暗黒のような海が広がる真夜中の海岸。
赤いジャケットの青年が憤りを帯びた言葉を吐き捨てる。
端正な顔は殺し合いを命じた男への怒りで、不愉快気に歪んでいる
(これだけの人数を一度に拉致し、こんな首輪まで……やはりミュージアムが絡んでいるのか?)
先程確認した名簿には50人以上の名前が載っていた。
これだけの人間を一度に拉致するなど、とても一人の犯行とは思えない。
ならば、これまで幾度も戦ってきたあの組織がバックに付いている可能性が高いと彼は考える。
(もし奴らが背後に居るのだとしたら、殺し合いというのは建前で実際はメモリを使った実験という可能性もあるな…)
彼の腰にはバイクのハンドルのようなものが付いた奇妙なベルトが巻かれている。
一見玩具のように見えるこれは、彼にとって非常に重要な物である。
上着の内ポケットに入れてある『メモリ』を挿入することで、彼のもう一つの姿に変身するアイテム。
そして件の組織はこの『メモリ』が関わる事件を、何度も裏で操ってきた。
そう、今回もまた“あの男”のように人を人とも思わぬ実験を―――
「……井坂」
ポツリと呟いた名前。
それは自分の家族を皆殺しにした宿敵であり、激闘の末に全てを振り切りこの手で倒した筈の男の名。
何故目の前で死んだ男の名が名簿に載っていたのだろうか。
最初に現れたロン毛の言うとおり、殺し合いの運営者は本当に死者を蘇らせる力を持っているとでもいうのか。
或いはついこの間戦ったNEVERのように、ネクロ・オーバー技術が施されたという可能性もある。
「…もし仮にそうだとしても、俺のやる事は変わらん」
本当に井坂が生き返ったのだとしても、また己の手で倒すだけだ。
家族を殺した男を許せないというのは当然あるが、倒す理由はそれだけではない。
少し前の自分ならそれで十分だったろうが、今は違う。
自身の住まう『風都』の人間を、そしてこの場に連れて来られた戦う術を持たない人々を守る為に倒すのだ。
だが井坂は紛れもない強敵。一度倒したとはいえ、苦戦は免れないだろう。
(左達とも何とか連絡を取れるといいのだが…)
殺し合いの場には居ない仲間たち。
自分に街の流儀を教え、衝突を繰り返しながらも今では戦友となった“二人で一人の探偵”
この異常な事件を解決する為にも彼らに情報を伝える必要がある。
尤も外部との接触は当然できないよう運営側が目を光らせているだろうが。
「…そろそろ行くか」
罪無き人々を守り、宿敵をもう一度倒す決意を固めると男は移動を開始した。
彼の名は照井竜。
風都署超常犯罪捜査課に所属する若きエリート刑事。
またの名を『仮面ライダーアクセル』
復讐心を振り切った、“切り札”、“疾風”と肩を並べる“加速”の戦士が新たな戦いに挑もうとしていた。
【照井竜@仮面ライダーW】
[状態]:健康
[装備]:アクセルドライバー+アクセルメモリ@仮面ライダーW
[道具]:共通支給品一式、エンジンブレード@仮面ライダーW、トライアルメモリ@仮面ライダーW
[思考]
基本:打倒主催者
1:一般人の保護及び殺し合いに反対する者の捜索
2:井坂は自分の手で再び倒す
3:外部との連絡手段を探す
[備考]
※劇場版『AtoZ 運命のガイアメモリ』終了後からの参戦
※殺し合いにミュージアムが関わっていると考えています
最終更新:2015年09月24日 09:09