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ヴァルトラウテ

<タイプ> <聖戦士> タイプ ワルキューレ
種族 神族 ジョブ アタッカー
HP 450 ATK 50
DEF 70 コスト 40
アビリティ
召喚 なし
覚醒 なし
超覚醒 サクリリーインW
アーツ
戦場の勇気たる乙女 自身のHPを回復し、一定時間全ての移動速度変化の効果を受けなくする。
ただし、転醒力ゲージが一定量減る。このアーツは、自身が超覚醒していないと使用することができない。
人の妻となったはずの姉様が、ヴァルハラへと戻ってきた。

気高き戦乙女として、かつてと同じく気高い剣を振るい、使命に殉じる姉様を、
私は誇らしく思っていた。
しかし、その陰で、夜の闇に紛れ、ひとり涙していたこともまた、私は知っていた。

私は、そんな姉を裏切った男――ジークフリートがどうしても許せなかった。
『私には、愛する者がいる』そんな一言だけを残して姉の元を去り、
姉の涙の影で、他の女との幸せを手にしているだなんて…。

だから、戦場であの男の姿を目にしたとき、私はそっと剣を握った。

しかし、その刃は、彼の身に刻まれることは無かった。
なぜなら、彼は戦場のただ中で突然苦しみだし、叫んだのだ――姉の名を。

彼はそのまま倒れ、意識を失い、友軍と思わしき者たちに運ばれ帰還していった。

――おかしい…。

私たちワルキューレは、主神の命に従い赤眼のロードと契約することで、
混沌との雌雄を決すべくこの戦場に立っていた。
しかし、英霊であることを捨て、姉を裏切り、別の幸せを手にしたはずの彼が、
何故神々の戦場と化したこの大陸にいるのか――
そもそも、我らが主神オーディンのエインヘリヤルであったはずの彼が、
今、何者に仕え、何者と戦っているというのだろうか…?

何かが起こっていると感じた私は、一人跡をつけた。

 * * * *

彼は、古びた館へと運び込まれていった。

――天界ではなく、なぜ人の館に…。

館の外から中の様子を伺うと、広間に黒いドレスの女と、その膝に抱かれたジークフリート、
そしてその二人を見守るようにして立つ男が見えた。

――あの女は… そうだ、グートルーネ…
自らも英霊であり、そして大英霊グンターの妹… そばにいるのは、そのグンターか…。

「兄様、もうこれ以上は無理よ…」
「グートルーネ、あと少しなんだ。“契約の600日”までもう時間がない。
この体を保てるのはあと少し… しかし、そのあと少しで、私たち一族はあの力を――
“黄金”を、あの賤しい魔術好事の戦神の血から、本当に取り戻すことができるんだ」
「…でも、この人の心はもう限界…」
「心配いらない、愛しい妹よ。それは強い男だ。
戦が重なって少し疲れているだけさ。…さぁ、いつものように」

グンターは妹に杯を差し出し、妹は逡巡するような表情を見せたのち、
手から一滴、その血を杯に落とした。

「グートルーネ、いい子だね… これは君にしかできない」

グンターは妹の膝の上で眠るジークフリートを見やった。

「…ブリュン…ヒル…デ…」

苦しげなうわ言と共に身じろぐジークフリート。

「ほら、早くしないと。君の“夫”が本当に目覚めてしまうよ」

グートルーネは彼を、愛しさと悲しさをない混ぜたような瞳で見つめていたが、
意を決したように、杯をゆっくりと彼の口元に運んだ。

「…お苦しいのですね。もう大丈夫、このお薬を飲めばすぐ楽になります」

グートルーネに促されるまま杯を飲みほしたジークフリートは、
力が抜けたように彼女に抱かれて、再び安らかな眠りに落ちた。

グンターは、満足そうにその様子を見届けると、何かをそっとジークフリートに囁き、
用事を思い出したと妹に告げて部屋を後にした。
一人残されたグートルーネは、膝に抱いた彼を見つめながら、肩を震わせていた。


――なんてこと… 全部、あの者達の企てなの…? 早く、姉様に知らせないと…!

その時、急ぎ立ち上がろうとした私の肩を何者かが掴んだ。

「覗き見とはね… やはり、賤しき者の落とし子もまたしかり、か」

振り返った私の目に映ったのは、胸元を開き、その胸に刻まれた紋章を見せつけながら、
歪んだ笑みを浮かべるグンターだった。
身長 1.65[meter]
体重 記録なし
名の意味 戦場の勇気ある乙女
ブリュンヒルデ
姉妹関係 九人姉妹の四女
オーディン
イラストレーター ひと和
最終更新:2017年05月16日 16:22