魔法少女とロボット少女 ◆yVXuy0xeGI
――――今度生まれ変わったら、天使のようなロボットに...
――――リルル、あなたは今、天使のようになっているわ
――――嬉しい。涙なんか流すロボットなんか、変よね?
――――二人は、ずっと友達よ
――――...お友達...
少女――――――リルルもまた、困惑していた。
...これは一体どういうことだろうか?
目が覚めたら機械的な謎の空間にいて、そこでアレクシスという奴に殺し合いをしろと言われた。
あれは恐らくロボットだろうが、一体どのような目的で殺し合いを強要するのだろうか?
ただ単に私たちを殺したいだけなら、あの場で全員の首輪を爆発させればよかったのだ。
なのにそれをせず、わざわざ殺し合いという舞台を設けた。
とすれば私たちが殺しあうこと自体に意味がある、ということか?
そもそもなぜ自分は生きている?
自分はあの時、確かに鉄人兵団と共に歴史から消滅した筈なのに。
「あのアレクシス、というのに復活させられたのかしら?」
何のために?この殺し合いに参加させるためだけに、復活させたのか?
...だとしたらこの上なく腹立たしい。
「...考えていても仕方がないわ。まずはどうするかを決めないと。」
この殺し合いに乗るべきか、否か。
ここから脱出するためには、自分以外の参加者を殺して優勝しなくてはならない。
リルルは悩んでいた。
少し前までの自分だったら、躊躇せずに乗っていただろう。
リルルはロボット惑星メカトピアを支配する鉄人兵団の地球人総奴隷化計画の実現のため、
兵団の到着に先駆けてスパイとして地球へ単独潜入した少女型アンドロイドである。
元々地球人のことは奴隷としか思っていなかったし、ここから脱出するために殺すなど造作もないこと。
だが、彼らと出会って、その考えは変わっていった。
のび太くん、そしてしずかさん。
敵である筈の自分を助けて、仲間だと言ってくれた。
彼らと接する中で、人間に対する見方が変わっていった。
「そういえば、のび太くんたちも参加しているのよね...」
先ほど目を通した名簿の中に確かにその名前があった。
野比のび太
ドラえもん
剛田武
少なくとも彼らを殺して優勝するなど今のリルルには無理だ。
とすれば、主催者を倒して脱出することを目指すべきだろう。
そう結論付け、リルルは地図で自分の位置を確認したのち、デイバッグの中を見て
支給品を確認した。
と、そこでバッグの中から何かが出てきた。
「あら?これは...」
それは赤くて小さい、ドラえもんにそっくりなロボットだった。
「ドララ、ドラ、ドラ!」
「この子、ドラえもんにそっくりね...ミニドラ、っていうのかしら?」
「ドラ、ドララ」
「私はリルル。あなたと同じロボットよ。のび太くんたちとは...友達だわ」
とりあえずお互いに自己紹介と簡単な状況説明を済ませた。
するとミニドラは地団太を踏んで怒り、ドラえもんやのび太たちが心配だといった。
「私もこれから彼らを探すところよ。協力してくれないかしら?」
「ドラ!」
そういうとミニドラはポケットから小型のピンク色のドアを出した。
「ドララ~(どこでもドア~)」
この道具は知っている。確か、行きたい場所を行ってドアを開けると、すぐにそこに
辿り着けるというとんでもない代物だ。しかし...
