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シェヘラザード

<タイプ> <調律者> タイプ テイルズ
種族 人獣 ジョブ ディフェンダー
HP 550 ATK 80
DEF 100 コスト 60
アビリティ
召喚 なし
覚醒 ハイレンジアップ
超覚醒 アラビアン・ナイト
アーツ
千夜一夜の小さなお城 【マテリアル】周囲にいる自ユニット全ての攻撃力と移動速度を上げるマテリアルを、その場に設置する。
やっとのことで“夢のカケラ”をひとつ手に入れたアリスたちの前に、
ふわりと空飛ぶ絨毯が舞い降りました。
魔法の絨毯の上に乗っていたのは、世にも美しいお姫様でした。

「あら、お久しぶりねシェヘラザード。
いつぶりかしら…『春の女神』の館への招待状をあなたに頂いた時以来?
“語り部”のあなたが、どうして夢の世界に?」

アリスの問いかけに、シェヘラザードは真剣な表情で答えました。

「ごめんなさい、談笑はまたの機会に。
ちゃんとした手順を踏んでいない今の私は、ほんの一時の夢……時間がありません」

シェヘラザードがその手に持った巻物を開くと、なんと、巻物に光る文字が浮かび上がりました。

「今より、あなたたちの探す“夢のカケラ”がある物語を語ります。
ですので、一刻も早く、全ての“夢のカケラ”を集めてください。
もう、夢の世界にも残された時間は多くはありません…」
「あなた今、夢の世界“にも”って言ったわよね? いったい何が起こっているの?」

いぶかしむダークアリスに答えるように、シェヘラザードは呪文を唱えました。
すると光る文字が夜空に広がり、夢の国の地図が現れました。

見ると、地図には、何やら黒いもやが浮かびあがっています。
それを見たアリスは表情を曇らせました。

「これって、もしかして…」
「そうです… 『混沌』です」

一同に緊張が走りました。

「外の世界で、再び紅蓮の王と混沌の戦いが始まりました。
今度の戦いの舞台となったのはマナの大地『レムギア』です。
しかし、今回の戦いはどこかおかしい――
「どこがおかしいの? 私、ずっと塔にいたから良く知らなくって」

ラプンツェルが無邪気に尋ねました。

「これまで“混沌”に組する者は“外の世界”にしか現れたことがありませんでした。
しかしご覧の通りです、夢の世界にも“混沌”の手が伸びている事がわかったのです。
既に『オズの物語』には彼らの軍勢が… 他の物語にもいつ混沌が現れるかわかりません」

シェヘラザードの言葉に、アリスたちは驚きました。
“夢の世界”とは、その名の通り、あらゆる夢や空想が姿を持って息づく世界です。

夢の世界に渡るには、<夢の管理人>や、夢の世界にかかわる者の力をかりる以外に方法はありません。
特に、誰かの見る夢などではなく、『物語』として完成された世界には、
後から登場人物を追加するようなことはできないはずなのです。

「どういうこと? 私たち以外に、自由に夢の世界に渡れる存在なんていないはずよ…?」
「おそらく、夢の世界の住人に、彼らへの協力者がいます。
そして、彼らもまた、“夢のカケラ”をあつめ、“あの子の夢”を狙っているのです」

シェヘラザードが呪文を唱えると光の地図に、さらに赤い光が浮かびあがりました。

「これらが残りの“夢のカケラ”のある場所です。残るカケラは4つ――
持っているのは『スナーク狩り』のマルジー・スナーク、そして『雪の女王』の女王――」
「なによ、あの人やっぱりウソついてたのね!」

ダークアリスがぷぅっとホホを膨らませます。

「そして、『シンドバッドの冒険』のロック鳥の巣に――それは、私がここに持って来ました」

シェヘラザードは、アリスたちにふたつ目のカケラを渡しました。

「すごい! これで2つ目よ! あと1つの場所がわかれば、きっとすぐにぜんぶ集められるわね!」

ラプンツェルが魔法の髪で拍手をして喜びます。
しかし、シェヘラザードは目を閉じて首を振りました。

「それが、最後の“カケラ”、それはあの<赤の女王>が持っているようなのです…」
「それは困ったわね…もう一人の私」
「そうね…困ったわね、もう一人の私」

二人のアリスは困り顔を見合わせました。

「しかし、『混沌』の手に“あの子の夢”が渡れば、
外の世界も、そしてこの“夢の世界”も混沌に滅ぼされてしまうでしょう…
ですから、なんとしても『混沌』より先に“カケラ”を見つけ出し、
元に戻した“あの子の夢”を、彼らの手の届かないところに隠さなければなりません…!」
「待って、シェヘラザード。“あの子の夢”に一体何があるっていうの?」
「そうね、私もそれが聞きたいわ。私は<赤の女王>に“あの子の夢”に閉じ込められていたの。
その時に<悪夢の女王>の力をあの夢に置いてきてしまったわ。
私はそれを取り戻したいだけだったのだけれど、なにか危険があるのなら是非知りたいところね」

ふたりのアリスの質問に、シェヘラザードは悲し気な表情で答えました。

「“あの子の夢”に隠されたもの……それは、“あの子”が“永遠に眠る”ことにした理由――
かつて世界を滅ぼしかけた、『黒い森の闇』、そのものです」

~『スカーレットテイル』その10~
身長 1.63[meter]
体重 47[kg]
職業 語り部
語り部の仕事 あらゆる物語の編纂
趣味 物語集め
特技 夜更かし
イラストレーター オサム
最終更新:2017年04月04日 00:56