「…30分経った…でも帰ってきてない」
病院の方を眺めながら呟くめろりん。
(プリンは引き返さないでと言ったけれど…)
やはり心配になり引き返そうとする。
「確かに心配、だけど…プリン自身がそう言ったんだから…」
どうしようかと迷っていると、
「そこに、誰かいるのか」
後ろから声がかかる。
その声に素早く反応し振り向く。
そこに立っていたのは…体をボンデージに包んだ男だった。
「そうか…連れの男に言われてここまで逃げてきたのか」
「ええ…ですけど…」
めろりんが疑いを含んだ声で返す。
そして出来るだけ疑われないようにしているヴァン。
(この人を…信用していいのかな)
「銃声を追って来たら、いったい何だこれは」
少し息を乱し、その場に立ち止まる穴。
(死体だ…どうやら中にもあるようだ…)
血溜まりに足を踏みこまないようにし歩く。
…その時あることに気づく。
「…足跡?どこに向かってるんだ…?」
街の入り口で双方の支給品を見せあう。
「それは…鎌?あと…蟹?」
めろりんの支給品を見て呟くヴァン。
(蟹…吾作か?いや違うな…)
「あなたは?」
「俺は、確か車が入ってたんだ。べんつだったか…」
『べんつ』と言う単語に少し反応するめろりん。
(べんつ!?すごい運だなあ…)
「あとは…ムチだ」
そう言い、デイパックからムチを取り出す。
先が幾つにも分かれているタイプの物だった。
二人が荷物を片づけている時…。
「あ、めろりんだ」
誰かが2人に近づいてきた。
「…下痢さん?」
体には所々血が付いてはいるが、確かにそれは下痢だった。
手には、ワルサーPPKと…プリンが持っていたはずの狩猟用狙撃銃を握っていた。
「えっ…それ持ってるってことは…」
それを見て、全てを悟る。
「そうだよ。プリンは殺した…この手で」
「おいおい…あいつは一体なんなんだ?」
足跡を追跡し、街の近くまで来た穴。
(かなりの装備だ…あと体の血の量からすると既に2、3人は殺したのか…)
なおも追跡を続ける…が。
カランッ…
足元に捨ててあった空き缶を蹴飛ばしてしまった!
(しまった…
後悔先に立たず…だな)
その音を聞き付けて男――下痢が近づいてくる。
「隠れても意味ないな…戦うか」
そう思い、相手の動きを図り、間合いに入った瞬間!
「おらっ!」
手に持つ高周波ブレードで一閃する!
…だが穴の予想は外れた。
(しまった、外した!)
外したことで、体勢が大きく崩れる。
そこをすかさず斬鉄剣で薙ぎ払う下痢!
「うおおっ!」
咄嗟にブレードを構え防御する…が。
鋭い金属音と共にブレードが壊れた。
「な…何だと?」
驚きを隠せず酷く狼狽する。
その一瞬の隙をつき、追撃を加える下痢。
「く…かわしきれなかったか」
腕から血を流しながら呟く穴。
「これで…終わりだっ!」
最後の一撃を加えようとする。
その時。
背後から銃声が響き、穴の顔に血が降る。
「あぐ…」
下痢は手に持っている斬鉄剣を落とし、肩を押さえている。
その銃声の主は…めろりんが握っているワルサーP38だった。
「早くこっちに!」
めろりんが穴に向かって呼びかける。
何とか立ち上がりその場にブレードの残骸を捨て走り出す穴。
…その時、すかさず斬鉄剣を拾う。
(武器が無いんでな、貰っておくぞ)
「穴だったのかー、大丈夫?」
「何とか大丈夫だ…だが治療しておいた方がいいかも知れない」
そう穴が言うとめろりんはデイパックから消毒薬等を取り出す。
「あんたは…誰だ?」
ボンデージに身を包んだ男に問いかける。
「俺は、ヴァン・ダークホームだ。よろしく」
ヴァンが差し出した手を握り返す穴。
腕に巻かれた包帯をさすりながら立ち上がる。
「そこの子…こっちに連れてこないと危ないんじゃねーのか」
チルノを指さしながら言う。
「そうだね…こっちに来てー」
めろりんがチルノに呼びかける。
こくりと頷き、こっちに走ってくる。
その時、物影から誰かが飛び出した!
