第9話 白い恋人

「最初に志村さんみたいな良い人に会えて良かったです」



「僕も中川さんみたいな人と合流できて嬉しいです。」



戦うことが出来ない、特に賢いわけでもない、守られる側の立場である少女、中川典子は優しい笑顔の心優しそうな男性、志村純一と出会っていた。



「でもこの先どうしましょう、、、秋也君も死んでしまったし、、、」



中川典子の目からは悲しみの篭もった大粒の涙が零れ落ちてゆく。



「大丈夫、俺が守るから、それに秋也君って人の仇も絶対にうつ」



志村純一は拳を強く握り、中川の方を見る。



「でも、そんなことできるんですか?」



中川典子も志村純一の方を見る。



「できるさ、だって俺は仮面ライダーだからね、」



「そう、仮面ライダーさ、人々を守るために戦う戦士、

それが仮面ライダーさ、」



中川典子の顔に笑顔が戻った、

仮面ライダーという正義の味方と出会うことが出来たことによる安堵だ、

なんせ彼女のような力のない人間が戦いに乗る者に遭遇してしまえば殺されることは確実だ、

だが、志村純一がいればもう安全、

彼女の笑顔はその安堵からくるものであった。



「兎に角、まずはお互いの情報を共有しようか」



「わかりました」



まず志村純一はアンデッドと戦ってきた自らの世界の話をし、この戦いには知り合いは誰もいないことを話した。



「不思議ですね、私はクラスメイトが何人も呼ばれてるのに、それにアンデッドとか私の知らないことばかりですね、」



「うん、そうだね、知り合いが呼ばれてる人と呼ばれえない人の違いとかよくわからないね、」



「そうですね、それと、、、」



そして中川典子は自らの知り合いを紹介していった、

さらにそこから話をしていくと2人はあることに気が付いた。



「なるほど、どうやら俺達は異世界の住民同士みたいですね、」



これは恐らく多くの参加者が気づくことだろう、

特にこの2人の場合は暮らす国も違えば年代も違う、明らかな事実だろう。

多分これに気づくのを後何回か描写しなければいけないがそれはさておき、



「志村さんはどんな仮面ライダーに変身するんですか?」



「俺?俺は仮面ライダーグレイブってライダーに変身するんだ。」



志村のPDAからグレイブバックルが取り出される。



「これとラウズカードを使って変身して戦えるんだ、」



「すごいですね、これがあればなんとかなりそうですね、」



「うん、それより君の世界には仮面ライダーのような奴はいないのかな?」



志村純一はあることを考えていた

それは参加者の共通点である。

平行世界から来たということはわかっているが何故なのかがわかっていない

彼はある仮説を建てた、アンデッドではない別の怪人と彼らとは違う別の変身ヒーローが戦っている世界の住民、つまり参加者全員が何らかのヒーローが存在する世界の住民であるという仮説である。



「そういうのは全然ないですね、でも、、、」



そう言いながら中川が俯き、

志村は自らの仮説が靴がえった悔しさよりもそれを気にした。



「どうかしたの?」



「ええ、確かに戦うヒーローはいませんでしたが、七原君は私達のヒーローみたいな存在だったなーって思って」



中川典子が微笑む。



「ヒーロー?確かに七原君は正義感の強そうな人だけど、、、」



「確かにそうですね、でもそれだけじゃないです」



中川が立ち上がる。



「七原君にはプラスパワーがあります。」



「プラスパワー?なんだい?それは」



「七原君って前向きで人を元気付ける力があるんです。それがプラスパワーです。」



「そうなんだー、七原君ってそんなんにすごい人なんだね、」



「ええ、でも、、、」



オープニングで見せしめとして殺された時の光景がフラッシュバックしていく、

青い炎に焼かれて灰となり三村の腕の中で死んでいく七原秋也のことが、

このことを思い出し中川はまた俯く。



「大丈夫、絶対に俺が敵を討つから、兎に角三村君達信頼出来る仲間を探しにいこうか」



前向きであった、中川からしたらもう1人のプラスパワーのような存在になるかもしれない、

それほど明るい男が志村純一という男である、



「そうですね、、、私たちならきっと出来まず! じゃあ志村さん、早速仲間を集めて――」



「良い心意気だ」



だがしかしそれはあくまで表の顔である。



「感動的だな」



「え?」



状況は一転した

良い状況から悪い状況へ

志村純一は白い死神のような化け物、アルビノジョーカーへ



「だが無意味だ」



中川典子は全てが遅かった、動揺で動きも遅かった

そして何より志村純一の正体に気づくのが



死神、ジョーカーの鎌は中川典子の肉と骨をつん裂いて2つの肉片を作り出した。

中川典子の上半身だったものと下半身だったものである。



中川典子死亡残り38名



死神は立ち去る、

仮面ライダーになって戦うことのできない中川典子は戦力外だ

なので彼女のPDAだけを奪い後は用なしである



(この調子で、確実に参加者を間引いて行けば、やがては勝利に繋がる筈だ!)



鬼札、ジョーカーの狙いは優勝である。

主催者に対抗することより優勝すること、それが一番確実だと考えた



(さて、行きましょうか、)



死神ジョーカーは戦場を行く。次の獲物を見付け、その命を摘み取る為に。



午前0時30分頃 H-6森林

【志村純一@仮面ライダー剣】

【状態】健康

【時系列】不明

【装備】グレイブバックル

【道具】支給品一式×2 不明支給品×5 中川典子のPDA

【思考・状況】

0、ステルスマーダー

1、騙し討ちで参加者を間引く

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最終更新:2019年05月12日 08:07
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