アプス

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アプス - (2013/04/04 (木) 22:48:32) の編集履歴(バックアップ)


本当に唐突に現れた、マルス編のラスボス(多分)。
それまでメディアが暗躍しており全ての黒幕であることを匂わせてはいたものの
マルス以上の敵の存在などは何の伏線もなく一度も名前や存在の仄めかしはなかったのだが、
マルスがわりとアッサリ死んだ後に
47話にてアモールが自分の身体に埋め込んでいたマルスのギャラクシーメイル(鎧)の中で増幅した闇の力(謎のパワーアップアイテム)を光牙に埋め込み、
「さあお目覚めくださいアプス様!」と唐突に言い放ったため視聴者はマジでポカーンとなった。

どうやら闇の力を持つ光牙が「闇の神アプス」の器に最適な存在だった?らしく?
すぐには覚醒しないという謎の尺稼ぎのようなグダグダはあったものの結局光牙が自我を失う形でアプスは降臨。
ビジュアルはただ光牙の髪が逆立ち肌が灰色になって目が赤くなっただけというショボいものだったが、
マルス以上の闇を持つ「この世界の闇の中枢その全ての根源と言われる闇の絶対神!アプス!」これこそが
火星に作る新たな世界の支配者の地位と共にメディアが欲していたものだったそうな・・・

光牙にとりつきメインキャラに魔傷を負わせ大暴れしたものの
星矢の流星拳+ユナの抱きつきで光牙の身体から引き離され
本体がその姿を見せた。
それは体に獣をつけ女性のような姿ではあるものの声は男で
自称「父」なので両性体らしい。


伏線もクソもない唐突なラスボスもポカーンだが
「主人公である光牙が闇の絶対神!ラスボス!」という面倒くさい展開も批判の的となった。
只の地球破壊アイテム・アリアの杖を作ってしまったアリアもそうだったが
世界を救う希望どころかただの災いの種になっている迷惑主人公の光牙も更に嫌われまくることに。

ついでにギリシャ神話どころかローマ神話ですらないアプスという神がここで何故引っ張り出されたのかは全く不明である。
バビロニアの神であり、この世界の闇の中枢その全ての根源と言われる闇の絶対神()なんかではないはずなのだが・・・
星矢の世界観に全く合わない上に捏造のような謎の神設定。最後までマルス編スタッフの作るΩは無茶苦茶だった模様。

更に1期最終回でアプスに「アテナよ、我が産みし世界を奪った神々も残すは貴様ただ一人。宇宙を返してもらうぞ。」という
「世界を創造したのはアプスでありアテナ以外の神を全滅させた」としかとれない戯言を言わせてしまったため
世界観クラッシャーとして批判が集中することとなった。
言うまでもなく原作の聖闘士星矢はギリシア神話をモチーフとしており、
天帝ゼウスを筆頭とする神衣を持つ十二の神々「オリンポス十二神」や十二神を超越した時の神クロノス等が設定として登場している。
それらの神をバビロニアの神であるアプスこそが原始の神だと言い張って倒してしまったというのはいくらなんでも無茶苦茶すぎる、
脚本の吉田玲子は絶対原作読んでないだろ…と原作ファンは怒り、落胆することとなった。

ちなみに原作では究極まで小宇宙を高め神聖衣を纏った星矢でも人は神に到底敵わないというのがお約束であり
(二流の神と言われたタナトス・ヒュプノスは青銅聖闘士が力を合わせて倒したが)、
大ボス級の神にとどめを刺すのはいつも女神アテナである沙織の役目だった。
しかしΩでは「ボロボロに破壊されて腰巻部分しか残ってない黄金聖衣を纏った半裸の光牙」が
空気を読まずに一人で創成の神を倒してしまったため、
力関係は黄金聖衣光牙>アプス>>>>オリンポス十二神≧神聖衣星矢となってしまうことに・・・

最後だからって設定を盛りまくったラスボスをアッサリ倒して光牙は宇宙一強いチート主人公になってしまったのだが、
星矢の世界観や強さ関係のバランスを崩壊させてしまった、
一応2期もあるのにこれはやりすぎなのではないかとファンもアンチも呆れることとなった。

まあ悪いのはアプスじゃなくてスタッフなのだが・・・最後の最後まで原作破壊乙。