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ツームーンズ

<タイプ> <先導者> タイプ バーバリアン
種族 人獣 ジョブ ディフェンダー
HP 400 ATK 30
DEF 25 コスト 30
アビリティ
召喚 モノサモンマナ
覚醒 なし
超覚醒 なし
ツームーンズは岩陰に隠れ、息をひそめながら機を窺っていた。
遠き異世界・レムギアの地まで追い続けた標的が、今、目の前にいる――

「…あーあー臭ぇなー。腐れガバメントの痩せ犬の匂いが鼻についてたまらねぇ。
オラ、出て来いよ。得意なんだろ? オレにも尻尾振ってよ、お手しな、お手」

気配も、臭いも、消していた。しかし、標的には無駄なようだった。

――流石は稀代の悪童、ビリー・ザ・キッド、か。

ツームーンズは、ゆっくりと立ち上がると、ビリーの正面に立った。無言のまま対峙する二人。

強く交差する二人の視線。静かで、触れればそれだけで焼き切れそうな時が流れる。
不意に吹き抜けた一陣の風が、乾いた砂塵を巻きあげたその時――

瞬きするほどの間に、ツームーンズが握るトマホークはビリーの喉元に――
しかしビリーは、魔銃のトリガーガードでそれを受け止め、
その銃口をぴたりとツームーンズの額へと向けていた。

――すごいな。でも、私の月はふたつ。お前の銃より、もう一つの月の方がはやい。

そう考えたツームーンズの心を見透かしたのか、ビリーは言った。

「…それは違うぜベイビー。この勝負はオレの勝ちさ」

「………」

わっかんねぇかなぁ、とビリーは溜息をつきながら、
トマホークを受け止めていた魔銃をゆっくりとホルスターへと収め、笑った。

「ほら、やってみろよ」

その言葉に、ツームーンズは躊躇うことなく、双子の戦斧を振り抜いた。
ビリーの喉元から噴き出る鮮血――しかし、今、彼女が付けたばかりの傷は、瞬く間に塞がっていた。
胸元に浮かび出た、“紋章”の輝きと共に。

「な、わかったか? やろうと思えばよ、さっきもオレはテメェを殺せてた」

呆気にとられるツームーンズを前に、ビリーは更に続けた。

「だがよ… 命がひりつかねぇ勝負なんざ、ゲームじゃねぇ… 何ともつまらねぇもんさ」

そう言ってビリーは、どこか寂しそうに笑った。
そして、左手に魔銃を握ると、その銃口を再びツームーンズの額へと向け、撃鉄を起こす。

「ゲームにゃならねぇが、これも仕事だ。あばよ、ネイティブのねーちゃん」

しかし、ツームーンズは微動だにすることなくビリーの瞳を見続け、そして、告げた。

「精霊が告げてる。その目… お前もまた、何かを求めるために、大事なものを捨てたんだな」

その言葉を聞いた時、どのような時にも不敵な笑みを浮かべ続けていた、
ビリーの醒めきった瞳に感情の色が揺れた。そしてビリーは――銃を下ろした。

「チッ… つっまんねぇ台詞吐くねぇ、オマエ。
そんなに見つめてくれちゃってよ、惚れられたのかと思っちまったじゃねぇか。
あ~、もうやめやめ! そもそもオレぁ時間がねぇんだっつうの! 
旦那の依頼で、ガキでもねぇのに“鍵”探しってな~」

はぁ~ めんどくせぇ、とビリーは肩をすくめて銃をホルスターに収めると、
ツームーンズに背を向けて歩き出す。

「鍵――それが『教会』の目的か? その為にアパッチの兄弟達を殺したのか? 
…政府は、それを知りたがっている」

背後からかけられたツームーンズの言葉に、ビリーは立ち止まると、肩ごしに振り返った。

「…オマエさ、オレとまともな勝負したきゃ、片っぽの目が赤い奴を探しな。
そしたらテメェも不死身になれる。そんときゃ、本気で相手してやんよ。
――じゃあな、ネイティブちゃん」

そう、両手をあげてひとつ伸びをすると、ビリーはけだるそうに去って行った。

ツームーンズはその背を見送ると、空を見上げ、この世界のどこか、
同じ空の下にいるであろう草原の友のことを思った。

「我が草原の友、ジェロニモ――やはり、怒れるお前の憎しみを受けるべきは奴なのだろう… 
しかし、奴は強いぞ。その魂には、お前と同じ戦士の精霊が宿っている。
…私にはわからなくなった、お前と奴、どちらが正しく、どちらが倒れるべきなのか――」

そして、ツームーンズはふたつのトマホークを太陽にかざし、

「――だから、私もまた強くなろう。
そして、お前たちの最期を見届けよう――お前たちふたりの月となって」

そう言って、目を細めた。
身長 1.67[meter]
体重 51[kg]
最高速度 狼が如し
宝物 リトルウルフに貰った羽飾り
得意料理 グリーンチリシチュー
好きなこと ハーブ摘み
イラストレーター あおじ
最終更新:2017年03月28日 00:51