ラグナロク
| <タイプ> |
<超魔> |
タイプ |
ホーリードラゴン |
| 種族 |
神族 |
ジョブ |
ディフェンダー |
| HP |
700 |
ATK |
80 |
| DEF |
120 |
コスト |
90 |
| アビリティ |
| 召喚 |
DEFアップリジェネ |
| 覚醒 |
DEFアップリジェネ |
| 超覚醒 |
蒼翠の聖龍 |
――世界は崩壊した。
次元の壁が崩れ、世界の境界は消え去り、混沌の浸食が始まった。
ここレムギアに始まった新たな“黄昏”は終わりを迎えようとしていた。
黄昏の終着点であり、中心である暗黒の世界樹――その名は『煉獄塔』。
世界の終わりを食い止めようと、煉獄塔に吸い込まれた数多の次元より神々が集い、
黄昏の定めに従って、世界の終わりを全うしようとする神々の敵対者――
終末の巨人たちもまた、塔へと集った。
そして、終末の塔の中腹、ここにもまた、各々の望む黄昏の終焉を巡る戦いがひとつ――。
* * * *
炎の巨人スルトは、終末船ナグルファルの舳先に立ち、歯噛みした。
「なんでテメェがここにいる…」
スルトが見下ろす先、煉獄塔より突き出た岩棚に、今、ここに居てはならぬものが居た。
思えば、自身の早期の目覚めに始まり、炎の眷属ムスペル達の謎の消滅、
此度の黄昏は何もかもがおかしかった。
本来ならば、“繰り返される終末”の舞台にてスルトの前に立つものは、
“勝利の剣”を手にした豊穣の美神イングナル・フレイであり、激闘の末にスルトが剣を奪い、
フレイの胸元へ突き下ろす――それで、彼らに抗するアスガルドの神々はいなくなり、
世界は炎の終焉を迎える――そのはずだった。
しかしどうだ、今、目の前にいるのは奴ではない。
「――オーディン!!」
蒼翠の瞳を輝かせる聖竜の傍ら、スルトを見上げ、不敵な笑みを浮かべて立つは、
アスガルドの主たる戦神オーディン。
「…フェンリルの犬っころはどうした? テメェは奴に喰い殺されるのが“決まり”だろうが」
戦神は肩をすくめた。
「“決まり”、か。
創世主に定められた下らぬ輪廻に身を任せるだけの、愚鈍な巨人には似合いの言い草よな。
彼奴もこの黄昏に飽き飽きしていたのであろう。
余の竜を守るため、戦い、次元の果てへと落ちていったわ」
そう言って戦神は、傍らに座す聖竜の首を撫でた。
「だが、あの魔狼が、コレを起点にあれほどの変化をおこすとは。
余も予想だにせなんだ。まこと、ミーミルの知恵には恐れ入る」
「奴は… フレイの奴は何してやがる」
「ああ… アレには妹と共にヴァルハラを守らせているよ。
余の“帰る”宮殿がなくなるのは困るのでな」
「帰る…? この祭りからテメェが帰るってのか?
毎度、黄昏の終わりを見届ける前にくたばっちまうテメェがかよ!?」
吠える炎の巨人に、戦神は聖竜の頭を指し示した。
すると、聖竜の額が蒼翠の光を放ち、埋め込まれた一本の剣影を浮かび上がらせる。
「心配するな。この通り道具はそろっている。
つまり、お前の相手をするのは、“勝利の剣”を持つこの者だ」
「ハッ! そんな痩せ鳥に、このオレの相手がつとまるもんかよ!!」
そう叫ぶと、スルトは終末船より飛び上がり、聖竜に向け巨大な炎を放った。
瞬時に聖竜の巨体を包み込む炎。
「どぉぉぉだ鳥野郎!! うめぇかよ、世界を焼き尽くす炎はよぉ!!」
スルトの炎が、聖竜の白く輝く羽をみるみる焼いていく。
だがどうだ、焼け落ちるそばから、瞬時にその傷が癒えてゆくではないか。
「チッ、こいつぁどういう仕込みだ? おい、この鳥なにもんだ、オーディン!!」
「フン、コレもまた我が子よ。ただ、“勝利の剣”に加え、“紅蓮の力”を借り受けてはいるがな――
さぁ、もういいだろう。ラグナロク、奴を倒せ。そして我が宿願――黄昏の終焉を塗りかえよ!」
戦神の号と共に、聖竜はその巨大な翼を羽ばたかせ宙に舞い上がった。
その口腔に蒼翠の光が集まり、炎の巨人に向けて閃光が放たれる。
集積し、爆散する白光――
しかし、その後に、一歩も引くことなく、表皮を焦がし、煙を吐きながら立ちつくす巨人の影。
「笑えるぜぇ、オーディン…
創世主のこさえた輪が気に喰わねぇとぬかすテメェが、その力…アルカナに頼るってかぁ?
