俺の目の前で遠野が死んだ。
漫画やアニメみたいに頭をボンッと爆発させて。
俺の大切な恋人がそうして呆気なく……死んだ。
何であいつが死ななきゃならない?あいつが何をしたって言うんだ?
…ひょっとして、これは俺への天罰なのか?
想いを伝える為とはいえ、薬を盛ってレイプなんてとんでもない事をした俺への。
それでも、俺は――――――
◇
深夜の森、その奥にある教会でKMRは一人震えていた。
突然訳の分からない男に拉致された挙句
殺し合いを強制される。
おまけに知人が目の前で殺されたとなると恐怖を覚えるのは当然だろう。
そう、知人。自分の先輩である野獣の恋人、遠野だ。
ふいに野獣の事が心配になった。
悲しみと怒りで自棄になっていないだろうか。いや、ひょっとして殺し合いに乗ってしまったんじゃ――
「いや、先輩に限ってそんな事……」
野獣は陽気でお調子者の面があるが、人を殺すような外道ではない。
しかし今はその陽気さも鳴りを潜めているだろう。
そうだ。いつまでも震えていてどうする。悲しみに暮れる今の野獣を支えるのは同じ空手部員の自分達がしなければいけないことだ。
「……このままビビってる訳にはいかないよな」
空手部の仲間はこんなゲームを肯定する輩ではない。
自分が怯えている間にもMURやAKYSは既に行動を開始している筈だ。
ならば自分も動き出さなければ。
「まずは先輩達とAKYS師範を探さなきゃ(使命感)」
決意を新たに荷物を纏め教会を出ようと力強く踏み出す。
<<――BEAST――>>
とそんなくぐもった音が聞こえたのはほぼ同時だった。
「えっ」
何が起こったのか分からない。
気がつくと倒れていた。それに背中が酷く熱い。
あっという間に消え去ろうとする意識の中でKMRが思ったのは
(何で殺し合いなんかする必要があるんですか(正論))
そんな極当たり前の正論だった。
◇
物言わぬ屍となったKMRを静かに見下ろす異形。
ソレはビーストドーパントといった。
「……ほんとに変身できたな」
自分の支給品であるガイアメモリとかいう道具。
何でもこれを使えばドーパントという怪物に変身できるとのこと。
説明書を読んだ時は半信半疑だったが、成る程本物だったようだ。
「こんだけ強けりゃAKYS師範にも勝てるかもな」
もう後戻りはできない、するつもりもない。
遠野を生き返らせる為ならこの手をどれだけ汚したって構わない。
後輩を己の手で殺したと言ったら仲間達は何と言うだろう。
失望し、責めるだろうか。それでも見捨てずに自分を救おうとするだろうか。
だがもう関係ない。結局殺すことには変わりないのだから。
「長居は無用。ほらいくど~」
愛に狂ったクッソ哀れな野獣が行き着く先は果たして――――
【KMR@真夏の夜の淫夢 死亡確認】
【野獣先輩@真夏の夜の淫夢】
[状態]:健康、ビーストドーパントに変身中
[装備]:ビーストメモリ@仮面ライダーW
[道具]:共通支給品一式×2、不明支給品1~3(KMR)
[思考]
基本:優勝して遠野を生き返らせる
1:皆殺し、MUR達に会っても容赦はしない
[備考]
※参戦時期は遠野と幸せなキスをした直後
※水泳部と空手部を兼任しているという設定です
支給品紹介
【ビーストメモリ@仮面ライダーW】
野獣先輩に支給。
第31話・32話に登場した野獣の記憶を持つガイアメモリ。あっ(察し)
重戦車を遥かに凌ぐ怪力と耐久力を誇り、瞬時にダメージを回復する自己回復能力も備えている。
他作品の参加者でも生体コネクタを付けられるように、L.C.O.Gが付属されている。
最終更新:2016年03月16日 04:35