アットウィキロゴ

ハーメルン

<タイプ> <純真者> タイプ ウィッチ
種族 人獣 ジョブ ディフェンダー
HP 400 ATK 40
DEF 50 コスト 30
アビリティ
召喚 なし
覚醒 なし
超覚醒 アラウンドアップA
スティグメイト
魔笛の家紋 自身と、範囲内の自使い魔1体(降魔、魔神を除く)を消滅させ、【紋章】を作る。
この紋章は、戦場にいる自ユニット全ての攻撃力と防御力を上げ、自ユニット全ての最大HPを下げる。
この能力は、自身が超覚醒していないと使用することができない。
「僕はハーメルン。君を、迎えに来たんだ」

空飛ぶ巨大な笛に乗り、突如目の前に現れた少女は、
木馬に乗った女騎士に向かって穏やかに微笑みかけました。

「君に一緒に来てほしいんだ。これは、僕の頼みであると同時に、“世界の願い”でもある。
大人でありながら、子供のように純粋な心を併せ持つ――
君は理想的な存在なんだ、ドン・キホーテ卿」

そう言って女騎士に差し出した少女の手を、小さな影が振り払いました。

「ダメっすよご主人様!
こんなファンタジー丸出しのセリフなんかじゃ、今時子供すらついていかないっす!
空いた腹も減るいっぽうっす!
きっとしょーもないこと考えてるだけっすから、こんな奴の頼みは聞くだけ無駄っすよ!」

がるるると、怒る獣がごとき警戒心を露わにする従者に、女騎士は尋ねました。

「どうしたサンチョ。
腹が空いて気が立っているのかもしれないが、それにしても警戒しすぎではないか?」
「ご主人様… こいつはダメっす。笛ってのは、心を癒し、敵を薙ぎ倒し、路銀を稼ぐ…
命をつなぐ大事なもの――その笛を尻にしいて飛んでるなんざ、ロクな奴じゃねぇに決まってるっす!!
きっと笛の音もガラガラピヒョロ~~ンな小汚ねぇ感じっすよ!!」
「んな…! 僕は夢の国のエリート、あの『ハーメルン家』の者だよ?
その僕の笛がそんな音なわけないじゃないか! 君の笛こそなんだい?
良く磨かれてはいるけど、ボコボコの傷だらけだ。
そんな君の笛はピロポロファファファファ~ンなおバカな感じの音なのだろうね」
「ヘッ、お前の笛からは、いけすかねぇ金持ちの匂いがするっす。
そんなお気楽道楽な笛が、この大道芸道という修羅の道で、
血反吐を吐きながら磨き上げた笛にかなうはずないっす。
オラ、聞いてやるっすから、そのニュチョネチョブブブパ~~ンな、ど汚ねぇ笛を吹いてみるっすよ!」
「むっきぃぃい! いいさ、吹いてやるよ!
君のプラファラカカカカカ~ンなおまぬけな笛で大いに笑わせてくれたならね!」

話の趣旨も忘れ、果てしなく言い合いを続ける二人。見かねた女騎士が、二人を制して言いました。

「二人ともやめてくれ。…ハーメルンとやら、事情はよくわからないが、
信頼する従者にここまで言われては、おいそれとついていくわけにはいかない。
すまないな、他をあたってくれないか? さぁ、行こうサンチョ」
「ご主人様… サンチョはご主人様に一生ついていくっす…」

そう言って背を向ける女騎士。すると、少女は笛から降りて騎士の方をまっすぐに見つめると、
うってかわって真剣な顔で語りかけました。

「世界の願い――そう言ったろう? これは、世界の行く末を左右する、大切な“正義”の話なんだ。
“女神様”に頼まれた手前、僕としてもそう簡単に引くわけにはいかないよ。
僕にできることならば、なんでも惜しみなく協力する。なんなら衣食住も保証し――」
「わかった。ちょっと待ってくれ。サンチョ、金持ちといえど、困っているならば人は人。
お腹と相談してからもう一度よく考えてみないか?」
「…うぅ、またご主人様があの目に…
うわーんご主人様がまた空腹のあまりおかしくなったす~! 衣食住に釣られたっす~!」
「…な、泣くなサンチョ、まずは生きねばとドン・キホーテ流の言葉にもあってだな…」
世界の命運の話を前に、泣き叫ぶ従者と、腹の虫を鳴らしながらそれをなだめる女騎士。
そして話が一向に前に進まずにうなだれる笛吹きの少女。
彼女らが紅い光を巡る熾烈な戦いに身を投じるのは、あと少しだけ先のお話でした。

~『夢なりし紅の騎士物語』 その6~
身長 1.55[meter]
体重 48[kg]
最高速度 気まぐれ
好きなもの 純粋な子供
嫌いなもの 嘘つきな大人
笛とは 楽しんで吹くもの!
イラストレーター 匡吉
最終更新:2017年04月05日 16:16