全てを食らう牙の王 前編

「はあっ!」

ガイと王蛇の戦いはメタルホーンとべノサーベルの打ち合いになっていた。

「中々いいなあ、喰い甲斐がありそうだ。」

この戦いは王蛇が優勢であった。

「お前なんかに喰われてたまるか!」

ガイがメタルホーンで王蛇を殴打する。

「獲物の分際で!」

王蛇も負けじとべノサーベルで頭部、右肩、胸部、を殴打する

「おらああああああああぁぁぁ!」

ガイもメタルホーンで殴り、反撃をしようとするが、

「なにっ!」

突如現れたエビルダイバーに襲われる。

「ちょうどいい、俺に従え、」

エビルダイバーはそのまま王蛇のコントラクトのカードに吸い込まれる。

SWING VENT

王蛇は自らの新たな力、エビルウィップを使い、ガイを痛ぶる。

「僕は、、、こんなところで、、、死ねないんだよ!」

突進してくるが、王蛇はそれを防ぐ。

FINAL VENT

王蛇の新必殺技であるハイドべノンが発動されて、エビルダイバーに乗った王蛇がガイに突撃する。

CONFINE VENT

それをガイは無効化する。

「なんだと!」

王蛇は地面に上手く着地する。

「はあああああああああ!」

ガイはそこに殴りかかる。

「無駄だ!」

王蛇はエビルウィップとべノサーベルで防ぐ。

「このままじゃ、やられる、」

遠野日和は牙王がもう一体モンスターと契約しているのではないかと思っていた、
それ故もう1枚コンファインベントを使った後にもう一度ファイナルベントを撃たれたら終わりであると考えていた。

(ゴメン、郁弥、こんなところで、神様、人を殺してしまった僕ですが最後にせめて、郁弥に会わしてください。)

殴打されながら日和はそう念じていた。

「日和ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

目の前に現れたコウモリの騎士の戦士、仮面ライダーナイトが王蛇を攻撃し、仮面ライダーガイ、遠野日和を助けたのだった。

数分前
『皆さん!私は小鳥遊紡です!私は今遠野日和という人に利用されています!今私の声がするところに来ると殺されてしまいます!だから来ないでください!絶対に来ないでください!陸さん、今までありがとうございました!さよなら、陸さん』

「そんな、マネージャー、、、」

「嘘でしょ、日和、」

小鳥遊紡の叫びを聞いた2人は大きなショックを受けていた。
七瀬陸は小鳥遊紡が今にも殺されそうな状況であることを、桐嶋郁弥は親友である遠野日和が自分の悪い予感通り、戦いに乗り、今人を殺そうとしている状況であることを、

「陸、僕は今から日和を止めに行くよ、陸はどうする?」

「俺も行きます、危険だから来るなってマネージャーは言ってますけど俺は助けれるなら助けたい、自分の身が危険に晒されそうでも俺は、マネージャーを助けたいです!」

「僕も日和を絶対に止める!」

こうして2人は声のする方へ駆けつけ、2人の目の前には王蛇にボコボコにされているガイの姿が見えた。

「行くよ、陸」

「はい!郁弥さん」

「「変身!」」

七瀬陸は赤き竜の戦士、仮面ライダー龍騎に桐嶋郁弥は黒きコウモリの戦士、仮面ライダーナイトに変身する。

「日和ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

そしてナイトは王蛇に攻撃したのであった。

「郁弥、どうして、」

ナイトはガイの方を向き、ガイの変身者が遠野日和であることを理解する。

「日和ぃ!お前なんてことしてんだよ!」

ナイトは自らの剣であり、召喚機のダークバイザーでガイを切りつける。

「俺の邪魔をするなあああああ
ああ!」

王蛇がそれを攻撃しようとするが、

「はあああああああああ!」

龍騎が王蛇に殴りかかり、それを止める。

「アンタの相手はこの俺だ!」

「威勢のいいガキだな、名前はなんだ?」

「七瀬陸だ、」

「七瀬陸、あの女が言っていた男か、」

王蛇は小鳥遊紡の死体を指さす。

「そんな、、、マネージャーが、、、」

「俺に隙を見せるな!」

「うわっ」

王蛇が龍騎をべノサーベルで殴打した。

「教えてやろう、あの女を殺したのは俺だ、」

「お前がマネージャーを、、、許さない!」

SWORD VENT

「はあああああああああ!」

ドラグセイバーで龍騎が王蛇を切りつける。

「お前も喰い甲斐がありそうだなあ!」

王蛇も負けじとべノサーベルで叩きつける。

「うっ、」

戦闘に慣れていない七瀬陸にはキツイものであった、
一方桐嶋郁弥と遠野日和は

「日和!なんで殺したんだよ!」

「僕は、郁弥のためにやったんだよ、郁弥を守るためにね、」

「そんなの僕のためじゃないじゃないか!」

桐嶋郁弥の拳は遠野日和の顔面にヒットする。
遠野日和は今ガイの鎧を身にまとっているがそれでも痛く感じた。

「そうやっていつも僕のためとか言って、周りに迷惑かけて、今回は人殺し、そんなで僕は喜ばないよ!」

「郁弥はそれでいいんだよ、僕は感謝もされないけど、郁弥を守りたい、優勝させたい、それだけなんだ!」

2人の感情がぶつかり合う。

「そんなんで良いわけないだろ!」

郁弥は再度日和を殴る。

「何人殺したんだ?」

「なんでいきなりそれ聞くの?」

「いいから、答えろ!」

「2人、だよ、」

「その2人にも僕と同じように人生があったんだ、なのにどうして!どうしてそんなことするんだよ!」

郁弥は胸ぐらを掴む。

「そりゃ、郁弥に生きて欲しいからだよ、」

「なんで僕のことばっか考えるんだよ!僕のことを大切にしてくれてるのは嬉しいよ、でも、他の人のことももっと考えろよ!」

(郁弥、泣いてる、)

桐嶋郁弥の声からは仮面をつけているのに泣いているということが察せた。

(僕は郁弥のことばっか見て、悲しませて、、、1番郁弥のこと見れてないじゃないか、、、)

「ゴメン、郁弥、僕が悪かったよ、」

「日和、、、」

「僕はやり直せるかな?郁弥、」

「日和ならできるよ」

桐嶋郁弥は遠野日和を抱きしめる。
2人は今仮面ライダーに変身している状態だがお互いの熱を感じることができていた。

「こいつは全然だ、弱いなあ、」

その時、2人の耳に牙王の声が届き、その方向を見ると、王蛇にいたぶられている、龍騎の姿があった。

「陸!」

ナイトは必死に止めようと走り出した。

「来たか、ならばこれで一気に喰ってやるよ」

FINAL VENT

王蛇の必殺技、ベノムクラッシュが龍騎を助けにきたナイトに向けて発動される。

「郁弥危ない!」

「日和!?」

「うわああああああああああ!」

ガイはナイトを押し退けてベノムクラッシュを受けてしまう。

「そんな、日和、」

地面にはダメージにより変身が解除された遠野日和の姿があった。

「郁弥、ゴメンね、やっぱ僕、死んじゃった人達に申し訳ないから、先に逝くね。」

「そんな、ダメだよ!嫌だよ!日和!」

(今までありがとう、、、郁弥、、、)

遠野日和の目が自然によって閉じられた。
もう二度と開かないように、

「お前、絶対に許さない!」

「良い威勢だ、かかってこい!」

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最終更新:2018年12月23日 20:32
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