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ヤニワニ

<タイプ> <妖精> タイプ プーカ
種族 神族 ジョブ アタッカー
HP 300 ATK 5
DEF 10 コスト 10
アビリティ
召喚 トランスヒール
覚醒 なし
超覚醒 なし
トランス
ヤニワニは、赤く輝く月を追いかけて飛び続けました。
やがて三つめの川を越えた頃のことです。
ヤニワニは、何ともガラの悪そうな人間達が、大きな袋を担いで歩いているのを見付けました。
これを見て、いつものいたずら心がうずいたヤニワニは、大鷲の姿に化けると、
ヒュウっと人間に近づいて、袋を奪って飛び去りました。
いつもなら奪ったものはすぐに捨ててしまうヤニワニですが、
今日奪った袋はモゴモゴと動いて何やら音がします。
中身が気になったヤニワニは、大鷲の姿のまま木の上に降り立つと、袋を開けてみました。
すると、袋の中から何かが飛び出してきたのです。
「勘弁してけろー! オラは食えねぇよーぅ!」
「味見もしねぇで煮込もうたぁ感心しねぇな! やっぱ最初は冷や奴だろうよ!」
袋から出てきたのは、真っ赤な傘帽子のキノコと、白くてプルプルした何かでした。
「ん? 何だオメ、山賊じゃねーのけ?」
「なんでぃ…鳥じゃねぇか、驚かすねぃ!」
「もすかしてぇ、助けてくれたのけ? ありがと~な~!」
「おぅ! こいつぁ世話んなったな!」
ヤニワニは、こんな風に誰かと話したことなどなく、ましてやお礼を言われたことなど初めてだったので、
どうしたら良いのか分からなくなってしまいました。
「ありがとついでに大鷲さんよ、オラをあの赤い月の方まで乗せてってけろ!」
ドギマギしているヤニワニをよそに、キノコはそう言うやいなや、ヤニワニの背に飛び乗りました。
すると白いプルプルも負けじと飛び乗ります。
「あ! 抜け駆けはいけねぇぜ! あの梅干しはオイラのもんだ!」
「しょうがねぇな~ そったら 出発すっぞ~!」
キノコは、おもむろに取り出したハーモニカを吹き始めました。
するとどうでしょう、ヤニワニの胸に、なんだかわからない衝動が沸いてきて、
大空に飛び出さずにはいられなくなりました。

こうしてヤニワニは「へんなやつら」を乗せて、再び赤い月を追いかけ始めました。
どうしよう…と戸惑う気持ちもありましたが、でもなぜか、不思議と悪くない気分のヤニワニでした。

~『妖精たちの赤い夜』 その8~
全長 0.5[meter]
重量 0.5[kg]
移動速度 大鷲の姿ならひとっ飛び
好きなこと いたずら
気になるもの① 赤い月
気になるもの② へんなやつら
イラストレーター 創-taro
最終更新:2017年04月23日 18:32