「...小さすぎて私には通れないわ。」
「ド、ドラ...(ピコーン!)ドラ、ドララ!」
「え?一人でドアを通ってドラえもん達のところに行けないか試してみる?」
そう言ってミニドラはドアに入っていった。が、
パーンッ
ドアに入ろうとするとバリアみたいなものに阻まれてしまった。
「ド、ドラ...」
「...やっぱり無理か。まあ、こんな強力なアイテムを放置しておくわけないわよね
他に何かいいものはないかしら...」
デイバッグの中を漁ってみると、ステッキのようなものが出てきた。
「!ドラ、ドララ」
「成程、たずねびとステッキっていうのね。これを使えばのび太くんたちを探せそうだわ。
早速使ってみましょう」
リルルはのび太の居場所を探すように言った。ステッキは北西方向に倒れた。
「こっちにのび太くんがいるのね。行ってみましょう」
「ドラ!」
リルルとミニドラはステッキのさす方向に向かって進み始めた。
「...見つからないわね。本当にこっちであってるの?」
「ド、ドラ...」
実のところたずね人ステッキの的中率は7割程度。あっている可能性は高いが絶対に大丈夫
とも言えなかった。
その時、遠くから人が駆け寄ってくるのが見えた。
「!?誰?のび太くん?」
もしかしたらこの殺し合いに乗っている人間かもしれない。
リルルとミニドラは警戒態勢をとった。
来たのは自身と同じピンク色の髪で、奇妙な姿をした少女だった。
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、...あの!貴方ですか?殺されるって叫んでたのは」
「...え?」
少女は自分の前で止まるなり、そんなことを言ってきた。
~自己紹介&事情説明中~
「...困っている人の心の声が聞こえる能力、ね。それに魔法少女。地球人にはそんなのもいるのね」
「うん。でもリルルちゃんも凄いよ。どこからどう見ても人間にしか見えないのに。
それに...ミニドラだっけ?可愛いな~」
「ドララ~///」
魔法少女。
一応地球を調べた時に名前くらいは聞いたことはあるが、しかし実在していたとは。
いや、或いは...
(パラレルワールド、という可能性もあるわね)
あのアレクシスの力がどれほどのものかは分からないが、もし数多の平行世界から
参加者たちを集めているとすれば、その中には強力な能力を持った奴もいるかもしれない。
殺し合いに乗る参加者が出なければいいが、そんなに甘くはないだろう。
リルルにとって非常に興味深い情報ではあったが、それ以上に聞き逃せない情報があった。
「それで、その追われている声の主は、本当に"ドラえもん"、と言っていたの?」
「うん。リルルちゃんのお友達、なんだよね?」
「ええ。間違いなくのび太くんよ。たずね人ステッキが指している方向も同じだわ。
この先でのび太くんが誰かに襲われているのは間違いなさそうね。」
「ドラ、ドラ!」
「ええ。早く助けてあげましょう。貴方も付いてきてくれる?」
「もちろんだよ!助けを求めている人は絶対に助けてあげないと!」
「なら、急ぎましょう」
こうして二人の少女とミニドラは、のび太を助けるべく声の聞こえるほうに向かっていった。
果たしてリルルはのび太と再会できるのか?スノーホワイトはラ・ピュセルと再会できるのか?
二人の行く末は神のみぞ知る。
【G-4/街 深夜】
【スノーホワイト@魔法少女育成計画】
[状態]:少し疲労
[装備]:魔法の杖@魔法少女育成計画】
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×1~3
[思考・行動]
基本方針:殺し合いを止める。困っている人を助ける。
1:リルルと共に声の主(のび太)を助けに行く。
2:ラ・ピュセルに会いたい。
3:他の魔法少女の行動が気になる。
※ファブを倒して殺し合いが終わった直後からの参戦です。
※魔法「困った人の心の声が聞こえるよ」の可聴範囲は自身のいるところから
周囲1マス分くらいです。(例:G-4にいる場合、F-3,F-4,F-5,G-3,G-4,G-5,H-3,H-4,H-5
にいる人の心の声が聞こえてくる)
【リルル@ドラえもん】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:ミニドラ、たずね人ステッキ、基本支給品一式、ランダム支給品0~1
[思考・行動]
基本方針:のび太たちを連れて殺し合いから脱出
1:スノーホワイトと共にのび太を助けに行く。
2:仲間と合流したい。
3:邪魔者は排除する。
※消滅後からの参戦です。
※参加者たちはパラレルワールドから集められているかもしれないと推測しています。
【ミニドラが所持している秘密道具(どれもスモールサイズです)】
・どこでもドア(現在使用不可、小さすぎて普通の人間は通れない)
- ひらりマント
- 通り抜けフープ(小さすぎて普通の人間は通れない)
- 空気砲
- 他1~5個
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最終更新:2019年05月25日 00:31