「!」
そしてそのままチルノを羽交い絞めにする。
「お前…まだ生きてたのか」
羽交い絞めにしているのは…さっき肩を撃たれたはずの下痢だった。
さっきの弾丸は少しかすっただけだったようだ…。
「苦しい…離してよ…」
チルノが顔に苦悶の表情を浮かべる。
「おい、とっとと離せよ!」
穴が怒りを込めた口調で言う。
だが下痢は冷静な、だが狂気をはらんだ表情のまま離そうとしない。
「もっと…血が…」
そう呟き、手に持つPPKをチルノの背中に突き付け、
「欲しいんだ」
引き金を引いた。
その瞬間、チルノの胸から血が飛び出す。
「チルノ!下痢さん、何てことを…」
だが、めろりんの悲痛な叫び声をよそに立ち去ろうとする下痢。
「逃がすかよ。めろりんは手当を」
急に走り出し、下痢を追跡する穴。
そして走ってチルノの下に行くめろりん。
めろりんがチルノの所に付いた時、もう息は絶え絶えになっていた。
「めろりん…あたい…死んじゃうの…?」
「そんなことない!すぐに治療するから…!」
そうは言ったものの、素人目からしてももう治療しても無駄と言うことが分かった。
「でも大丈夫だよ…あたいはさいきょーだから…大丈夫…だもん」
そう言い残し、チルノの意識は途絶えた。
「だめだ、逃がした。そっちは…」
それ以上は、言えなかった。
「そんな…どうして…何で…」
チルノの亡骸を抱えうつむくめろりん。
(プリンに続いてチルノまで…何でこんなこと…)
その目からは、ポロポロと涙がこぼれていた。
「逃げ切った…もっと…もっと血が欲しい」
虚ろな表情で、病院へ続く道をとぼとぼ歩いて行く下痢。
その顔からは、虚無感と微かに除く狂気が見えた。
一日目/朝/F-7:街:入り口】
【穴@板対抗BR】
[状態]:健康、血まみれ
[装備]:斬鉄剣@板対抗BR
[所持品]:支給品一式、業務用ポッキー@テラカオスバトルロワイアル
[思考・行動]:
基本:ゲームに乗る…?
1:さっきの男(下痢)を見つけ次第殺害する。
※F-7とE-7の間付近に壊れた高周波ブレード@メタルギアソリッドシリーズが落ちています
【めろりん@板対抗BR】
[状態]:健康、悲しみ(大)
[装備]:風切り鎌@かまいたちの夜、ワルサーP38(7/8)@板対抗BR、ノートパソコン@現実
[所持品]:支給品一式、蟹@本格的 ガチムチパンツレスリング、治療道具(6人分)、宇理炎@SIRENシリーズ
[思考・行動]:
基本:人は殺したくない。
1:チルノ、どうして…
※プリンの死を知りました。
【一日目/朝/E-7:病院への道】
【下痢@板対抗BR】
[状態]:健康、「ふうのしん」発症(85%)、肩に擦り傷、発狂
[装備]:ワルサーPPK(6/9)@板対抗BR
[所持品]:支給品一式、「ふうのしん」の枝@かまいたちの夜、狩猟用狙撃銃(6/7)@SIRENシリーズ
火掻き棒@SIRENシリーズ
[思考・行動]:
基本:欲望のまま行動する
1:もっと血が欲しい
【チルノ@ニコニコ動画 死亡】
死因:射殺
最終更新:2010年03月06日 19:25