くだらねぇ… くだらねぇぜぇ…
このオレが、くだらねぇテメェの計画ごと、ぜんっぶ燃やしつくしてやる!!
焦がせよ…オレのほのぉぉぉぉぁぁああ!」
スルトは、全身を爆炎の鎧で包み、聖竜へと躍りかかる。
そして聖竜もまた、全身の“回路”から蒼翠の輝きをほとばしらせ、巨人を迎え撃つ。
さすがは終末の巨人と黄昏の名を冠する竜の戦いというべきか――
一人と一頭の戦いは数日にわたり、息つく間もなく続いた。
そして、九度目の朝を迎えたとき、変化は起きた。
「やるもんだなぁ鳥野郎… だがよ、さすがに飽きたぜぇ。
紅蓮の力に勝てねぇってんならよぉ… そいつをよこしなあああ!」
スルトの放った渾身の豪炎が、聖竜の額を焼いた。額よりはじけ飛ぶ“勝利の剣”。
聖竜はすぐさま剣を追おうとしたが、世界を終わらせる豪炎の力か、
剣の加護を失った聖竜の体は、紅蓮の力を以ってしても再生が間に合わず、炎に焼き崩されていく。
一方、力を出し尽くした炎の巨人もまた、すぐには動き出せずにいた。
「なぁめぇるなぁよぉぉおおおお!!」
スルトが、自らの炎で崩れ始めた体を砕いて飛び上がり、宙より落ちようとする剣へと手を伸ばす。
「彼奴に“それ”を渡すな! 輪廻の特異点たる意地を見せよ!」
戦神の怒号が飛ぶ。
だが、聖竜は力尽きようとしていた。
その内に秘めた、蒼翠の輝きは光を失い、地に伏し、薄れゆく視界に映る、約束の場所――
世界樹の頂を、ただ首をもたげぼんやりと眺めることしかできなかった。
聖竜は思った。
世界樹――煉獄塔――聖竜は生まれてよりすぐ、この地を目指して飛んだ。
そして、この地にたどり着いた時、刹那の友に出会った。
共に語らうことも、過ごすこともなかった。おそらくは宿命の敵ですらあった――
だが、あの魔狼は、一瞬の邂逅の末、聖竜の短な生涯ただ一人の友となり、その命をかけてくれた。
――友に、報いねばならない…!
聖竜は最後の咆哮を上げ、炎に包まれた翼を羽ばたかせた。
果たして、“勝利の剣”を掴んだ者は――!
「…!?」
「悪ぃな… やっぱこの黄昏もいつも通り、このオレが終わらせる“決まり”なんだ」
そう言ってスルトは、その手に握った勝利の剣・レーヴァテインに終末の炎を燈した。
…continued to “黄昏の黒竜”
| 全長 |
30[meter] |
| 重量 |
70[t] |
| 最高速度 |
1700[km/h] |
| 目的 |
「繰り返される黄昏」の破壊 |
| 戦友 |
フェンリル |
| その存在 |
無垢ゆえに不安定 |
| イラストレーター |
風間 雷太 |
最終更新:2017年04月08日 14:59