「最初に会えたのが柴田さんで良かったですよ。」
「僕も京田君がいてくれて助かるよ」
平原のド真ん中でこの2人が話していた。中日ドラゴンズのショートストッパー京田陽太と、横浜DeNAベイスターズのセカンドベースマン柴田竜拓、2人とも各球団の二遊間として活躍していたが、今期は不調気味ではあるが、侍ジャパン候補としては十分な実力だろう。
「まさかこんなことになるなんて、京田くんはこれからどうするの?」
「俺は人を集めてゲームを打破したい。そのためにも人が集まりそうなところに行きたいです。」
京田は地図を取り出す。
「病院か、コンビニか、ショッピングモールの何処かに行こうと思ってるんですけど、何処がいいと思います?」
「今いるのはGー7近さでいえばGー8のコンビニ 、でも色々と手に入りそうなのはIー9のショッピングモール、集めるって話しならショッピングモールじゃないかな?」
柴田が地図を指差しながら言う。
「ショッピングモールですか?それは何故?」
「コンビニだと狭いし集まりにくいよ、何人かで話し合えそうなスペースも少ないし」
「なるほど、じゃあ早速行きましょう」
「そうだな、その前に一応武器を装備しておこう。」
カバンからグロック17を取り出しそれを見せる。
「良さそうな銃ですね、俺の支給品は包丁ですよ。」
京田も柴田と同様支給武器の包丁を取り出す。
「じゃあ、行きましょう」
2人はショッピングモールへと歩き出した。
「柴田さん、」
「どうした?京田?」
その時一つの銃声が起こった。
それは柴田のグロックから、
でわなくて、
「このゲームはお人好しから死んでいくんですよ。」
京田のデリンジャーからだった。
どうして彼が武器を2つ持っているのか?
試合開始時京田は民家内にいた。
そこで包丁を調達してから移動していたのであった。
そのことを柴田が知ることはもう無いのだが。
「あなたの装備は貰っていきますよ。」
京田はグロック17と柴田のデイバッグを拾い上げる。
「さようなら、柴田さん、今からあなたのオススメのショッピングモールに行ってきますよ。人が多く集まるなら、たくさん殺せますし。」
笑みを浮かべその場から立ち去っていくのであった。
柴田竜拓死亡残り25人
時間午前0時30分 現在地Gー7平原
状態表
【京田陽太@中日ドラゴンズ】
【状態】健康 返り血
【装備】グロック17(16/17) 包丁
【道具】支給品一式×2 9x19mmパラベラム弾(85/85) レミントン・モデル95・ダブルデリンジャー(1/2)
41口径弾(10/10)
最終更新:2018年06月23日 06:33