概要
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WILLCOM が販売していた W-SIM ジャケットの一つ
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WILLCOM での分類上はスマートフォンとされるが、音声通話機能は無い
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W-SIM 以外での通信手段は無線 LAN (IEEE802.11b/g)のみ。当然テザリングはできない
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カーライルが資本を引こうとしていた時期の端末であり、当初のコンセプトはともかく、色々と残念な結果になってしまっている
特徴
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バイブルサイズのシステム手帳に綴じるためのアダプターが付属(バンパー兼用)
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ほぼフルセットの NetFront 3.5 搭載
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Flash Lite 搭載
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PDFビューア搭載
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jig ブラウザを無料で使える
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jiglets というガジェットを開発/インストールできる
難点
アプリ面
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Windows CEを搭載しているが jiglets 以外は全くインストール不能
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jiglets 同士以外でのマルチタスキング不能
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バックアップソフトが無い。ブックマークや接続情報等は備忘録に控えておく必要がある
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圧縮ファイルの展開ができないため、例えば、ZIP で圧縮された PDF 文章を読むことができない
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テキストファイルの表示もできない
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ステレオヘッドホン端子があるが、音楽/動画再生アプリは無い
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jig ブラウザ/ jiglets は http および https をサポートするが、https は jig サーバ経由となり、また、jig サーバまでは暗号化無し(利用許諾書の第5条参照)
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各アプリの作りこみが不十分で、ただ買って載せた感が強い
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脱獄したくとも、バージョンアップファイルが暗号化されている念の入れようで解析する手立てが無い
ハード面
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CPUは USB on the go に対応しているため、カタログ上は USB 2.0 を謳っている。ただし、下記理由により 実質 USB 1.1 接続であり虚偽同然の記載である
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USB ホスト機能はソフト側で殺されている
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通信速度は CPU の仕様上 USB Full speed (USB 1.1 での最大速度)までに制限されている
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PCと接続すると充電と同時に microSD が読み書きできるようになる
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タッチパネルは感圧式であるため位置読み取り精度は高い
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薄型化のため強度はあまり高くなく、ガラスが直ぐ割れる。システム手帳の中央付近に入れておくのが吉
電源面
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サスペンド/レジュームは相当に早い(ほぼ瞬時)が、サスペンド状態での電池の減りはかなり早い
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小まめに電源オフ(電源スイッチ長押し)すれば電池は殆ど減らない
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コールドスタートに要する時間は1分程度
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純正の電池はリチウムイオン充電池 3.7V 1500mAh
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純正のACアダプタは 2A もの大容量。これを以ってしても電源オフ状態で完全充電まで3時間かかる。UPB10を含め、市販の USB 充電器で代用することはほぼ無理。どこでお漏らししてるのか。
サポート面
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電話をすると東芝とウィルコム間でたらいまわしにされる
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東芝としては無かったことにしたいらしく、PC用ページは閉鎖されている
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今後続々バージョンアップ予定、というのも嘘であり、発売以降、致命的バグフィックス以外なされていない
結論
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同じ厚みの紙リフィルと USB メモリの方が余程役に立つ
最終更新:2013年01月03日 12:18