140文字SS:フレッシュプリキュア!【23】
1.[競作2015]ラブ(&せつな)「大切な人がいない夜」/ねぎぼう
あゆみは遅番のため、圭太郎と二人での夕ごはん。
「ちゃんと食べてるかなあ」
「……大丈夫さ」
あゆみもいたら、1つ空いたテーブルに
もっと心が押し潰されそうになっていたかもしれない。
あゆみへの作りおきに添えるメモ。
『お母さん おつかれさま ラブ せ』
書きかけて
「やだ、あたし……」
※せつながラビリンスに旅立ったその晩の桃園家の食卓での一幕
2.ラブせつで【 おやすみ 】/ねぎぼう
特訓のことでせつなと気まずいままだけど、
帰るのはやっぱり同じ家。
今日の夕ごはんはせつなの当番だし、ここで……
「せつな、何か手伝おうか」
「……」
結局最後まで気まずいまま、
部屋の前で「明日も寝坊しないこと」
それだけ言われてバタン!
おやすみ、って言葉も言わせてもらえないなんてね……
3.ラブせつで『黙って泣きやがれ』/ねぎぼう
プリキュアウィークリーでは秘蔵VTRとして、
キュアラブリーと誠司との闘いが映されていた。
「うっわーん、めぐみー」
「ぐすっ、ラブとあの時やりあったときを思い出すわ……」
(泣くのは勝手だが、ちょっとは黙って泣きやがれ、なあんていえないよなあ……)
(あの星にカメラ入ったのかな?)
4.[競作2015]ラブ(&せつな)「大切なあなたへ」/ねぎぼう
「あった!」
森の中に並んだ石の跡。
「ごめんね……ずっと忘れてしまってて」
ラブはそこに花を植えた。
慣れない庭仕事、全部枯らしたりもした。
そして何年後かにやっと咲いた一輪の赤い薔薇。
もう届かないことは判ってる、それでも……
かつてせつなが一人石を運び花壇を作ろうとしたこの場所なら。
5.ラブせつで『最初からやり直したい』/ねぎぼう
「せつな……」
古い家族写真を見つめる。
「あたしもう一度ね、ダンスを最初からやり直したいんだ。だから、決めたよ」
貴女は今でも夢を追いかけている。
あたしももう一度夢を追いかける。
道は違うけど、一緒に走っていたい。
「ミユキさん、今まで本当にありがとうございました。あたしはこれから……」
6.「どようびのこい、にちようびのあさ」/ねぎぼう
昨日、せつなが来てくれた。
「最近ずっと勤務していたから、強制非番」って笑った。
飾り気のない箱には手作りのチョコレート。
「カカオはラビリンスで獲れたのよ」ってにっこりする。
畑仕事で荒れた手をぎゅっと握った。
「今夜は、いいよね?」
「うん」
……
ぬくもりがあったベッド。
日曜日の朝は嫌い。
7.[競作2015]「大切な人、だから」/ねぎぼう
「どうしたんだろう、あたし。今弱音吐きそうになった」
せつな……優しいね。
せつなにだけは全部許せそうな気がするよ、どうしてだろう?
「今日は急いでいるから、またね!」
でもね、急がないと……急がないとこぼれてしまいそうな弱いあたし。
せつなには、せつなにだけは見せたくないんだ。
だって……
8.[競作2015]ラブ&せつなで「大切な友達で、家族!」/ねぎぼう
「精一杯……頑張るわ!」
せつなの涙が嬉し涙になった日。
せつなとの時間、
せつなの声、
せつなの仕草、
せつなの笑顔……
今はぜーんぶ愛おしい。
もうこのままずっと見つめていいかな?
あたしが何兎も追いかける欲張りさんになったのは
せつなに出会ったからなんだよ。
ダンスもプリキュアもせつなも!
9.ラブせつで『出来るなら苦労はしない』/ねぎぼう
「未だにソレでご思案かい?」
「お前には関係ないことだ」
「君は大きな力を得たそうだね。
もうソレを利用する必要は無いし、任務に差し支えるのなら捨ててしまうといい」
(出来るなら苦労はしない)
一度は捨てようとしたペンダント。
10.[競作2015]「大切なトモダチ」/ねぎぼう
「後からすぐに行く。皆先に行ってて」
二人を見送るとラブは針と糸を手にする。
「すぐに治してあげるからね」
慣れない手つきでウサビョンの背中を縫っていた。
「痛っ!」
針を指にも何度も刺して縫い上げる。
「もう痛くないからね」
(貴女が痛いのでしょ?)
友達思いの手にせつなは丁寧に絆創膏を貼る。
(私は笑顔が嫌い。アイツの笑顔も……あのまま手放していれば)
最終更新:2015年02月20日 22:31