#image(center,Haruto.jpg) 声:鈴木達央 / 水原薫(幼少) 狼座の栄斗(読みはハルト)。13歳。 出身は富士山麓に隠れ住む富士流という忍術を操る忍者一族の末裔の忍者聖闘士。 同世代の聖闘士たちの中では随一の多彩な技(忍術)爆薬や武器を使う 全属性対応のスーパー聖闘士である。 「ニンジャセイントは海外のファンを引き付けられる」という理由で 若林豪プロデューサーの強い意向によりレギュラー入りしたキャラ。 あまりにも何でもアリな昭和テイストな忍者っぷりにより、 世界観をぶっ壊すキャラとして物議を醸している。 ***問題点 ①ギリシャ神話モチーフの世界に顕れた和風ニンジャセイント 聖闘士星矢Ω自体がそもそも原作のギリシャ神話モチーフの世界観をあまり尊重していないが、 ギリシャ神話の世界に忍者って何だよ!?と発表当初から視聴者の度肝を抜いたキャラ設定だった。 「忍者は風魔の小次郎も描いてるし、車田先生の世界観に合う」と若林豪は述べたが、 無茶苦茶な理論である。「なら学ラン着せて木刀持たせろよ」と車田ファンはツッコミを入れた。 栄斗の性格は「クール」とされており、ビジュアルは眼鏡にスーツで忍者とは程遠いイメージである。 しかし使う忍術は変わり身の術(いつの間にか服を着た木にすり替わっている)等の、 昭和の香りが漂うなんでもあり忍術だった。 あまりの馬鹿らしさと期待通りの世界観破壊ぶりに、登場後すぐネタキャラ扱いに。 ただし性格がクールとされている通り、あくまでも大真面目に忍術を使い 他の登場人物も凄いと感嘆しているため作品自体をチープにする笑えない面も。 ②忍術が酷い・武器火薬を使いまくる 栄斗自身の属性は土となっているが、 忍術とは火も水も使うと豪語し水鉄砲等を放ち、Ωの独自設定も無意味にしてしまう。 聖闘士はアテナが武器を嫌い、それを持って戦うことを禁じているため素手で敵と戦うという設定があるのだが、 栄斗は武器を使いまくる。鋭いクナイや、果ては爆弾なんかも使う。 忍術と称しタコで空を飛んだりする。 テーマパークみたいな忍者の里に里帰りした際には親父が口寄せの術を使ってなぜか巨大サソリを呼び出した。 サソリを倒す際に忍法・水遁 絶対零度という原作ファン激怒の技を使ったりもした。 …とにかく聖闘士らしくない魔法のような忍術がギャグのようで大不評となった。 ③拾った聖衣で聖闘士に 原作にも狼座の聖闘士・那智が登場するため、 その関わりはどのようなものかとの議論も当初はなされていた。 しかし先代の狼座の聖闘士は芳臣という忍者の里で兄のように慕っていた男という設定になっており、 那智と何の関わりもなかったことから設定の齟齬に批判がおきた。 また、栄斗は芳臣が絶命した際に聖衣石を持ち去り聖闘士になっていたため、 聖闘士の修行はしていない(忍者だから何とかなった)ということになり、 過去まで全てが「世界観にそぐわない・世界観を壊すキャラ」であることが判明してしまった。 ④そもそもこいつは必要なのか マルチ属性で洞察力に優れ知識豊富で頭も良いチートキャラとして登場したが、 局面によって強さは伸縮自在となり、役に立たなくなる。 気まぐれな面があり、光牙達とは行動をともにしたり無断で離れたりする(そして何話も音沙汰無しとなる)。 兄者を殺した時貞が水瓶座の黄金聖闘士に昇格した事でようやく敵と因縁が生まれたものの 前半は玄武との戦いがメインになりまた空気化し ようやく見せ場はあったもののその回がアモール登場、ミケーネ離脱、人馬宮通過などなど 色々詰め込んだ回+作画も微妙だったため決めきれずに終わってしまう。 また基本的に栄斗メインの回は初登場以外ほぼ捨て作画を当てられる事が多かったり 時貞回が終了してからはセリフもまともになしと見事にスタッフの持て余しが露呈した。 新生聖衣編では、バンドのボーカルを担当。 「俺の戦いは終わった。兄者とのことも」 「俺の生きる道はロックンロールなのだと。戦いの中には、俺の叫びは届かない」 「今の俺が仕えているのはアテナではない。ロックだ!」 などと地上の平和やアテナよりもロックンロールを選んでおり、その聖闘士にあるまじき姿勢を 責める昴を逆に打ち倒す救いようの無さまで見せた。 そもそも芳臣の死体からクロストーンを奪い勝手に聖闘士になったわけであり、アテナや教皇に任命されていなかったので 元々聖闘士の器ではなかったが、新生聖衣編でアテナ<<<ロックという価値観が描かれ、底が露呈した。 問題点:アテナや地上の平和よりもロックを優先すると言っておきながら、最後にはバンド仲間やファン全員を見捨てて放置する人間性。 眼鏡をしたまま水の中に顔をつけ、さらに水道水を出しっぱなしにしたまま出ていくというキッズアニメに相応しくない奇行を取る等聖闘士以前の問題児である。