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キュン

<タイプ> <妖精> タイプ クー・シー
種族 人獣 ジョブ アタッカー
HP 300 ATK 10
DEF 10 コスト 10
アビリティ
召喚 ゴウマサポートW
覚醒 なし
超覚醒 なし
キュンの守る『黒い森』に不意に現れた、キノコ、豆腐、フキの葉、白ねずみ、
ガジュマルを持った青魚といった奇妙な妖精たちの一行。
キュンはみなに、危険な森の奥“忘れられた茨の森”に近づかないように告げましたが、
豆腐の投げた棒に気をとられている隙に、一行を逃してしまいました。

 * * * *

一心不乱に棒を追いかけていたキュンを、突然、森の奥から瞬いた赤い光が包みました。
「ハ! ワッシとしたことが! こんなことしてる場合じゃないんだワン!」

我に返ったキュンは、急いで森へと駆け出しました。

キュンが茨の森の奥に着くと、そこには怪しく光る“赤い光”が、その下に倒れるニルス、
ヤニワニ、マキリ、オーサンを見つめるように、ゆらゆらと揺らめいていました。

「遅かったワン…」

キュンの目の前で、赤い光は、そのままぐぅっと天高く昇っていってしまいました。

「お前らどうしたんでぃ!? せっかく梅干し…いやさ、まっ赤なお月さんを見つけたんだぜぃ!
ほら! 起きねぃ!!」

1人だけ起きていた豆腐小僧は、ニルス達を叩いたり揺さぶったりしましたが、
全く目覚める気配はありません。

「そんなことしても無駄だワン」
「おぅ、さっきの犬っころ! こいつぁどういうことでぃ!?」
「お前達が追いかけていたアレは、“赤い月”なんかじゃないワン。あれは“夢の結晶”なんだワン」
「…夢の結晶だぁ?」
「そうワン、あれはむか~し千年も生きた悪い魔女を閉じ込めた、“ある方の夢”なんだワン。
でも、夢の世界で何かあったワンね…
ちょっと前に、突然、封印された魔女ごと夢の結晶がバラバラに砕けて、
あっちこっちに飛び散ってしまったんだワン」
「…何言ってんでぃ、飛び散ったも何も、あすこにあったじゃねぇかい」
「そうなんだワン… 飛び散ったはずが、いつの間にか欠片が集まって、戻ってきてたんだワン…」
「わけがわからねぇな… それとこいつらが起きねぇのと、どういう関係があるってんでぃ?」
「戻ってきた夢の結晶は、…こう、なんだか今までと違ってたんだワン。意志を持ってるような…
それに、結晶は少し欠けていて、完全に元通りじゃなかったんだワン。
だから、“妖精たちの夢”で補ってしまったんだワン。
…早くあれから夢を取り戻さないと、こいつらは二度と目覚められなくなるワン!」
「な~にぃ!? なんでそれを早く言わねぇんだ犬っころ!」
「お前が邪魔するからだワン!! あとな、ワッシは犬ではないワン!
ワッシはキュン、クー・シーっていう、妖精丘からこの森の守護を任された、立派な妖精だワン!」
「へ? 妖精? 犬っころじゃなくて?? なら、オイラの仲間だな!」
「なに言ってるワン! お前、妖怪だろーがワン」
「は? オイラ豆腐の妖精だけど?」
「…まだ言うかワン。そんなわけないワン、お前だけ眠ってないのがその証拠だワン!」
「ほう、なるほどねぇ……………て、えーーーー!?」

驚きのあまり、高野豆腐のように固まってしまった豆腐小僧をよそに、
キュンはしばらく考え込みました。

「…困ったことになったワン。
きっとあれは、あの方の夢が醒めかけてて、封印されてた魔女が目覚めようとしているんだワン。
まったく、夢の管理人は何をして…このままじゃ、あの恐ろしい“偉大なる魔女”が蘇ってしまうワン!
とにかく、急いで妖精王さまに報告しなくてワワン!」

そう言うやいなや、キュンは一目散に駆け出しました。

「あ!? ちょっと、待ちねぇ!」

我に返った豆腐小僧も、慌ててキュンの後を追いかけました。

~『妖精たちの赤い夜』 その12~
全長 0.4[meter]
重量 9.5[kg]
最高速度 そこらの犬より早いワン!
生息域 妖精丘
仕事 妖精の守護者
好きなもの 長細いもの
イラストレーター 小玉
最終更新:2017年04月06日 00:43