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ミリア

<タイプ> <闇ノ者> タイプ サキュバス
種族 魔種 ジョブ アタッカー
HP 300 ATK 5
DEF 5 コスト 10
アビリティ
召喚 モノサモンマナ
覚醒 なし
超覚醒 なし
懐かしいお客に会った。

それほど仲が良かったわけじゃないけど、いっときあの人と同じ軍で戦ったことがある子だ。
この世界には、アケローンで戦った子たちがたくさん召喚されてる。
きっと、私たちを導く何かしらの“そういう力”が働いているのだろう。
彼女は、一族の未来を背負い、紅蓮の力の行く末を見届けるために、
この『紅蓮の塔』にひとり潜入したらしい。

「フン… まったくお前といい、あのエルフといい、どうかしてる」

――久しぶりに会ったと思ったら、随分な物言いね、フィンテール。

「どいつもこいつも人間なんかにほだされて…
お前に至っては、今一緒にいるのは女じゃないか。もはや淫魔としての本懐すらも忘れたのか?
それとも、ロードのあの紅い瞳ってのは、
ヴァンパイア共のように“魅惑”の魔効でも備えてるのか?」

――あはは、相変わらず固いな~ さすがエルフ族って感じ。
ならあんたも試してみたら? 案外悪くないかもよ♡

「エルフではなくダークエルフだ。…わからないね。
人間なんて、アルカナの力を除いてしまえば、我々よりも短命で、
サキュバスほどの魔力も持っていない。
そんな脆弱な存在にどんな理屈があればそこまで入れ込めるんだ?
お前だって、あの男に裏切られたんだろうに」

――へぇ、あんた面白いこと気にするのね…
いいわ、今は敵同士だけど、昔のよしみで教えてあ・げ・る♡

「フン、それで私の考えが変わるとは思えないけどね…」

――そうねぇ、あえて言うなら――“愛してくれるから”、かなぁ。

「…なに?」

――人間ってね、別の種族でも、同種のように愛してくれるの。
人間以外の種族でも、他の種族を好きになる子ってのはたまにはいるけど、
それはただ「気に入ってる」程度のものよね。「愛」まではいかないわ。
「愛」をあげるのはあくまで同種にだけ。
私たちサキュバスも他種族に手を出すけど、興味があるのは吸い取るその“結果”だけだもの。
けど、人間は違うの。そんな種族は他に見たことないわ

「…だが、それに何の意味がある? たとえそうだとしても、その気持ちの先には――」

――そうね、寿命、子供、いろいろな問題があるわ。でも、それすらも彼らは気にしない。
人間の一生なんて、私たちには瞬くような時間だけど、
彼らはその一瞬で、永遠分の愛を燃やして思い出をくれるの。
私たちは、長く生きる分、その一瞬一瞬が薄くて、気付いたら忘れてしまってる愛なんてざら。
でもきっと、彼らとの愛は、それを失ったとき、苦しくて、切なくて、
でも幸せだったその時を、いつまでも覚えていられるはず――
私たちの長い生の中で、一生続く思い出をくれるのでしょうね。

「…それは、つらいだけではないのか…?」

――うん、つらいかもね…人間に、恋をする前なら。

「人間に恋をすると…何か変わるのか?」

――フフ、そうよ♡ 人間を好きになるとね、み~んな変わっちゃうの。
私も、セルディッドだってそう、妹のリリスもだし、
あの、あんた以上にお固かったオリンポスの<戦女神>だって、ハピふわ~って感じだったわよ♡
…人間を好きになった子はね、その想いから、「強さ」と「優しさ」をもらえるの。
つらい想いも、誰かに与える優しさに変えられるようになるの、それこそ種族を超えてね。
あんたたちの長老も、閉じた世界にいる自分たちに限界を感じてて、
そんな人間の力に期待してるから、あんたの言う「紅」の行く末を気にしてるんじゃない?

「……「強さ」と「優しさ」――
確かに、あの戦いで、本当の意味でそういったものを持っていたロードは、
最後に勝利を掴んだあの人間だけだったかもしれないな。
そして、あいつの軍は、多くの者が、悪魔や、無機生物にいたるまで、
どこかそういった雰囲気を持っていたようにも感じる…」

――でしょ?

「……なるほどな。お前のいう“人間の力”っていうのが、少しだけ理解できたかもしれない」

――そ、良かった。

「……だが、それは理屈の上でだけだ。
この「私」が変わってはいない。信じるまでにはいかないね」

――はぁ~~~、ほんっとに頭固いわねエルフって! やっぱり試すしかないわ!
なんなら恋を究めた私が、人間を誘惑する方法をアドバイスしてあげてもいいわよ?

「いや、それは遠慮しておくよ。
お前と出会って以来、お前の“それ”は、成功しているのを見たことがないからね」

――んな! あんたと出会ってからはあの人一筋だったんだから、しょうがないでしょ!

「…フン、私はもう行くよ――けれどまぁ、話せてよかったよ、サキュバス――
今は、ミリアって言うんだっけね。それとな、私はダークエルフだ」

――私もよ、フィンテール。
そ・れ・と・ね、私は別にあの人に裏切られたわけでもフられたわけでもないんだから、
そこんとこ間違えないでよね。次同じこと言ったらぶっとばすわよ?

「ハハ、生き延びろよ」

――あんたもね。

そう言って、彼女は去っていった。そういえば、ひとつだけ言い忘れちゃったな。
ダークエルフのくせに、そんな風に興味を持って、
それだけ人間のことを調べてるあんた自身が、一番変わったわよ、って。
フフ、ほ~んと、人間の力ってすごい。

だ・か・ら、これからもめいいっぱい愛しても~らお♡
身長 大きさより、要は相性よ♡
体重 相手に合わせる技術は大事♡
最高速度 やっぱ相手より先は負けよね♡
特性 白髪長耳はポイント高いわよ♡
特技 何か一つは持っておきたいわね
私…淫魔じゃないんだけど… いいの♡扉、開いちゃお♡
イラストレーター 藤ちょこ
最終更新:2017年06月05日 00:12