも付属していない本体のみの状態。
取っ手がありバッグのように持つ事が出来る。

「懐かしいですねー」
「でもゲーム機なんて渡されても……それも本体だけだし」
「あーでも、確かゲームキューブって滅茶苦茶頑丈に作られてるらしいですよ。
車で引きずり回したり、ハンマーで叩いたり、本体の三分の一吹っ飛ばされたりしても普通に動くって話ですし。
持つ所もありますから鈍器代わりに出来るんじゃないですか?」
「そ、そうかな」

試しに、怜佳はゲームキューブの取っ手を持って軽く振ってみる。
重量もあり、四角形ゆえに鋭い角もある、確かに武器にはなりそうだ。

三人は互いの支給品を見せ合ったが、ろくな物を支給されなかった事が分かった。

「さあて、支給品の確認も終わった事だし……怜佳、続き、ヤるか?」
「そうだねえ、賢通君も、どう?」
「え!?」
「ああでも……もっと安全そうな場所がいいかあ、さっきまでヤろうとしてた俺が言うのも何だけど」
「市街地の方に行って適当な民家でヤっちゃおうよ、ね? 賢通君、それで良いかな」
「え? あの、ぼ、僕も?」
「見てるだけじゃ、満足出来無いでしょ?」

怜佳が賢通の方を見ながら言う。
豊満な乳房、瑞々しい肌、腰周り、尻、全てが男を欲情させる一級品。
ハヤトが殺し合いの最中にも関わらず欲情するのも無理は無いと頷ける。
自慰でしか性欲を発散した事の無い賢通には刺激が非常に強かった。

「……その時は、宜しくお願い、します」

怜佳とハヤトの誘いを、賢通は断れなかった。
心臓が異常な程高鳴って動悸がしそうだと、賢通は思う。


【D-4/分校内教室/早朝】
【上泉賢通】
[状態]心臓バクバク
[装備]マイナスドライバー
[持物]基本支給品一式、ペンタブレット
[思考]
基本:死にたくない。
1:怜佳さん、ハヤトさんと行動を共にする。
2:怜佳さん……ハァハァ。

【ハヤト】
[状態]健康
[装備]無し
[持物]基本支給品一式
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。
1:怜佳、賢通と行動を共にする。
2:怜佳とヤりたい。

【板倉怜佳】
[状態]健康
[装備]ニンテンドーゲームキューブ
[持物]基本支給品一式
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。
1:ハヤト、賢通君と行動を共にする。
2:二人に滅茶苦茶にして欲しいなあ。


《人物紹介》
【上泉賢通】 読み:かみいずみ・よしみち
17歳、高校二年。シェパード獣人で179センチと長身、ただし細身では無く程よく筋肉がついている。
柔道部に所属しかなり強い。しかし性格は控えめで温厚、そして純情。
性関連に多大な興味があり毎日4~5回は自慰をしている。
しかし実際に女性と付き合うのは不得手らしくあがってしまい心臓の鼓動が早まり気絶しそうになる事もある。
もっとEXオリロワのキャラ、碑文谷直紀と同じ高校で少し面識もある。

【ハヤト】
22歳。白い毛皮に金と青のオッドアイを持つ巨躯の狼。神狼種。
元々はとある地方に闊歩するヤクザの幹部に飼われ、番犬としての他、余興として獣姦ショーの攻め手をさせられていた。
獣姦ショーの相手は規則違反を犯した組員の妻や娘、愛人だったり借金のカタに連れて来られた少女だったり。
しかしその飼い主の幹部が抗争によって殺され自身も身が危なくなったため脱走し野良生活を送るようになった。
飼い犬と言う立場だったため追撃はされなかった模様。
享楽的な性格だが気に入った相手、信頼した相手は身体を張って守るなど、男気がある。

【板倉怜佳】 読み:いたくら・れいか
踊り子。21歳。金髪ロングだが染めているだけで自毛は黒。
非常に豊満な身体付きで、更に明るく柔和な性格、踊りの技術も高く客からの人気は高い。
男性経験も豊富で、そちらの腕も中々のものだとか。



018:克服出来る? 出来ない? 目次順 020:免罪符
ゲーム開始 上泉賢通 032:踊り子に獣の熱情が迸る
ゲーム開始 ハヤト 032:踊り子に獣の熱情が迸る
ゲーム開始 板倉怜佳 032:踊り子に獣の熱情が迸る
最終更新:2013年03月05日 14:43
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